“絶望機関”ネク

     

「まだ殺さないよ? 苦しまずに死ねるなんて思わないでよね……アハハハハ!」
「アンタにボクの絶望なんてわかりっこない……だから、せめて刻んであげるよ。少しでも多くの痛みを!」

          

●名前……本名不明。自称ネク
●種族……アンドロイドだが、型番不明。遺産の一つと思われる。
●性別……女性型
●年齢……不明(数百歳)。外見年齢は十代前半。
●一人称…ボク
●二人称…アンタ
●出身……外層「カルマドライブ」、人間電池として動力機関に繋がれていた
●活動……予測不能。遺産にアクセスすることにより、階層をワープ移動することができる。
●性格……攻撃的。残虐。破滅願望。退廃的。自分以外の全てを嫌悪し、それ以上に自分に殺意を抱いている。言動は幼げだが、常に狂気を纏っている。
●好き……死
●嫌い……この世の全て
●武器……全身凶器。身体の一部を変形させ、武器とすることができる。その際、ノコギリや大鋏など、残虐で猟奇的な武器を好む。
●属性……ロリ。狂人。邪悪。猟奇。拘束服&眼帯&包帯(不完全性)。アンドロイド(不老不死)。


どこからともなく現れ、そしてどこへともなく消えていく、正体不明の少女がいる。
未成熟な白肌を覆うのは、まるで罪を象徴するかのような漆黒の拘束服。 その外見は幼く、痛々しいほどに儚げだ。
どうみても弱々しい華奢な姿は、とても一人では生きていけるようには思えない。
この世界では、最後には力がすべてだ。弱者は強者に蹂躙され、貪られる。
彼女は、どう見ても弱者の側にしか見えない。左目を隠す眼帯や、細い肢体に巻かれた包帯などは、その身体に刻まれた傷跡の証明なのだろう。

だがそれは、ネクの本質ではない。

血のように赤い右の瞳を覗けば、彼女の本質の一端を垣間見えることが出来るだろう。
そこに燃えるのは、圧倒的な殺意と敵意、そして狂気。
彼女は、それを隠そうともしない。 誰にも縛られず、彼女はその殺意を振り撒き、狂気のままに行動する。
彼女は、貪られる側の存在ではないのだ。
ネクの通り道には、血と死が満ちている。彼女の殺した憐れな犠牲者ーあるいは愉しいオモチャの、死骸が。

一度殺意を剥き出したネクは、狂気の獣と化す。
彼女に決まった姿はない。身体を再構成し、全身を武器として戦う。
その戦闘スタイルは、正に血に飢えた魔獣だ。自分が傷つけられることも厭わず、すべての防御を捨てて相手を引き裂き、嬲り、殺す。
無感情な普段と違い、戦いの場におけるネクは無邪気で愉しげだ。流された血が多いほど、苦痛の声が長いほど、絶望が深いほど、彼女は喜悦の表情を見せる。
そして、如何なる傷も苦痛も、彼女を止めることはできない。
彼女は、 不老にして不死の肉体を持っているのだ。
ネクの戦闘能力は圧倒的なものだ。
彼女のような存在は、ダークネスエデンに二人といない。
彼女は、オリジナルアンドロイド―意思を持つ、ダークネスエデンの遺産なのだ。


ネクの過去を知るものはいないし、彼女自身も過去を話そうとはしない(それ以前に人と関わろうともしない)。
彼女は、何ものかによって作り出された人工生命体だ。
そして、ダークネスエデンの住人ではなかった。
ダークネスエデン最下層のさらに下、外界には巨大な魔力炉が存在する。
地下世界に渦巻く絶望と苦痛、そして快楽を無限のエネルギーへと変換する魔力機関「カルマドライブ」。ダークネスエデンの遺産すべての動力源であり、その力は計り知れない。
彼女はその魔力炉に繋がれた人間電池の一人だった。ネクは、絶え間なく絶望と苦痛と快楽を与えられ続け、その力をカルマドライブに吸われ続けていた。
どんな存在でも、ものの数日で死ぬか発狂する。
だがネクは―彼女自身もはや覚えてなどいないが―数百年もの間、延々と絶望を味わわされ続けていたのだ。
不老不死のアンドロイドである彼女には、死という解放は与えられなかった。

その彼女が、どうしていまダークネスエデン内にいるのか?
それは彼女自身もわからない。何かの声を聞いた気もするし、誰かの手に引かれた気もする。
だがそんな事は、彼女にとって大した問題ではなかった。

壊れかけた彼女の心は、いま歓喜に震えている。
彼女の目的は只一つ、復讐だ。
自分をこのような目に合わせた存在に復讐するのだ。
だが、彼女が刃を向けるべき相手とは?
それもまた、彼女にとって大した問題ではない。

すべてだ。すべての存在に、自分と同じ苦痛と絶望を味わわせてやるのだ。
この地下世界に生きるものすべて―最下層から最上層まで、 そしてその上にあるという「楽園」も、すべて死で満たす。
それが、壊れたネクの唯一の望み。

彼女は、楽園を目指す。

 

「死ね死ね死ね死ネ……みんな死んじまえよぉぉぉ!」
 

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●ネクについて
どうみてもキ○ガイキャラで、どちらかというと敵っぽいですよね。
こんなの動かせるのか? とビビってますが…… これを主人公サイドで書くことに意味がある! と思うのですよ。
「ダークネスエデン」の滅茶苦茶で支離滅裂で、そしてダークな世界にぴったりのヒロインじゃないですか。
また、弘騎は常々、狂気と純粋は極めて近いものである、という考えを持っていまして……彼女には、頑張ってもらいたいです。
あと、戦闘力は主人公キャラの中でも規格外に強いです。しかし、精神的な安定を欠いています。
こういうアンバランスな存在って大好きなんですよね。
見た目も設定も、まさに弘騎の趣味全開です。

●エロ属性
「残酷! 猟奇&苦痛!」
ネクは不死の肉体を持っています。
傷を負ってもすぐに修復されますし、 アンドロイドですので手足の一本や二本切り落とされても問題なく行動できます。
ですが、痛みは感じます。 しかし、彼女は決して悲鳴を上げようとはしません。
その攻撃性により、彼女は負けを認めようとは絶対にしないのです。
「許して」「殺して」などとは、口が裂けても言いません。
そんな、幼くも凶暴な幼女を破壊するほどに犯しつくす……趣がありますね。
普段、彼女が敵に対してやっている行為を、そのまま返してやるのです。
そしてそれは、彼女の痛ましい過去の傷跡を抉り返すことにもなるでしょう。

●エロシチュエーション
ここに問題があります。
ネクはこの世界でも最強のキャラクターの一人であり、しかも甘っちょろい感情を持ち合わせていません。
こんな怪物を、どうやって陵辱すればいいのでしょうか?

…どうしよう(笑)。