11冊目の単行本、新たな区切りの始まりを飾るのは、久しぶりのオリジナル変身ヒロインものです。
官能小説家黒井弘騎の基本に立ち返り、またこれまでの執筆活動で得たものすべてを注ぎ込んだ、渾身の力作です。
今作のジャンルは変身ヒロインモノですが、そのモチーフは白衣の天使、ナースです。
優しく癒やしてくれる看護婦さんは、それだけでも弘騎の大好きな属性の一つ。そこにこれまら大好きな戦う変身ヒロイン属性をミックスしたのですから、すごくお気に入りの作品になっています。
メインヒロイン、セラフィックナースエリカは優しいだけでなくセクシーなオネーサン系ナースです。
その変身前の正体、江梨香は生真面目で凛々しい生徒会長。クールな美女ですが、しかしその胸には熱い想いを秘めています。江梨香自身は思慮深く真面目な堅物。その実直さゆえに他人に自分の胸のうちを曝け出す事が苦手です。そんな彼女も、変身すれば奔放で愛嬌溢れるセクシーナースになる……この変身前後のギャップも今作のポイントです。当然、そのテーマは正体がばれる後半のエロシーンにも活かされています。
堅物な生徒会長から可愛らしいセクシーナースへ。変身前後では言動に変化が出ますが、もちろんその魂は同じ。純真で正義感に溢れた美少女……いつまでも弘騎の追い求める理想のヒロイン像です。
エリカが戦う相手は、ウィルスにより進化した異形の怪人デモナスレイブと、それらを統べる上位存在デモナジェネシス。ですが彼女はナースヒロインですから、倒すためではなく癒やすために戦います。
お話としては単純なものですが、その分江梨香の内面に踏み込んでキャラ立てを重視したものになっています。当然変身ヒロインならではのカッコいい(そしてセクシーな)バトルシーンもてんこ盛りです。
肝心のエロシーンは、変身ヒロインの基本とも言える怪人姦がメインです。敗北陵辱時にはデモナスレイブのウィルスたっぷりの精液を注がれまくれ、結果エリカのセラフィックナースとしての力はどんどん弱まってしまうことに……つまりパワー吸収設定がデフォで入っていますので、お好きな方にはたまらないと思います。
もちろんコスチューム着たままの着衣エロですのでご安心ください(笑)。
ナースという事で、医療系エロシチュエーションもいくつかあります。ちなみに、敵のボスは女医です。
また変身前の江梨香は、学生達の信頼厚い生徒会長。それが失墜していく学園内のシチュエーションは必見です。
今回は基本に立ち返った作品なので、かなりオーソドックスな構成とエロシーンになっています。よって、幅広い方々にオススメできます。特にナース好き、変身ヒロイン好き、生徒会長好きの方にオススメです。
あとエリカはその巨乳が弱点でやたらしつこく責められますので、おっぱい好きの方にもオススメです(笑)。
エロシーン、最初は患者の治療をしている最中に巨漢の怪人にスマタで責められるというもの。この患者は生徒会長としての江梨香と良い仲になっている男子学生なので、責められるエリカの羞恥と屈辱はいや増します。寝取られ的な要素もあるシーンですね。
次は敵のアジトで捕らえられての陵辱。分娩台に拘束され、怪人の触手で弄られながら愛液を収集されたりする陵辱実験。エリカはナース、敵怪人は女医と医師ですから、お医者さんごっこみたいな趣があります。医療プレイもありますね。触手あり吸盤責めありカテーテル挿入あり処女喪失あり、とかなり盛りだくさんの内容になっております。
舞台を学園に移し、江梨香はセラフィックナースとしてだけでなく生徒会長としても辱められることに。 全校集会で全校生徒の見ている前で、公開オナニーを強制されます。
このオナニー、噴出した潮をコップに溜めると言う変態的なもの。また普段は尊敬の目で見られている憧れの生徒会長が、生徒達の前で淫らな姿を自ら晒し失墜していくカタルシスときたら! 学生達の眼差しが尊敬から侮蔑、そして欲情に代わり、なじられ罵倒されながらもオナニーを続ける江梨香。その屈辱が徐々にマゾヒスティックな倒錯感に代わってゆくく……目上の人が辱められ堕ちていくシチュが好きな人にはかなりアピールできるかと思います。
その後は全校生徒の前で正体をばらされ、変身姿で全校生徒にご奉仕。輪姦シーンですね。今度は、男子達から精液を搾り出してコップに溜めなければなりません。さらにはコップに溜めた精液を飲まされる精飲プレイや、思い人になじられ罪悪感に震えながらも堕ちていくシーンなど、こちらもエロエロな仕上がりとなっています。
高潔で生真面目だった生徒会長が、 牝豚同然のエロナースにまで堕とされる。また正体のバラされ方や江梨香→エリカの心情描写など、このシーンは今作のテーマを最も大きく盛り込んだものになっています。
そんなエリカも堕落から立ち直りますが、しかしそこで待っているのは敵ボスの女医によるバトル&ハード陵辱。
触手で全身を拘束されての三穴責めに精液ぶっかけ。注射針を乳首に刺され人体改造されての巨乳化&搾乳プレイ。女同士ならでのねちっこいレズ責め。ディープキスだけでイカされてしまうエリカが個人的に気に入っています。そしてイカされるたび、精液を注がれるたびにウィルスを注がれパワーを奪われてしまうパワー吸収シチュ。たまりません。
このシーンは、ナースとしてよりも戦う変身ヒロインとしての側面を重視していますので、かなりハードな責めになっています。
エンディングはいつもの弘騎の作品とは少し違う感じになっています。ハッピーエンドなのですが、エロ小説ならではの後遺症に悩まされる形で……このエンディングでの江梨香の描写は結構うまく行ったのではないかと思っています。
江梨香=エリカはかなりお気に入りのキャラになりました。
デザインだけでなく、内面も。
今作で完結してはいますが、悪の組織が滅んだわけでもないし、すべての謎が解明されたわけでもありません。エリカももっともっと虐めたいし、できれば続きを書きたいと思っていますが……。
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