リコーリング・インティグニティ
第四章 抱擁
「あぁぁ……っ! …お、お姉ちゃんのなか……すごく…気持ち、いいっ……あったかくて……ぬるぬるしてて……」 教会を照らす七色の光が輝きを増してゆく中、その中心に掲げられている少女に抱きつきながら、巻幸は今まで体感したことの無い快感に息を切らしながら悶えていた。 未だ年端も行かぬ少年にとって、初めて味わう女体の中はまさに未知のものであった。根元まで飲み込まれたかのように挿入された陰茎は、キュウキュウに締め付けられているのに苦痛を全く感じず、それどころか全身が抱かれてゆくような心地よさに包まれてしまっている。また締め付けられるにしても単調なものではなく、刺激されれば最も身体が弾ける箇所を余すことなく断続的に包み上げてゆく。それは数々の影魔によって蹂躙され雌としての資質を開花されたものだった。 そんな柔らかくて暖かいその肉包は、未だ未熟な肉棒を刺激するには十分すぎるものである。それはまるで、それだけで身体全体を抱かれているかのような錯覚を受けているかのように。 しかも彼の初めての相手は、今まで見たことの無い最高の美少女である。その余りに整った美しい幼顔が時に優しく、時に悶え、その度に艶かしい声が囁かれる。そして少年が放った汚濁の匂いをかき消すような心地よい香りが少年の鼻も擽り興奮へと帰る。 見るも、聞くも、感じるも…全てにおいて雄の官能を刺激するには最高のものだったのである。 「っあ、やぁぁぁ……っ! そ、そんなこと…恥ずかしいよぉ………あ、あぁあんっ…!」 そんな男の子の指摘に、ユミエルは恥ずかしさで小さな子のように震えてしまう。雌犬に堕ちきっていた先程ならともかく、本来清純な女の子である彼女にとっては、そんな偽りのない褒め言葉ですら羞恥に苛まれてしまうのだ。だが今はそんな指摘に恥ずかしがる余裕が彼女にないのもまた事実であった。 魔に侵された少年の陰茎…肥大化したその肉棒は天使の子部屋をぴったりと埋め尽くしていた。子宮まで貫いてくるほどの長さに、被虐心を十分に掻き立てられるのに膣内を破壊される不安を全く感じさせない質量。まるで彼女の為に肥大化したかのような質量と硬度で、天使の膣内に埋もれているのだ。しかもその肉棒の竿から盛り上がっている小さな吸盤達が膣壁を何度も吸いまわしてくる。その吸引力はあまりに小さいけれど、膣中を吸い上げられ吸盤で更に擦り上げるという変則的な責めが被虐的な官能電撃となるのである。 雄の暖かさと内側を満たす大きさ、そして膣内を吸引される被虐的快感が本当に気持ちいい。先程の挿入絶頂からまだ互いに動いていないのに、磔天使の身体はもう官能の刺激を貪りだしていたのである。 そんなユミエルの胸の中に顔を埋め、未だ抗する術が分からず、しかし幸せそうに悶える巻幸。未だ汚濁に塗れた自分に身体を重ねてくれる…そんな少年を、悶えながら嬉しそうに受け入れるユミエル。 「うぅ…っ! お姉、ちゃん……」 「う、うぅっん……!」 ずっとこうしていたい……そんないけない思いが一瞬二人の脳裏を過ぎる。親友達に見守られながら、互いに嬉しそうに抱き合うその光景は、背徳的でありながら一種の美しさを醸し出していた… だが、そんな微笑ましい包み合いは長くは続かない―― 「――ひっっ!? …ぅうぅああぁぁぁ…っっ!」 「ひゃぁっ!? っいぃぃぁぁあぁぁぁ…っ!」 不意に太股を駆け上がる電撃に、重なり合った二人は分けも分からず同士に悶えてしまう。それは明らかに身体を駆け巡る官能の痺れであった。急にやってきたそれに何が起こったのかわからず、互いに身体を震わせながら周囲をゆっくりと見回す。そして…目に入ったのは、少し驚いた顔をした恵理子と―― 「……幸せに浸ってるところ…悪いけど……何時までも…じっとしている訳には……いかないでしょ…?」 その言葉と共に、巻幸の傍に来ていた魔姫がゆっくりと囁いてくる。 沈黙を破ったのは瞳だった。何時までも動かない二人を見かねたのか、それとも幸せそうな二人を見て加虐心をそそられたのか…傍にきて少年の腰を掴み、天使の中に埋もれている剛棒を引き抜くように自分の元へと引き寄せたのだ。それが少年の肉棒と聖少女の膣内を摩擦し、二人を快楽に喘がせた。特にユミエルは膣壁を吸引する吸盤を急に引き剥がされるという被虐的痛みも追加され、火照った身体を更なる電流によって更なる快感を刻まれてしまう。 瞳による不意打ちの快楽に、二人はただ口をあけたまま震えながら彼女に慈悲を請うことしか出来ない。 「し…新野、さん……待って……ら、らめぇぇぇ…」 「……この子の…欲望を、受け入れるんでしょ…? …フフ……ホラ…こう、やって……」 磔天使の媚びたような哀願を妖しい微笑で拒絶しながら、無慈悲にも束縛した小さな雄の腰を、再び磔天使の腰へとゆっくりと押し付けてゆく。 「――あっ、っっはあぁぁぁあぁん…っ! や、やぁぁぁぁぁ……っ!」 「ひぃっ? くっ、ぅぅああぁぁぁぁ……っ!」 魔姫の半ば操り人形と化したかのように、再び触れ合おうとする二つの腰――再び少女の膣内へと肉竿が侵入してゆき、その衝撃に二人は嬌声を上げながら悶える。 「あぁはあぁっ…! まって…ま――あっぁぁぁあんっ!」 首を小さく振りながら縋るような声で泣くユミエル。十字架に磔られ、抵抗する術のない彼女のとって哀願するしかなす術がない。しかしそんな哀願も、再び腰同士が密着し子宮を肉棒で貫かれる形で踏み躙られる。 『っあぁぁぁぁぁはぁぁっ!』 互いに根元まで刺激され、脳へと突き抜ける衝撃が少年少女を襲う。それを現すかのように二つの声が嬌声となって重なり合い、結合している部分に更なる愛蜜が流れ出てゆく。今度は絶頂を迎えなかったものの、激しい衝撃となってユミエルを悶えさせた。それを見届けた魔姫は、掴んだ少年の腰をまた引き抜いてゆく。そしてある程度引きぬいたら再び肉棒を秘園へと埋めていく。グチュッグチュッという卑猥な音が響き渡り、貫かれている互いの腰が少しずつ変動し始めてゆく。 「やぁぁはぁぁぁっ! …ま、また…あそこが、っあはぁぁぁっ! …だめぇぇぇ、っいぃのぉぉぉっ!」 それ程激しいビストン運動でないにも拘らず、ユミエルの身体は再び官能電撃に火照り更なる悶えを呈してゆく。突き回されている最中でもその膣壁を吸盤に吸着され、しかし引き剥がされてゆく衝撃が官能となって頭を貫き、その反動で異形のペニスを…今は放置されたままにある、尻穴を貫く無機物すらも締め上げる。 そんな魔姫の手による処刑のような異種的な責めに突き動かされながら、二人は嬌声を響かせ喘いでゆく。巻幸は熱く絡まってくる肉の感触に翻弄され、何度も快感に屈しているユミエルは光る翼をぱたつかせ、白濁に穢された金色の髪を小さく振り腰をくねらせながら鳴き悶えた。 「き、気持ちいいよぉぉぉ…っ! たまらなく……痺れ、てっ…うぅぅぅんん…っ!」 「っわ、私も…っ! らめぇぇぇ…っ! …もう、許してぇぇぇ……っ!」 影魔の手によって行われる多少ぎこちない、性指導という陵辱…それだけでも結び合った二人は蕩けそうな快感に喘いだ。太股を濡らすほどの愛蜜を流しながら、天使と少年は魔姫の陵辱にただ流されるままに鳴き悶えた。 だが――暫く続いたその行為も、瞳が不意に巻幸の腰から手を離したことで中断される。 ――…え? …………っどうして…… 自らを貫く肉棒を操るその手をそっと離し、瞳が一歩後ろに下がった…それが目に映り、思考が淀み始めたはずのユミエルはそれが理解出来ずに困惑した。……このまま巻幸を操って陵辱し続けていれば、黙っていても自分を肉悦で屈せる。マゾヒスティックな肉悦に溺れ堕ちた自分の意志の弱さは悲しいくらいに分かっているのだから。けれど巻幸は違う。まだ完全に快楽に堕ちきっていない彼への責めをここで止めるのは、操って自分を責めるのを止めるのと同じ―― 『ッグチュ、ズブズブズブッ!』 「――っひっ!? …っやっはぁぁあぁあっ!」 困惑した次の瞬間に訪れた、更なる不意打ち的な虐悦。太股から昇り上げる官能の衝撃に、磔天使は訳も分からずに喘ぎ声を高らかに上げる。拘束された身体がビクッと震え、尖った顎が一瞬飛び上がる。 ――…あ、っはぁああっ! …ッな、ま…巻幸、君…… 途切れることなく続く、腰からの激しい衝撃。それが意味することに気付き、ユミエルは悶えている巻幸を――自らを突き上げきる肉棒、その腰を止めることなく動かしている雄に向かって。 「はぁっはぁっ、っあぁぁ…っ! こ、こんっなぁぁぁ……あぅっあぅぅぅ…っ!」 止められたはずの処刑の肉槍、それが止められないことを困惑していたのは巻幸も同じであった。自らの意思で身体が止められない…それどころか、聖少女を突き上げる腰の動きが少しずつ滑らかなものになっていっている。気持ちよさも加わって、少年はただ目に涙が溜まりながらその可愛らしい顔を振りたぐっていた。 その状態を目の当たりにして、彼もまた止められない肉悦に混乱していることを悟ったユミエルもまた、連動するかのように混乱と快楽の波に流されてゆく。 「あぁぁあんっ! ま、まって……巻幸、く…ッ! もう少し…ゆっく、ひゃっぁぁぁぁぁあん…ッ!」 次第に動きがスムーズになってゆくく膣内ピストン。その快楽という衝動に二人は歯止めが利かなくなってゆく…その情景を傍らで見つめながら、瞳は微笑みながら呟いてゆく。 「……フフ……二人とも……可愛く、喘いじゃって……そんなに…気持ちよくて…たまらないの……?」 嘲笑うわけでもない、しかし人の心に踏み入るような言葉。その台詞に、再び快楽に淀んできたはずの天使の顔が羞恥心で歪む。 「…やぁぁぁ…っ! そっ…そんな、ことっ……ひぃっ! …あぁぁぁあぁっ!」 彼女の嘲りを必死に否定しようとしても、突き上げる陰茎のピストン責めの快感に言葉をうまく紡げない。ただでさえ理性が淀んでいる中で快楽責めを受けているのだから当然といえるが、結果的に瞳の揶揄を否定しきれずないことにユミエルは顔を更に紅くしながら悶えた。 もっとも、以前に何度も彼女を踏み躙ってきた瞳にとってはこの程度の揶揄などまだまだ生温い。今はもう踏み躙るつもりはないが、それでも快楽によがる彼女を揶揄するのは楽しいのだ。額のサークレットに見せるようにしてまで食い入るように見つめながら、重なり合う天使の腰の震えが再び快感で限界へ向かっていることを見抜いた瞳は更に揶揄してくる。 「……恵理子の前で…そんなに、気持ちよさそうに……腰を震わしても…説得力…ないよ……? そんな…いやらしい顔をして……嘘つき……」 「っ、やぁぁぁぁ…っ! わ、私…嘘つきじゃっ、っなっぃひいぃぃぃぃぃっ! ぃぁああぁ…っ!」 更なる揶揄…またしても快感に屈しようとしていることを見抜かれただけでなく、嘘つきとまで嘯かれてユミエルは羞恥と悲哀に心が揺れる。しかしすでに快楽に正直になっている身体は被虐的な仕打ちにもゾクゾクと反応してしまい、震える膣内で暴れまわっている陰茎を更に締め上げる。 「――あっ、あぁぁぁあぁぁっ! …ま、また…締め付けて……あ、あぅぅぅあぁぁ…っ!」 その締め付けに、男根を刺激された巻幸は更なる快感に悶絶してしまう。その快感でピストンの勢いが弱まったが、凸凹の吸盤たちの吸引が僅かに強くなってしまい、更に天使の膣壁を苛んでゆく。 「だ、だめぇぇぇぇ…っ! そんなに、吸い上げたら…また――くっっんぅううぅぅっ!」 目の前にいる男の子の突き上げだけでなく、影魔からの言葉責めにまで反応してしまい、磔天使は被虐的な快感になすすべなく悶え狂った。最愛の親友の見ている前で、悪意はなくとも身体と心を弄ばれ、その淫乱な本質を曝け出しながら天使としての誇りを再び削られてゆく。 そんな惨めによがり狂う磔天使に、瞳は加虐心を満喫させながらその痴態を温かく見守る。 「……フフ……本当に、苛め甲斐のある子達…………………………………………………………でも……」 そうやって妖しく微笑んでいた瞳であったが……ふと、真顔になって何かをじっくりと考え込んでゆく。 「…瞳…?」 ただその場を静観していた恵理子ですら、その急な態度の変化に思わず声を掛けてきたが、それどころか止まらない嬌声が響く中にも気にも止めないくらいに考え込んでゆく。…そしてふと何かを思いついたかのように、瞳は磔天使へと問いただしてみる。 「……………本当のところ…親友と……男の子のおチンチン………今はどっちが…好きなのかな……」 告げられた一言…その問い掛けに快楽に思考が淀んでいたユミエル、そして恵理子は一瞬驚愕してしまう。何しろその疑問は、嘗て少女天使が受けた屈辱を擬え、回想させるものだったのだから。 「――やぁぁっ! そんなこと、聞かないでぇぇぇ…っ! …っやぁぁうぅぅぅっ!」 自身の大切なものを問われるような言葉責めに、被虐的な快感が身体を駆け上りながらも、磔天使は羞恥と悲痛に心が燃え盛った。だがその問いに答えようとしても、肉棒によって秘園を責め立てられる快感には逆らえず、喘ぎ声以上の言葉が出ない。 哀しみが浮かび上がりはしているが、陰茎に膣内を掻き回され快楽に蕩けた天使の表情はそう問わせるには十分ものだった。 だが、瞳の問い掛けは侮蔑や陵辱によるものではなかった。 「……でも……悠美…私が犯してた、さっきより…気持ちよさそうにしてる……エッチな気分になったら…やっぱり…?」 あくまで穏やかな、悪意の感じられない口調で語りかける瞳…しかしその表情は真剣なままであった。妖艶を醸し出す美顔には似つかわしくない純粋なその表情が、彼女の問い掛けがあくまで純粋な疑問であることをもの語っていた。しかしそれは逆に、磔刑に処されている少女に更なる恥辱の記憶を呼び起こしてしまう。 (――恵理子ぉっ! どうやら彼女、お友達よりもおチンチンの方が大好きな見たいよぉぉ! アッハハハハッ!) 嘗ての陵辱…同じこの場にある十字架に磔にされ、彼女の部下である影魔達に奴隷として身体を弄ばれた暴辱…そのときの彼女の侮蔑の言葉が、被虐の天使に脳裏のリフレインする。自分の心に大切にしているものを踏み躙られ、しかし魔悦の快楽に屈しきっていた自分に対する絶望の宣告。 ――ちがうのぉ…っ! 私…どんなになってもっ、恵理子や新野さんが………………あっ…… 快楽と悲哀に溺れながら、それでも必死に目の前の瞳にも…嘗ての『瞳』にも訴えようとして――自分に抱きついている少年が目に入り、ユミエルの心がハッとなる。 もちろん彼女にとって、最も大切なものは友達だ。確かに今、自分を貫いているペニスはそれと同じくらい愛しくて…そして気持ちいい。けれど自分を愛し受け入れてくれる存在は、何よりも変えがたい大事と比べるなんて出来ない。 けれどここで「友達が大事」と言ったら…自分のことを想って必死になってくれている、目の前の男の子の心を傷付けるのではないか――そんな不安が脳裏に過ぎってしまったのだ。 肉欲に溺れている自分と違う…皆が純真な心で接してくれているだけに、どちらに転んでも誰かを傷つけてしまう――それに気付いてしまったからこそ…開閉する口は動こうとして、そのまま止まってしまう。 「ち、ちがうのぉぉぉぉ…っ! うぅぅんぅぅっ! っちがわないけど……ちがうのぉぉぉぉっ! ひぃぃっ、ひゃぅぅぅぅんっ!」 奥底に秘められた悲痛の過去、友達を傷つけてしまうことへの悲痛…男根に突かれ吸われている快楽も混ざり、磔天使の頭の中はぐちゃぐちゃに掻き回されてゆく。そしてその虐悦は敏感になっている身体全てに響き渡り、響き渡る喘ぎ声をさらに甲高くしてゆく。 だがそんな天使の悲哀を知ってか知らずか、魔姫は童心のような眼差しで天使の心を揺さぶってゆく。 「……聞きたいな……いやらしくなった天使様の心……本当に…どうなのか……」 それは魔に蝕まれた嘗ての自分の侮蔑の言葉…そう感じた自分に対する答えを求めているのか。厭らしく乱れゆく天使の幼顔をずっと見つめながら、瞳の『責め』はさらに執拗になってゆく。だが―― 「…瞳……」 さすがにその問い責めを見かねたのか…魔姫のショルダーガードにそっと手を置きながら、抱きつくように恵理子が瞳を制する。親友達が望んだこの陵辱、彼女達を信じて見守るままでいたかったが…やはり最愛の人が心を踏み躙られるのは見るだけでも辛い。 しかもユミエルの心――蕩けた表情の中にも「皆の心を傷つけたくない」という思いを読み取ったのなら尚更だ。執拗に聞く瞳の気持ちも察してはいたが、それでも子供のようにねだるのを止めたくて、恵理子は互いの髪を重ね合わせてくる。 「……あ………ごめん…」 最愛の人に抱きつかれ、自らのしていることが行き過ぎたものになってしまってことに気付いた瞳は、恵理子の手に惹かれるように一歩後ろに退く。疑問に対する答えが聞けなくて少し不服だったが、必要以上に相手の心に踏み入ってまで執拗に責める悪意は今の瞳にはない。 そんな少し後悔した表情を横目から覗き、その心を読んで、もう責めることはないことを悟った恵理子は安堵したようにユミエルに語りかける。 「御免なさい、悠美…この子、まだ自分を…………悠美?」 ユミエルを安心させるようにして語りかけようとした恵理子は…必死に何かを耐えようとするその表情を見て驚いた。その快楽に淀んでいるはずの表情に、何かに耐えている…思案している色を見つけて。 「あぁんっ! あぁ、あぁはぁぁぁぁっ! …わたしっ! わたひぃぃぃぃぃぃっ!」 異形の肉棒で火傷しそうな程に膣肉を貪られ、少年の必死なピストン責めに子宮を何度も突き回され、愛液が溢れるほどの気持ちよさに身悶えながら腰を振り回す変態天使。しかし同じように乱れきっているはずの顔は、快楽に必死に耐えるものに変わっていた。 それは何かを必死に探し、それを伝えようとする苦悩の表情だった。 「ゆ…悠美…。無理しなくてもいいよ……」 「うぅんっ! わたし……答えたいぃっ! 答えなきゃいけないのぉぉぉぉっ!」 快楽に淀んでいた彼女が再び苦悶に悶えている場面を見て、心の苦しさを感じ取っていた恵理子は返事を止めようと訴えかけるもユミエルはそれを断った。苦痛の記憶を呼び起こした瞳の問いに答えようとする意思を宣言しながら。 絶望的な快楽によって堕ちていくはずの心が、踏み躙る陵言によって奮い起こし、けれど剥き出されようとする心の内を自らの意思で曝け出そうとする。 「あはぅぅぅっ! わたっ…ひゃくぅぅぅんっ! …わたしっ、わたしはぁぁぁぁぁっ!」 ユミエルは…悠美は瞳に問いかけられてから、虐悦と悲痛に溺れている中においても、先程の答えを必死に頭の中で過ぎらせていた。それは親友からの問い掛けというのもあったが…なにより答えなければいけないという強迫観念が心を締め上げたからだ。 確かにその問いは羞恥心を燃え上がらせてしまうものでもあるし、なにより自分の心を曝け出すことで友達の心を傷付けてしまうのはないかと思うと、肉悦に淀んでいるはずの心がチクチクと痛む。けれど…その答えから逃げることは、自分を苛めてくれる恵理子達から逃げるような気がしてならなかったのだ。 自分をここまで愛し救いを求め、その方法まで託してくれた彼女達の思いを無視してしまう…その方が彼女達を侮辱してしまうのではないだろうか。特にそれは、自分の為にと信じて必死に貫いてきてくれる少年に対して強く感じるのだ。 自分は、彼女達の想いを受け止めなければならない。たとえそれが、心を踏み躙られるものとしても。彼女達の全てに答えなければいけない。それがたとえ、彼女達を悲しませるものであったとしても… その想いが、その痛みが、再び肉悦に飲まれようとする心に僅かな意思の炎を燃やさせる―― …気が付けば、腰を何度も重ね合わせてくる少年の顔も磔天使の顔を見つめていた。彼もまた少女の答えを待っていたかのように。それを見届けたユミエルは、上顎を仰け反らせながら悦虐に堕ちゆく心を言葉に変える。 「わたっ、わたしっ! ………好きぃぃっ……どっちも好きなのぉぉぉっ! どっちかなんて選べないよぉぉぉっ!」 肉疣で晴れ上がった魔根によって叩きつけられる腰の速度が早まってゆく中、ユミエルは教会に響き渡るほどの声で喘ぎ叫んだ。 「わたしぃぃ…! どんなことがっあっても…友達が一番大事っ! だいじなのぉぉおぉっ! でも…でもでもっ、おチンチンもぉっ! …今はっ、この子のおチンチンも気持ちよくて大好きなのぉっ! 突かれるのが、とっても幸せなのぉぉっ! だからっ! どっちも失うなんてぇ、悲しむなんていやぁっ! いやなのぉぉぉっっ! …あぁ、ああぁぁあっ! っえ、恵理子もっ…! 新野さんも、巻幸君も……皆大事なのっ! 全部欲しいのぉっ! …だからっ、どれかを選んで、他を嫌いになるなんて――出来ないよぉぉおぉっ!」 喜びと悲しみ、それらが入り混じった涙と悦楽の涎を流しながら叫ぶ嬌態の悲鳴。しかしそこから紡がれた、友を愛する理性と肉欲に塗れた雌としての本性が混ざり合ったそれこそが今の天使の本心であった。余りに貪欲で、余りに傲慢で、余りに純真でいじらしい叫びがその場にいる親友達の心に響いてゆく。 心優しき少女は自らの雌の本性を曝け出しながら、それで親友達の心を傷つけないように必死になって話してくれた。そして魔姫の心を踏み躙る囁き――彼女の洞察が正しかったことも認めてしまったのだ。 「ごめんなさい、恵理子ぉぉっ! わたしっっわたひぃぃっ!」 そんな美しくも醜い…いや、痴態に恥ずかしげもなく堕ちてゆく分浅ましさが滲み出るような本心を曝け出してなお、聖少女は最愛の親友に泣きながらそのことを謝罪する。友達が大事だといいながら、自らを貫く異形の悦楽をすらも大事という自らの浅ましい心がとても恥ずかしくて…嘗ての瞳にどう蔑まれても仕方のない自分が情けなくて。 けれど、彼女がそれ程に愛する親友も、また彼女に負けないくらいに優しい心の持ち主であった。 「うぅん……いいの…いいの…っ!」 そんな嬌声を上げながら謝る少女を、恵理子は目いっぱいの微笑を持って喜んで迎え入れた。彼女にとっては、最愛の天使がどんな答えを出そうと、それを受け入れるつもりであった。寧ろどちらも大切にしたいと言ってくれたことの方が嬉しかった。どこまでも純粋で優しく、お人好しな少女を恵理子はめいいっぱいの愛と賛辞で迎え入れた。それ以上の言葉は要らない…その微笑だけで、二人は嬉しさで繋がり合えた。 そしてその聖少女の優しさに心を打たれたのは、彼女を必死で突き上げている巻幸も同じであった。 「ぼっ僕も、うれしいよぉっ! …はぁっ、はぁっ、はぁっ! お姉ちゃんが…大事にしてくれるからっ! …僕、頑張る――あぅうぅぅぅっ!」 たとえそれが今のこの時だけでも。大好きなお姉ちゃんが自分とその分身を愛し、そして悦んでくれる…そのことが本当に嬉しかった。そしてその想いが、少年の心に生まれたばかりの欲情と混ざり合ってゆく。 大好きなお姉ちゃんの為に…助けられる立場にありながらも、その想いが胸に秘められた少年は湧き上がる衝動のままに。天使を突き上げるのに良い体勢に自分をもっていった巻幸は、先程まで滞っていた腰の運動を再開させる。それは最初のときよりも滑らかな動きで、いきり立つ魔の分身を何度も女体の中へと突き刺してゆく。 「っっんぁぁあぁぁぁっ! す、すごいぃぃっ…、また、奥まで突かれてぇぇぇっ! …このっ子に、がんばられてるのぉぉぉぉっ!」 先程よりも滑らかで激しくなった肉刑に、再びあられもなく悶え狂うユミエル。小さな雄が突き上げる巨大な肉棒が何度も天使の膣中を蹂躙し、亀頭部が子宮口を突き上げ、竿の表面から盛り上がっている吸盤が貪欲に膣壁を吸い上げながら擦ってゆく。その激しくなったストロークに、聖少女は顎を反らせながら喘ぎまくった。 まだ幼い巻幸の性技は卓越したものではないが、すでに数え切れない絶頂を迎え敏感になり過ぎている身体にとっては意味を成さない。無造作に突き上げられる子宮は潤み、擦られ吸われる膣壁は痙攣し、その度にマゾヒステッィクな愉悦が身体に迸る。そしてそれを証明するかのように、秘部から更なる愛蜜を溢れさせ、天使の潤んだ目から悦びの結晶が流れてゆく。 ――だ…ら、らめえぇぇぇっ! からだが、熱くて…っ! も、もうぅ…っ! こ、こんなに…はや、く……ぅ! 何度も突き上げられる快楽…その愉悦にユミエルの身体があっという間に法悦の彼方へと駆け上がってゆく。吸盤によって愛蜜と共に吸われる膣壁が痙攣し、何度もノックされる子宮はきゅんっと震えながら愛蜜で満たしてゆく。何度も膣内を掻き回される被虐の悦楽が脳まで突き上がり、目の前に火花が飛び火する。 その気持ちよさに、磔天使の意識が早くも堕落への階段を駆け上がってゆく。もう我慢できない―― 「イッく…っ! もう、イッちゃうぅぅぅっ! この子の、おチンチンに…犯されながら、またっ…イッちゃうぅぅぅっぁああぁぁぁぁっ!」 『ぷしゅっ、っぷしゃぁぁぁぁぁっ!』 子宮を深々と突き上げられたのを決定打として、聖天使はあっけなく絶頂に達した。背中の光る翼がバァッと広がり、磔られた身体がピンッと引き伸び激しく痙攣し、ゾクゾクとする快感美が全身を支配する。陰茎に貫かれている秘部からまたしても大量の愛液が噴き、重なり合う腰や太股を濡らしてゆく。 それと同時に蠢いている小雄の魔根が、絶頂による膣内に強く締め付けられてゆく。 「っっあはぁぁぁぁっ! ま、またっ…締められ……んぅぅぅっ、んぅぅっ……!」 その甘くて、それで吸盤の吸引すらも超える絶頂締め付けに天使を責めている巻幸も腰の動きを止めたままに悶えた。何度も膣内がうねりを上げながら男根を刺激するという未曾有の快感は、少年の思考を削ってゆくには十分だった。幼い表情が一気に快楽の波に蕩けてゆき、心の理性が大幅に削られてしまう。 責めている方も責められている方も、ハァッハァッと息を切らしながら肉悦の悦びをに打ち震える…互いが互いの愛奴となって、共に快楽によって理性を蝕んでいくようであった。 だがそんな悦びに打ち震える休息は少ししか与えられなかった。磔天使が絶頂の余韻に浸る中…少年の魔根による陵辱がまた始まったのだ。 「―んぁ、ああぁぁぁぁぁっ! また、また吸われ…はぁあぁぁっ! イッたばかりなのっっにぃぃぃぃっ!」 竿から盛り上がっている吸盤が愛蜜ごと膣壁を吸い上げてきたのを皮切りに、天使の膣内で再開されるピストン運動。まるで先に法悦を極めた雌犬に対する不満をぶつけるかのように、子宮ごと蹂躙する速度をまた速めてゆく。絶頂直後でとても敏感になっている柔肉を吸われ擦られ、倒錯的になる魔悦にユミエルはまた全身を痙攣させながら悶絶した。 「はぁっはぁっ! ご、ごめんなさい…っ! 僕、腰が止まらなくなって――あぁぁぁぁっ!」 そして巻幸もまた、陰茎からくる刺激に悶え狂った。激しく締め付けられた後に来る膣壁の包み、そのぬるさと暖かさにペニスが焼けるような熱さを帯びてゆき、甘い痺れとなって少年の頭を刺激する。 その気持ちよさに、『湧き上がる』衝動とは別に『沸き上がる』衝動が心の中で暴れ始めるのを止められなくなってゆく。 「やぁぁ……っ! もう、ゆっゆるしっっ――うぅんっ! 好きなだけ突いて…っ! 心ゆくまで、あなたのおチンチンで――やぁぁぁぁっ! まだっ、だめなのぉぉぉぉぉっ!」 少年が欲情の衝動を止められなくなり始めていることに、義姉天使に残った理性が羞恥心に苛まれる…けれど被虐に悶える腰をくねらせながら少年の分身を刺激してゆく。その様はただ快楽を貪るためだけではない…自らを愛してくれる少年の全てを受け止め、その魔の力を救済するために自らを貫かせゆくものだった。 言葉では拒絶と許容の言葉を交互に繰りかえしているが、天使の身体はその理性に反するように動き、少年の陰茎をその愛肉で包み続けているのだ。 歪んでいるといわれればその通りかもしれない。だが磔天使への処刑場でもあるその十字架の周りには、確かな愛で包み包まれていた…… だがそんな暖かな交わりも先程の麗しい友情も、天使への責め苦からしてみれば、前半に起こった気休めに過ぎない。十字架に磔られた生贄がそれに気づいたのは、自分の後ろ側から衝撃が迸った時だった。 「――っひ!? ひゃう、ぁっ、あっ…くぁぁぁぁぁぁっ!」 不意にお尻からくる、何かを引き抜かれるような感覚。その懐かしくも打ち震える衝撃に悶絶するユミエル。何が起こったのかがわからず、頭を振り回すように辺りを見回し…再びその右側へと来ていた紫の魔姫が身体を密着させているのが見えた。 「…し、っ新野っさ――ひぃっくぅぅぅっ! ま、待って…らめぇぇぇぇぇっ! ひゃ、ぁはぅぅぅぅぅっ!」 そのことが意味するものを理解し、ユミエルは甘い声で鳴き喘いだ。先程まで――いや、この磔陵辱が始まってからずっと親友達に責め嬲られた無機物によるアナル陵辱…ママからの大切な贈り物であるロザリオによる無情な責めが再開されたことに。 「……だって…貴女……ここ…こんなに美味しく、食べてるもの………こっちのほうは…もっと、欲しがってるよ……?」 揺れる桃尻の間に潜む小さな穴…そこで潜り続けていた銀色の十字架を握りながら、瞳は優しく告げてゆく…その惨い宣告を。 不浄の穴でずっと潜り続けた正義の証しは、雌犬に堕ちた天使の絶頂のたびに穢され、もう溶けてしまいそうになる程の愛蜜と腸蜜で満たされていた。手がビショビショに濡れることも厭わず、その細い手が無機物の凶器を握り締め、くねくねと左右に揺り動かしているのだ。 そんな揺さぶりに刺激され、ロザリオを咥え込んでいる菊門は天使の意思に反するようにピクピクと震えながら、三又の先端を抜かせまいと必死に締め上げてゆく。 「やぁぁっ…! そっ、っそんなこと…はぅぅぅあぅっ! いわないっ…でぇぇぇっ! あぁあっ、ぁああぁぁぁんっ!」 媚びたように拒絶しても、いじらしくお尻を揺らせ男根を秘部で貪っている…そして今までの痴態を見せ付けてしまった後では何の説得力もない。嘗てその手で惨め過ぎるほどに穿られ、そして今度もまた同じように穿たれた自分の弱点を菊門を揺さぶられ、少女天使は魔悦の官能に艶かしい声を上げながら悶え狂う。 「……嬉しい……こんなにも、感じてくれて……求めて…苛めさせてくれて……私も…嬉しい……」 悶えながら逃げ場もなしに腰を振るう…そんな惨めな聖少女のとろけた顔を見つめながら、魔姫の処女は紫の唇を柔らかそうに歪ませながらそう呟く。 ……先程のユミエルの心の叫び、それは瞳の心にも届いていた。あれほど憎み嫉妬し、これ以上にないくらい尊厳を破壊して殺そうとしたのに…その自分を殺すときですら、彼女は恵理子と共に自分のことを想ってくれた。 そして今また…傲慢ではあるけれど、恵理子と共に、自分も大事だといってくれた。そんな愛情に、瞳もまた嬉しさで心が熱くなった。そして他の二人と同じように愛情を持って応えたい――嘗ての彼女なら絶対にありえない感情で、今の心は満たされていた。 だが瞳の想いは…他の二人とは多少違うところもある。ただ愛情ばかりではない…少女天使が可愛らしく泣き喘ぐ姿に、その心にある加虐心も浄化されぬままに沸き上がっていたのだ。 それが埋め込まれた今の魔の力か、それとも生来のものか…それは分からなかったが、少女の叫びが邪な心をそそらせたこともまた事実であった。 「……でもね…それだけじゃ…駄目なの……私の中にある…影の方も……幸せに、してくれないと…ね…っ!」 それを証明するかのように妖しく微笑みながら、幸せと…そして絶望を交じ併せたような宣言を磔少女へと囁く。その直後、菊門にまで引き抜かれていたロザリオの先端を、深々と肛内の奥底まで押し上げる―― 『ズブッ、ズチュズチュズチュズチュゥゥッッ!』 「あっ――っひぃぃぃぃぃっっぃああぁぁぁぁぁっ!」 既に恥蜜で満ちきった十字の凶器は、同じように腸液で濡れそぼっていた肛壁を掻き分けながら、滑らかに天使の腸奥に侵入し…あっけない位の早さでその根元までが呑み込まれてしまった。その虐悦と、再び注ぎ込まれる淫魔力の快感にユミエルは更に艶かしい絶叫を上げ―― (――……っ!?) それと同時に、瞳は身体の…心の中で何かが蠢くのを感じ震え上がってしまった。 (なっ……これ…っ!?) それは余りにも妙な感覚。十字架を握る手から自身の奥底から、何ともいえないようなどす黒い何かが吸われる様に流れてゆく脱力感。同時に十字架を通して、自らの心に満たされる優越感、加虐感、高揚感、そして安堵感に慈愛感。 間違いない。紫の魔姫は不浄の穴を貫くロザリオを通して、内にある影の力…小さな雄獣に告げた『悪い力』を天使に吸い上げられ、代わりに心を満たす『光』を天使から奪って…否、貰っているのだ。この聖少女をこの十字架台に磔てから、ロザリオ共々散々に辱めてきてはいたが…自身の力が次第に消失していたのは身に感じてはいたが、悪い力を本格的に吸われると感じたのはこれが初めてであった。 それは言い換えれば自分の影の力が弱体、消滅して来ている証…ユミエルが提案した影魔力の消失させる方法が正しかったことを意味する。 (……悠美…貴女………) 一目見れば、その幼顔はもう魔悦の快楽で蕩けだしているというのに…邪悪な手によって意識が堕ちてゆく中でもなお、心優しい少女は影魔になった自分達を救おうと必死になってくれているのだ。聖なる天使はまだ『自分』と戦うことを諦めてはいない―― 「……以前は………泣いて…許しを、請うていた子がね……フフ……なら、私も…たっぷりと…それに、応えてあげないと、ね……」 戦う意思の失われていない『宿敵』…それに『敵』として報いる為に屈服するまで相手を陵辱する――先程、その力で生贄を完全に屈服させる寸前まで追い込んだことも忘れ、目を細めた紫の影魔は影の力を使って地面の影から小触手を呼び出す。 そして無機物の凶器を締め付ける菊穴を尻肉ごと左右に拡張してゆく。 ――ひゃっ…っ! や、やだっ……またっ…お尻、広げられて…っはぁぁぁぁっ! それは苦痛になるような引っ張り具合ではなかったが、広げられた肛穴は貫く十字の矛を更なる奥底へと飲み込もうとするかのようにも見える。またしても身体の奥底を広げられるのが恥ずかしくて、貫かれている腰を思わず逃げるようくねらせてしまう。 だがそんなことで拘束された尻肉が逃げられるはずがない。ぷるぷると震える桃尻を一瞥した瞳は恥蜜溢れる十字架をぎゅっと握り、広がってもなおヒクヒクと蠢くアナルを蹂躙する―― 「んっ、はぁっっ…かぁぁっ、ひぃっ! お、お尻っ…深いぃぃぃっ! んぅぅっ、くぅぁぁぁあぁぁっ!」 気絶寸前の時に中断されていたアナルファックが再開され、ユミエルは一層艶かしい悲鳴を上げる。流れるほどに腸蜜を溢れさせ、しかも左右に拡張された尻穴は、無機物の凶器を深々と受け入れてしまう。 そんな中で…上下左右に抜き差しして排泄感を刺激するピストン運動に加え、肛壁や粘膜をドリルのように掻き回す回転運動。時には緩急をつけて粘膜を擦ったと思えば、思いっきり腸奥にまで穿たれ…どう責めれば感じるのかを熟知している魔姫は、埋もれている矛の全てを使って雌犬の肛内を穿ってゆく。 魔姫の淫魔力も含まれたその責めに、今までにも散々弄ばれたはずの天使のアナルはまたしても虐悦の快感に震えてしまう。痒くて痛いはずなのに、更に掻き回されてしまうのがどうしようもなく気持ちいい。 淫魔の男根によるピストンも加わった、二重の秘園責めの悦感が聖少女の脳天を何度も突き上げてゆく。激しく突き上げられる快感美がどれほどのものかは、プロンドの長髪を振り回しながら泣き喘ぐ生贄を見れば疑いようもなかった。 「はぐぅぅっ、はっ…はげしっ、やぁぁぁあっ! …ら、らめぇ…っ! 激しすぎて…またぁぁぁ…っ! …あぁっっあぁぁはぁぁぁっ!」 その二重責めだけでも、今の天使にとっては十分すぎる。絶頂から間もない敏感身体が更なる責め嬲りに耐えられるはずもなく、迎え入れるかのように次の限界へと上り詰めてゆく。 「ぁあはぁぁぁっ! …ら、らめっぇぇぇっ! まっまたぁっ、イッちゃうぅっ! イ、イクイクっ、イクっ…イッちゃうぅぅぅぅぅぅっ!」 前後から秘肉を突き上げられる衝撃に頭を真っ白にしながら、再び絶頂へと上り詰めて行く聖天使。全身と光る翼を痙攣させ、またも大量の恥蜜を噴出しながらユミエルはイキまくった。その逃げられない虐悦の快感に全身を震わし、身体を貫く陰槍を締め付けてゆく。 だがどんなに責められてもイかされても、今の彼女に安息は与えられない。磔天使を絶頂へと追い詰める剛棒達は、更なる締め上げの快感を求めるかのよう女体を何度も突き上げてゆく。 その肉の交わりが天使の虐悦の官能を弾けさせ、絶頂の最中に更なる絶頂を迎えてゆく。そして絶頂に浅ましく泣き喘ぐ少女の姿が、責める二人の欲情と加虐心をそそらせ、突き上げる責め苦を更に加速させる。 もはやユミエルは自らを責め嬲る者達の奴隷、否それより劣る玩具と化していた。今にも気を失ってしまいそうなの絶望の快楽責めに、磔天使は全身を痙攣させながら愛する陵辱者たちのために泣き叫ぶ…その姿はかつての磔陵辱よりも浅ましく、そして惨めにも見えた。 「ひゃぁぁぁぁっ! またっ、また…イってるのにぃぃぃッ! イっイ、イクのッ…らめなのぉぉぉぉっ! あはぁああぁぁぁっ――ひぃっ? ぁひゃぅぅう、ひゃぅぅぅぅうっっ!?」 終わらないピストン責めの衝撃に耐え切れず再び絶頂に達した…その瞬間、ユミエルは右腕の肌から違和感を感じた。ゾクゾクとする快感が腕を通して身体に響き…秘肉と共に少女を更なる法悦の極みへと上り詰めてゆく。 その快感に何が起こったのかわからず、全身を震わしながらも必死に右腕の方を振り向くと……恵理子が、その純白の肌を嘗め回していたのが眼に映った。 「ぺちゃ…むちゃ…んむっ、んむ…ぺむぅ……」 何時の間に傍に来ていたのか…先程まで一歩引いたまま傍観の立場を取っていた恵理子が、右腕についていた汚辱を舐め取っていたのである。下腕から始まって、十字紋章が付いたグローブの指先までを、舌を這わせながららそっと嘗め回してゆく。その丁寧で繊細な舐め上げに、白濁に塗れていた下腕は美しい下地を露にしてゆく。 「らっらめぇ、恵理子ぉ…あはぁぁんっ! っそんな…こと、しなくてもぉぉぉっ…はぁっくぅぅぅ! らめぇぇええぇっ!」 染められたかのように自らの身体にかけられた精液を舐め取ってゆく恵理子に、絶頂の余韻に溺れる中にあってもユミエルは制止の声を上げる。無論親友が汚れてゆくのを見たくないからだ。快楽と欲情でこれを気持ちよく思えてしまう自分ならともかく、まだ精液の味に慣れていない恵理子がその味を美味しく思えるわけが無いのだから。 だが最愛の親友は、そんな天使の静止を、優しくも何かを諭すような微笑みで拒絶した。 「うぅん…したいの。私ね、やっぱりね…何もしないより、してあげたいの…貴女に……んちゅ…ぺろ……」 慰めてあげたい。親友のために身を捧げている彼女を少しでも包んであげたい。彼女に何をしてあげられるかをようやく見つけた恵理子にとって、何もしないという選択はもう耐えられないから。 だから彼女の汚れを浄化する。白濁に穢れた惨めな姿から、純白に包まれた美しい姿へと……右手から下腕までのねぶり上げが終わり、今度は上腕へと舌肉を這わせてゆく。 「……わぁ……そんな責めも…あるんだ………それじゃ……はむ…ぺちゃ……」 その親友の行動に感化されたのか、瞳もまた同じように磔天使の左腕を舐め上げ始める。ロザリオの不浄穴責めを継続させながら、恵理子と同じように下腕を這わせ少年の放った欲望を舐め取ってゆく。 恵理子が顔を紅潮させつつも純粋に優しく舐めるように対し、瞳は悪戯っ子のように擦って弄ぶように舐めあげてゆく。まるで二人の性格を象徴するかのような舌舐め責め。ガラス越しに七色の光を浴びながら汚濁を舐め上げられる少女の姿は、聖女達が穢れてしまった天使を浄化する…そんな一種の美が醸し出していた。 「あはぁっっ! いぃぃぃぃっ! 舐められるのっ…らめぇぇっ! 気持ちいいのぉぉぉっ! …ぃぃぃいいいぃぃぃっ!」 その左右からのゾクゾクする責めに、被虐の天使は更なる嬌声を上げる。ただでさえ何度もイキ狂って敏感になっている女体の身体はそんなささやかな責めにすら凄まじい快感へと変わってしまう。 突き上げる二点責めも加わって、磔られた身体が、舐められてゆく両碗が激しく痙攣してゆく。舐め上げられる快感美が脳へと伝わり、そこで炸裂してしまう。 「らめぇ…もうらめぇっ! 私……舐められながら、イクのっ! やぁぁぁっ! イっちゃうぅぅぅぅぅっ!」 両腕に付いた精液が二人によってほぼ舐めとられる瞬間、ユミエルはあっけなく絶頂に達してしまう。イっている最中にも終わることの無い四箇所責めに、余韻の中でも次なる絶頂への扉を開こうと悶絶してゆく。 ……そんな三人の痴態を目の当たりにして、腰を突き上げる快感に翻弄されていた巻幸もまたその輪に加わろうとする。義姉天使をもっと悦ばそうと、そして同じように綺麗にしようと、目の前でたぷんたぷんと揺れている双丘の片割に眼を向けた。 「あぁぁっ! ぼ、僕もするぅっ! はむぅっ! ………っ!? …むうっブハァっ!」 目の前で揺れている美乳にこびりついた、自らが解き放った精液を乳肉ごと齧り付いて…次の瞬間、激しい勢いで吐き出してしまう。噴出した勢いで男根を深々と打ち付けてしまい…子宮を抉られたユミエルはまたイってしまった。 「ゲホッゲボッ! ……これが、僕の…すっごく…苦かったんだ……」 先程まで打ち付けていた腰の動きが止まってしまうほどの、酸っぱくて苦い味。その味に慣れた影の少女達ならいざ知らず、ましてや男の子供である彼にとってはその味は不快なものでしかない。貫く天使の身体が痙攣していることすらも忘れ、巻幸は呆然としてしまう。その困惑する少年に、脇を舐め始めた恵理子が舌を止めて巻幸にそっと語りかける。 「駄目。これは君が舐めれるものじゃないの…こっちは私たちがするから、ね…?」 これは子供が手にするようなものじゃない…そんなふうに諭す恵理子の言葉に、意識が戻った巻幸はしゅんと俯いてしまう。仲間はずれにされたような感覚と、他の二人のようにしてあげられない自分の情けなさが悲しかった。 そんな巻幸の姿を見た恵理子はすぐに何とかしようと思い…何かを閃いたかのようにそっと顎の方へと手を延ばして掴み、その口を目の前にぶら下げられている乳肉の先端へと導いた。 「大丈夫……君にしか出来ないこともあるから……ホラ、この子のおっぱい…切なそうにしてる……今はあなたが吸ってあげて…」 限界まで勃起した桃色の肉果実…不意にとはいえ母性の象徴を目の前に翳され、少年は思わずドキッとしてしまう。瞬時にその胸に甘えたいという、最初のときの衝動が影の意志を通して湧き上がってくる。 「で、でも……あっ? っあうぅぅぅっ!」 それでも義姉天使の力になれないことへの悲しさと戸惑いを呟こうとして…股間から来る断続的な官能に巻幸は震えあがる。女陰に埋もれている男根が膣壁の締め付けを受けて必要以上に反応しているのだ。その急激な反応に、何度も刺激された雄の性器は過敏に反応し、少年の蘇った理性を埋もれさせようとする。 その快感に震え上がった巻幸は、その信号を発信した本人である天使のほうを向いた。その向いた天使の顔は桃色に染まり舌を突き出し始めていた、半ば牝犬のようなものになってはいたが、それでも少年に対して何かを訴えようという意思が感じられた。 「あぅうぅぅ…っ! お、おねがいっ! 恵理子の、言うとおりにしてぇ……っ! 無茶は、しないで…っっあはぁぁぁぅぅっ!」 快感に脆くなっている身体で、今だ後ろと身体半分を責められる快感に思考が潰されそうになりながらも、いまだ必死に少年のことを気遣う義姉天使。せめていやな思いはして欲しく無いというその想いが、天使の眼を通して少年に伝わってくる。そして同時に放置された場所もかまって欲しいという牝の衝動に駆られていることも伝わってきた。 その想いと、恵理子の言葉を理解した巻幸は意を決したような表情をすると、目の前でもどかしげにしている右の勃起乳首を唇で包み、そのまま吸い上げる。 「んちゅぅぅぅぅぅっ…っ! んむ…ちゅむ…」 イカの影魔の力を得ていた少年の口吸引は通常のものよりも凄まじく、まるで乳首を剥がされてしまいそうな錯覚を覚えそうな痛みと快感がユミエルを襲った。そして次の瞬間には、その乳首を慰めるかのように吸い上げられて、蕩けるような心地よさと痺れが乳全体を包み込む。 マゾヒスティックな虐悦と刺激に、今まで放置されていた乳果実は弾けそうな快感美に打ち震え、少女天使の官能を十分に揺さぶってゆく。 「ひゃっ、いひぅぅぅぅっ! そ、そうなのっ! 吸いたいように…吸っていいからぁぁぁぁっ!――あっ、はぁぁうぅぅんっ!」 胸肉の刺激に喘ぎ狂いながら、少年の苦悶の無い表情に安堵感を感じたユミエル。だがそれも、秘裂の中に埋もれている肉棒が再び突き刺し出すまでだった。 『パンパンパンッパンパンッ!』 教会内で更なる音を響かせる腰のぶつかり合い…今までよりも激しくなった秘裂へのピストンと竿吸引に天使の思考は再び快楽が織り成す波へと引き戻される。まるで泣き喘ぐ事しか許されないかのように、自分を責める皆を喜ばせるだけかのように、少女天使の思考が覚束なくなり始めている。 「あぁぁぁんっ、んあぁっ! み、みんなっ…わたひ! またイっちゃうっ! また、また…っ! もうっ、らめぇぇぇぇぇっ!」 女体の弱点への三点責めと、腋から身体へと移行した舌責めの全てが織り成す快感の前に再び意識を弾けさせる奴隷天使。イっては更なる締め付けを魔根とロザリオに与え、更なる突き責めと膣責めを求めてはそれでイってしまう。そして乳首や身体を舐められてもイってしまう。 「……んちゅ、んちゅ…またイキ始めちゃってる……本当にエッチな、天使様……ね……ぺろ…ぺちゃ…」 腋を舐めあげ、巻幸が吸い上げている乳房の方へと下を這わせながら、魔姫が軽く嘲てくる。無論ユミエルのマゾっ気を引き出す程度に言ったのだが、快楽に悶え狂う天使は思った以上に悶えてくれる。 「あっやぁぁああぁっ! そんなこと、いないでぇぇっ! どうしようもなくて…きもちよくてぇぇっ! はぁああぁぁぁっ!」 否定の言葉など、再び快楽に蕩けた桃色の表情をしていては意味を成さない。再び魔悦に快楽に意識を飲まれ始めた牝犬天使は余りに過分な、けれど逃げられない責め苦に悶え乱れてゆく…… そうやって全身を貪られては、そして身を包む絶頂快楽に悦び喘ぐ。そんな何時終わるかも分からない影魔との遊戯に、ユミエルは無意識に暴れる魔の力を吸い上げ浄化つつもその快楽に身を委ねてゆく。 黒い瞳は今だ正気が消えてはいないが、涎を垂らすほどに緩んだ表情は、巻幸が来る前に親友に弄ばれていた時と同じ牝犬のそれであった。もはや磔天使の意識が完全に堕ちるのも時間の問題…全身の精液を二人が舐めとってくれるまで持つのか怪しいまでに緩んでいた。 そしてそんな責め遊戯が続く中…恵理子がブロンドの髪を、瞳が太股を舐め上げている最中に、天使の膣内を掻き回していた陰茎がぶるぶると痙攣してゆく。 「っぷはぁぁああぁっ! おっ、お姉ちゃん…っ! 僕っ…またっ出ちゃいそうっ! …さっきの汚いの、また出ちゃうよぉっ! あぁぁあぁっっ!」 吸い付いていた乳首から口を離しながら、先程感じた絶頂感が再び訪れることを告白する巻幸。女体の中で肉棒が脈動してゆき、肉竿の吸盤達の吸引が更に膣壁を吸い上げてゆく。腰に掴んだ手にギュッと力が篭り、必死になって最後のスパートをかける。 「はぁぁぁっ! やぁぁぁっ! い…いいよ、だひてぇっ! よくぼういっぱひらしてぇぇぇっ! わたひも、もうっらめなのぉぉぉっ! いっひょに、いっひょにぃぃぃぃっ!」 何度もの絶頂に達し呂律が回らないほどに快楽の泥沼に堕ちていたユミエルもまた、少年の欲望が解き放たれようとしているのを感じ取っていた。同時に脳裏に予感が過ぎる――かつての磔陵辱と同じ終焉の予感が。逃げられない屈服の予感が。魔悦に屈服して意識を途絶えさせる自分の姿が。 だが絶頂に淀んでいた今の彼女は、本来恐れるはずのそれすらもときめく期待に変わってしまう。少年を魔の力から救うものであるのならなおさらだ。その期待が破滅と救いの瞬間を受け入れようとするかのように、浅いオルガを迎えながら吸引される吸盤以上に男根を圧迫してゆく。 「はぁっはぁっ! 出るよぉっ! 僕も、お姉ちゃんと一緒に『イク』よっ! イク、イクっ! イっ、くぅぅぁああぁぁっ!」 『どぴゅるるっ! どぴゅるるうううぅぅっ! ぴゅるうぅぅぅっっ』 磔天使の子宮が一際強く突き上げられたその瞬間、ついに巻幸の男根が精液を発射する。子宮に密着した状態で汚辱を叩きつけられる、その被虐の快感が磔天使の脳天で炸裂する。 『――ぷしゃぁぁああぁぁぁっ!』 「ひぃ――イッちゃうっ、イっちゃうぅぅぅぅっ! わたひもっらめぇぇぇ――っらめなのぉおおぉぉぉぉっ!」 今日という日の中で膣内が最も充実される責めを受けながら、磔天使は一際高い声を上げながら恥知らずな絶頂に溺れた。女体の中で散々刺激された魔根が放った大量の汚辱は子宮や小さな膣には収まりきらず、秘門から噴き出る潮と一緒に漏れ出てゆく。そして絶頂の潮と同時に精液を噴きまくって、巻幸の腰から下を、太股を舐め上げてきた瞳の顔を汚してゆく。 だが子宮を責める射精責めはそれだけに留まらない。 『どぴゅるるっ! どぴゅるるうううぅぅっ! ぴゅるうぅぅぅっっ』 膣に吸い付く吸盤が漏れ出る精液を吸引して、絶頂に打ち震える男根を通し再び射精されているのである。同じ精液で射精を繰り返されながらピストンされるという男根からの官能衝撃に、秘部から更なる潮を噴き上げて悶絶する。 そしてイっている間にも二人の親友に身体を舐め上げられ、肛門のほうは、瞳が射精する瞬間を見計らって穿つ十字槍を先端まで引き上げ、そのまま一気に奥底までねじ込みながら掻き回され、絶頂を止められぬままの悶絶しまくる。 本当に気持ちいい。どうしようもなく気持ちいい。絶頂天国の中に更なる快感美を叩き込まれ、ユミエルはブロンドの長髪を振り回し、親友達を叩いてしまうほどに翼を大きくぱたつかせながらイキ狂った。 「すごいのぉぉぉっ! ほんとにすごくてっっわたしっ、イってるっ! イってるのぉぉぉっ! っあぁぁ…ああぁぁああああぁぁぁぁぁぁっ!」 皮肉にも……嘗ての磔陵辱の終焉時に響かせた叫びを再び響かせながら、ユミエルは交じり合った恥蜜の潮を噴きながら果て堕ちていく。 だが――陵辱は終わらなかった。まだ陵辱の途中である親友達が、今だ影の力が抜け切れない少年が、堕ちゆく天使が…あるいは全員が望んだこと望んだ事なのか…天使を包み込む快楽責めは今だ終焉を迎える気配を見せようとしない。 「あぁぁぁぁ…っ! どうして…腰が、止まらないよぅ…っ! きもちいぃよぅぅっ、あぅうぅぅぅっ!」 巻幸は初めての膣内射精の快楽に意識が朦朧としながらも、天使への膣内責めが今だ止まらなかった。射精の最中にも締め付けられる快感によって、二度目の射精にも拘らず硬度を維持している男根…魔のペニスは少年の意志から切り離されたかのように、快楽を求め少女天使を貫いてゆく。 暖かな肉壁の中で激しく脈動し、怯えるかのように震える吸盤たちは秘肉の外へ出ようとする汚濁の幾分かを吸い上げては亀頭に力を宿し、肉と液を子宮へと叩きつけては天使と共に絶頂快楽へを貪る。その快楽の程は、巻幸の足元にある愛蜜と精液が混ざり合った水溜りを見れば疑いようもない。ましてやその相手が極上の女体ならなおさらだ。 互いの身から溢れ出した粘液の海の下で、先程と変わらぬ男根の暴走に流されるように…磔天使と後ろの十字架にしがみ付きながら、巻幸は腰同士を重ねあっては快楽の波に悶えていく。 「ごめん、なさっい…お姉ちゃっっはぅぅぅぅっ! っきたないのが…でるのっ、とまらないのぉぉぉっ!」 その可愛らしい顔を涙と涎、そして双丘に埋もれさせたときに付いた精液でくちゃくちゃにしながらも、巻幸は自らを止められないことを詫びた。肉棒による射精ピストンの激しい快楽に意識が朦朧としながらも、必死に意識を振り絞って許しを請う。 「やぁぁぁっ! な、泣かないで…っ! わたひも、イってるからっ! きもちいいからぁぁっ、あぁぁんっっはぁぁぁんっ!」 「そうだよ…はむっ。んちゅ……悠美も、こういってるから……大丈夫。自分を責めないで…ねちゅ、ちゅっ……」 「……こんなときは、謝るより…ありがとう、って…言うべき、よ…ちゅうぅぅぅ……ぺろ…」 その謝罪する少年を、三人の美少女が順に慰める。それは子供への純なる愛だけでなく、苛む欲望が満たされ浄化されてゆく彼を励ますものでもあった。 巻幸は気付いてはいなかったが、彼の身体からは黒き粘液のようなものが身体から噴出していたのだ。人が影魔に堕ちるときの逆のプロセスのように、身体から噴出してゆくその影は幸せに満たされ眠るかのように、ガラスの光に照らされる彼の影へと消えてゆく。 そしてそれらが流れ出てゆくたびに、尖った耳は丸みを帯びてゆき、白く染まっていた髪は黒き地毛へと融けてゆき、爪も体つきも子供本来のものへと戻りつつある。少しずつではあるが、天使達の献身は確実に巻幸を人間へと戻しているのだ。 このままいくなら、もう少し悦楽に満たすことで彼も、その内にある影の欲望も安らかに浄化される……それが分かっているからこそ、三人は背徳の満ちる肉刑を、そして彼を喜んで受け入れられる。 だがその三人も、その想いを完全に伝えることは愚か、今や自身の意思を保つことすらも難しくなっている。 雄の射精という陵辱の終焉を辛くも乗り切ってはいるものの、今のユミエルは意識が半ば朦朧としていた。数え切れないほどの絶頂を極めさせられ、一度は止めまで刺されようとしたその身体はどうしようもないくらいに快楽に弱くなっている。 雌雄両方の蜜潮を股から溢れさせ、痙攣する身体を上下に揺らしならが浅ましく蕩けた表情をするその磔姿は、羞恥心が残っているかさえも疑わせるものであった。身を蕩けさせる快楽と、身を包む者達への愛という本心だけが消えそうになる彼女の意識を支えているのかもしれない。 陵辱や影の影響と関わりが薄い恵理子もまた、その淫靡な雰囲気に囚われ雌の本能が目覚め始めている。肌を舐め上げる舌の動きはよりねっとりとしたものになり、白肌や金髪に当たる息も荒くなってゆく。 そして彼女の穿く白いショーツの真ん中には、ねちょっとした雌の証が染みを作りだしていた。そのことに当人も気付いている…けれども、彼女は親友の清浄をやめようとしない。 そして陵辱の大本である瞳にも変化が起きていた。嘗ての邪悪さを表現している漆黒のレザードレスが黒い粘液を流すように溶け出し、所々が破けたようになっている。特に女としての箇所を隠す部分…Fカップもある肉峰は紫色の肌が露になり始め、スカートは身体の横辺りから凸の形で焦げたようになって、合間からは太股と…黒いショーツの端が見えそうになっているのがいやらしく見えてしまう。 それは少女天使のアナルを突き責める十字架から影の力が流れ、瞳に残る影の力も浄化されている証であった。彼女もまた親友達によって快楽と欲望を…その心を満たされてきているのだ。だからどんなに自らの姿が曝け出されてゆこうとも気にならない。むしろ淫猥な味と臭いにものに思考を狂わされ、辱める立場にありながらその雰囲気に囚われ始めている。 魔の色をした頬を紅潮させながら、魔少女は玉のような天使の白股に頬を付け、流れるのが止まらない白い恥蜜を顔に浴びながら舐めあげてゆく。 復讐…陵辱…救済…遊戯…それらの意思が教会の中心に立つ十字架に掲げられた牝犬天使の淫猥な雰囲気に呑まれ、いやらしい性の衝動に変わりつつあったのだ… 「……エッチな汁跡……舐めても舐めても…止まらない……本当に、締りのない――っうぐっ!?」 痴態の証を流し続ける友奴隷を更に辱めようとした瞳は、だが不意に腹部に感じた衝撃に思わず上体を蹲ってしまう。それは決して強い苦痛ではなかったが、雌犬天使の肛内を掻き回す手を止めるには十分だった。何が起こったのかわからず痛みの走った、お腹の方に顔を向け…触手で拘束している磔天使の足先が目に入った。 生贄を拘束する触手達は、雄の陰茎と同じような萎みかたを起こしていた。それは触手が力を失い拘束力が弱まっているということ……魔姫の影が穏やかさを取り戻して浄化されているという証でもあった。大の字に変更され、快感に逆らえずに震えまわる天使の足を抑えきれずを蹴り上げてしまったのだ。 だが瞳はその痛みを、ましてや力が衰退していることなど気にする気配はない。ただうずくまったまま、元の位置へと引き戻されたその白足に眼を向けていた。 「…っ! 瞳っ、大丈夫っ!?」 そのハプニングに、流石の恵理子も舌の動きを止め瞳の方を向いた。同時に自らを責める手が止まったことに気付いたユミエルも、そして巻幸も瞳の方を向いていた。ユミエルは何が起こったのかはわからなかったが、瞳に何か酷いことをしてしまった事は理解できてしまった。 「あぁ、あぁあぁぁ…っ! ご、御免、なさい……っ! わたひ…くぁああんっ! わたひぃぃぃ…っ!」 快楽に淀んでいた理性が、友達を傷つけたことへの悔恨によって僅かに呼び覚される。浅ましいイキ顔のまま、呂律の回らないままにユミエルは瞳に謝罪する。そして巻幸は何も理解できず、止まらない腰を打ちつけたままに困惑していた。 「…………………」 だが瞳はみんなのの声に反応することはなかった。睨むでもなく、でも何かを言うわけでもなく、自分を蹴り上げたその憎い筈の足をただぼぅっと見つめている。三人が見つめるなか、少しの間固まったまま瞳は――やがて、唇の先を微笑みに吊り上げる。 (……っ!) 瞬時、恵理子だけが心にイヤな予感を過ぎらせた。……一番付き合いが長い自分だから分かる。こんなふうに笑ったとき、瞳はとんでもないことを思いつく。事故とはいえユミエルに蹴られら事で、おそらくは彼女を貶める新たな方法を見出したに違いない。だが恵理子がそう考えている合間にも、磔天使の足…魔姫を蹴り上げた方の足を縛り付ける触手が太股にまで上がってきた。 「あぁぁぁんっ! 太もも、きもちいぃ…っ! らめぇ、イってるのにぃぃぃ、まらっきもちいぃのぉぉぉっ!」 敏感な肌を擦られるように這いずられ、更なる肉の愉悦にユミエルは甘い嬌声を漏らしながら瞳から眼をそらしてしまいそうになる。だがそんな状況すらも気にせず、瞳は解放された足に手を添え、既に愛蜜でびしょびしょになっていた純白のバトルブーツを脱がせ、そっと自分の足元に置く。 そしてニーソックスだけになった美脚の先…足首と指の部分を両手で掴むと膝を折り曲げさせ、既に紫の乳肌が見え隠れしている豊満な胸峰へと向けさせ―― 『グニュッ!』 「…くぅっ! あぅぅぅ…むぅ…」 そのまま潰すかのように自らの胸峰へと押し付けてきたのである。そしてそのまま、自らを責める道具とするかのようにゆっくりと捏ね回し始めた。まるで踏み躙られているかのように、メロンのように大きな胸が弄ばれるようにくにゃくにゃと形を歪めてゆく。 「――ひゃぁぁっ! ら、らめぇっ! いやぁぁ…そんなこと、らめなのぉぉぉっ! おねがひ、新野さ――あはぁぁぁぁっ! 」 その光景を眼にしたユミエルは、途端にそれが新たなる陵辱であることを理解し、泣きながらに許しを乞い始める。それはユミエルが受けた屈辱――姦計によって学園の野球部員にお尻を穿ちぬかれ、散々に心を弄ばれ、自らの存在意義さえも否定され、ハイヒールで左肩を踏み躙られたこと――の再現だったのだから。 絶望のみしか許されないことを宣告された処刑行為…その屈辱を与えた行為を今、自分にもさせてくれているのだ。まるで仕返しさせるかのように。 (――今日はこれで勘弁してあげる。でも明日も、明後日も――) 脳裏に、嘗ての彼女に受けた屈辱が過ぎってしまい、心に忘れていた痛みが蘇る。そしてその苦痛が親友を踏み躙りたくないという意思となって、必死にその足を動かそうとする。その踏み躙る足裏からもゾクゾクとした快感が伝わってくるも、何とか親友の肉肌から引き剥がそうとする。 だが快楽に屈し魔の力に蝕まれたその身体はおろか足一本動かそうとしても、一切動く反応はない。ただ迫り来る快感に流されるかのように、その雌肉を上下に揺さぶられていくだけでしかなかった。 快楽に屈し、心の苦痛すらも身を焦がす快楽に変得てしまう雌犬天使……今だに秘肉を突かれてイキぬいている中においても、それでもユミエルは必死に哀願し続ける。 そんなふうになく叫ぶ親友を、恵理子はその首筋を舐め上げながら慰めることしか出来なかった。自分ではもう止められないことは分かっていたし、その陵辱が同時に瞳なりの嘗てのことへの謝罪も表していたことも分かっていたからだ。そして自分も陵辱に交わっていることへの後ろめたさと…伝わる二つの心に揺さぶられ、困惑しつつあったのも事実だった。 だがそんな少女達の心の紡ぎ合いを、まだ付き合いの浅い少年には分からなかった。 「あぁぁぁっ! だ、だめだよぉっ! 止めてあげて、瞳っお姉ちゃっっ――ぁはあぁぁっ!」 ユミエルの哀願している姿を見て、巻幸は魔姫の肩にあるショルダーガードを掴んで揺らそうとする。ペニスに与えられる快楽に流されながらも、義姉天使と一緒に行為を止めようと哀願する。 「……駄目。これはユミエルお姉ちゃんに、やられた仕返し……それに今は…こうやって、可愛がってあげたいの……」 だが瞳は優しい口調で諭しながらも、陵辱の執行を止めようとしない。一見すると天使が魔姫を踏み躙る行為――それこそが瞳が先程思いついた「凌辱」であった。その手で大切なものを踏み躙らせ、それでも快楽に溺れていることを認識させ、己が救いようのない雌犬だと思い知らせる…まさに心優しいヒロインに対する、最高の陵辱法といえる。 けれどこれは同時に、瞳のユミエルに対する懺悔も込められていた。嘗てその心を踏み躙り、今も踏み躙る自分のせめてもの贖罪。そして辛いことから逃げていた自分への罰。歪んだ善意と、サドっ気の性質がこの責めを閃かせてくれたのだ。 「れもぉっ、れもぉぉぉっ! …ぃひいいぃぃっ! こ、こんなのぉぉぉっ…!」 それでも行為の必要性を否定しようとするところを、甘い痺れが中断させる。柔らかな乳肉を「踏み躙る」足に快感を貪らせようと、瞳の腕が繊細に動き回る。 「……んぅ…く、あぁ……くん……ハァ…ハァ…あっぁぁ…あぐっ! ……はぁ…あぁ…」 ゆっくりと、しかし確実に足の裏が豊満な胸丘で踊ってゆく。直進に擦りあげられたかと思えば、沈められるかのように胸肉の中に埋もれてゆく。踵で乳房をぐりぐりと何度も押し付けたり、ソックスに埋もれた指先の合間を乳首の辺りにそえては抓らせる。 恥蜜で濡れたニーソックスで擦られ、刺激されるFカップの巨乳は次第に熱くて甘い痺れを放ちってゆく。乳房を覆う闇の衣は汗を飲み込み始め、先端の果実は服の上から分かるほどに勃起し始めている。 (……あっ…やだ……私…感じてきてる……おっぱい…気持ち、いい…) その広がり始めた愉悦に、瞳は悦びの甘い声が漏れ出てゆく。踏み躙られる被虐感と、弄んでいるという高揚感…そして新たにおっぱいを服の上から擦り上げる事で得られる甘い痺れが紫の全身をかけてゆく。 まるで足の裏で豊胸自慰をしているかのように、妖しくいやらしい動きで瞳は足の裏への逆責めを展開してゆく。と同時にその足先に流れ出る恥蜜を擦りつけ、その度に乳肉が淫靡に濡れ染まってゆく。 そして足の裏を「責めて」いる磔天使は、その何十倍もの快感美に翻弄されてゆく。 「あ、ひゃぅうぅっ! ら、らめぇ…あし、いぃぃぃぃっ! たまらないっ、あしのうらがぁぁっ! やなのっ、やなのにぃぃぃっ!」 悲しい表情をしながらも、蕩けたアクメ顔をしながら悶え狂う変態天使。何度も可愛がられイかされた天使の身体は、もはやどこもが快楽器官と化してしまっている。ニーソックスのザラザラ感と巨峰の柔らかな圧迫感が混ざり合った刺激に、親友を踏み躙る足の裏からは辛いくらいの甘悦が全身を駆け巡る。 何度も擦られ、くすぐられて感じる部分を攻められる快感が全身を駆け巡る…そうこうしている内に、足の裏が震えはじめ――と同時に、魔根にノックされ続けている子宮がまたしてもキュンキュンと震え上がり、同時に締め付けて少年を悶えさせる。 ――…う、嘘…っ! わたひ、イク…! …ら、らめぇっ! らめなのぉっ! 踏み躙りながら、イったりしちゃ…らめぇぇぇぇっ! もう何度も思えてしまっている終焉の予感に気付いたユミエルは、必死になって抵抗を試みる。親友の女の子を踏み躙りながらイってしまうなど、人として絶対に許されない醜態だ。苦痛という僅かな心を必死に震わせ、磔天使はオルガを食い止めようとする。 だがここまできてしまえば、どんなに抵抗しても無駄な足掻きにしかならない。子宮を何度も突き上げられ、汚濁と共に身体を舐め上げられ、絶頂の虜になっている女体はあらゆる快楽に対し拒絶する権利すらない。限界にまで登りつめられた快感は蕩けきっていた頭を刺激し、更なる法悦を…破滅の限界を今まさに齎そうとしていた。 …駄目。駄目。気持ちよくて、たまらなくて――もう、耐えられない! 抑えられないっ! 「ら、らめぇぇっ! イク、イックぅぅ! ともだひ…ふみにじってっっイっちゃう、イっちゃうイっちゃうイっ、ぁああああぁぁぁぁっっ!」 ピクンッ! と顎を仰け反らせ、汚辱の混じった絶頂蜜を吹き上げながらまたも絶頂の声を上げる恥知らずな淫乱天使。再び身体を…何より親友の胸峰を踏みつけている足を最も震わせ、今までで最もはしたない絶頂姿を晒しだしてゆく。 魔姫が本格的に肉悦に喘いでゆくよりも早く、ユミエルは圧倒的な速度で快楽に屈し、その無様な姿を親友達に曝け出してしまったのだ。何度も全身を震わせ、背中の翼を大きく広げてゆく。 ――イっちゃった……私…新野さん…踏みつけて……踏み躙って…イっちゃった……ごめん、な…さい…… 顎を上げたまま、ユミエルは悲しみと絶望に意識が飲まれ始め……光翼天使としての心が、人としての心が壊れてゆく。自分自身で壊してゆく。いくら望まれて起こったことであっても、自分自身が許せなく思う。自分の浅ましさが情けなく思う。 先程視姦されてイってしまった以上の恥ずかしさと悔恨で、心が闇に堕ちてゆく。魔姫の思惑通りに、聖天使は自らの手で親友たちを穢し、そして自らも穢れ抜いてゆく。 思考が次第に単純化し、先程まで灯っていた決意の光が消えてゆく。そして絶頂声を響かせながらも、謝罪の響きが天使の口から漏れ始める。 「…ごめん、なさい……あぁあぁあぁっ! はぅぅぅぅ…! …ごめんなさい…! ごめんなさい…ごめんな――ひゃうぅあぅぅっ!?」 それが呪詛のように響き始ようとした瞬間……妖しい掻痒感が耳から伝わり、オルガの余韻に淀んでいた少女天使はまたしても絶頂に押し上げられてしまう。 それは恵理子が彼女の耳舐め上げたものによるものだった。少年が解き放った汚辱を舐めあげていた眼鏡の美少女は、自らを貶めた天使の心をすぐさま察し、彼女を慰めるためにその最も弱い箇所を慰めてきたのだ。 最愛の親友を救うために。彼女を自分と、瞳の想いを伝えるために。上顎の上がった美顔そっとを下ろしてあげ、そのまま口付けをするかのように舌を這わせる。 「んちゅ……泣かないで…これは瞳が望んだこと……悠美には何の非もないから…自分を責めないで…許してあげて……ぺろ…」 唾液と汗、そして精液の混ざり合った淫猥な舌でゆっくりと耳を舐める恵理子。左から抱きしめるかのように、悠美の心を救い上げるかのように耳全体を舐め上げてゆく…あっという間に聖少女の耳は淫液で満たされる。 「え、恵理子ぉぉ…っ! れも、れもぉぉ――あはぅぅぅっ!? あぅあぅ、あぅぅぅっ…! また…みみぃぃぃっ!」 舐めながら諭し許す恵理子の言葉に、それでも自分を許すのかどうか迷いが解けぬままに…今度の反対の耳が、同じような暖かさと掻痒感に満たされる。 自らの豊胸と天使の足裏を責め上げていた瞳も、その天使の悔恨の姿を見て…加虐心と少女への慰めのために、抱きつくようにしながら、その耳に舌を挿入してきたのである。 「……私、謝らない……んむっ……だから…貴女も…謝らないで……はむっはむっ……苦しまない、で……」 決して上手な伝え方ではないが、強い意志の感じられる言葉。それは巻幸に伝えたのと同じ、受け入れうるという意味。最初から彼女の惨めな痴態を望み、受け入れいれたいからこそ行った逆陵辱。 謝られるためにやったんじゃない。踏み躙りたいからしたこと、幸せにしたいからしたこと。だから苦しまれるいわれはない。もっと気持ちよくなって天国にイけばいい。 そしてそれを伝えるかのように、瞳は蛇のような動きで天使の耳の奥底を舐め責めてゆく。優しく包む恵理子とは違う…互いの性格を象徴するかのような耳責めに砕けたユミエルの意思が蕩ける形で戻ってゆく。 「み、みんなぁぁ…皆ぁぁぁっ! わたひ――あっ、はぅあぅぅぅぅっ! ま、まきさちっくんぅぅぅっ! まきさ…はぁぁあぁぅぅぅっ!」 その親友の想いに、天使の心が響こうとした瞬間…ユミエルは突き上げてくる少年の腰がいっそう激しくなったことを感じ、身体を振るわせ悶え狂った。同時に、巻幸も浅ましい嬌声を上げながら必死になって腰を打ち付けてくる。 「はぁっはぁっはぁっ! こんなに優しいっお姉ちゃんに、悪いとこなんかないよっ! 僕…大好きだよっ、何されても…だいすきなのぉぉぉっ! はむぅっ――ちゅぅぅぅぅ、ちゅぅぅっ!」 本当に好きだから彼女の苦しみを取り除いてあげたい、彼女には嬉しい気持ちになって欲しい――子供としての『大好き』とはいえ、救われようとしている彼もまたユミエルの心に訴える。 今は他の義姉二人に教えてもらっただけの事しかできなくても…それでも巻幸は義姉天使に喜んで欲しいから…巻幸はそう訴えるかのように、目の前で揺れる乳肉の果実に口をつけて吸い上げ、射精が終わってもなお硬い男根で膣内を責めたててゆく。 「――ひゃぅぅぅぁあぁぁっ! …あぁぁ…ありがっ、とう…っ! ――ありがとうっっ、みんな、ありがとうっっ! ありがっっあぁぁああぁぁぁんっっ!」 不意に乳首を据われ、再び絶頂を迎えながらもユミエルは皆の声に応えた。親友達の声が天使の心に届いたのだ。その言葉と共に磔少女の眼に喜びの涙が溢れ、しかし次第に眼から光が失われてゆく。愛に包まれる幸せを得てゆく代わりに、戦士としての誇りが、人としての矜持が、天使としてこの場で誓った意思が蕩け失われてゆく。 肉欲に包まれた幸せの中で、ユミエルは友達を救いたいという想いさえも失ってゆく。涎が流れ舌が突き出ている幼唇は更に息が荒くなってゆき、その美顔が蕩けたような表情になってゆく。汚辱を舐め取られた金髪や光る背中の翼を振り回して悶え狂う牝犬へと次第に堕ちていった。最も、影の欲望が満たされ浄化し終えようとしている今となってはそれすらも意味を成さないものではあったが…… 「……フフ……それじゃ…フィナーレと行きましょうか…天使さま……? ……恵理子……」 嬉しそうに堕ちてゆく牝犬天使…その姿に、今度こそ止めを刺すときだと察した瞳は、耳を舐めながら最愛の親友に目配せする。その反応に何をするのかを察した恵理子は、両耳を舐られている天使の頬を慰めるように頬擦りしながらそっと尻肉のほうに手を伸ばす。そこですでに愛蜜等でビショビショになっていた手と一緒に…穢れきったロザリオを握ると、掻き回すように組んだ手を動かし始める。 「あぁっっはぅぅぅぅんっ! ま、ママが…ママァ、ママっ! わたひ、また…ママで、イクぅぅぅっ! イクっくぅぅぅぅぅっ! っいいのぉぉっ! お尻、いいのぉぉぉぉぉぉっ!」 少しの間放置されていただけなのに、もう弄って欲しくてたまらない…そう訴えるように蠢いていた不浄の穴は、咥え込んでいた無機物で掻き回され悦ぶように震えた。その頭まで突き上がるようなアナル責めにうちのめされ、ユミエルはイキ狂う。 「あはぁ、ら、らめぇぇっ! また、イ、イク…っ! もう――あっっ、あひっひぃぃぃぃぃぃっ! ――おっっお豆……おっぱひぃぃぃぃっ! あぁぁあぁぁぁぁっ!」 再び身体を蹂躙する官能電撃に耐え切れず、絶頂の最中に再び絶頂を迎える淫乱天使。…太股からほとばしる別の官能電撃が迸る。巻幸に突き上げられている秘部にあるクリトリスに魔姫の人差し指の爪が、たぷんたぷんと揺れるままの左の乳房にポニーテールの少女の手が擦ってきたのだ。周りの肉ごと神経の塊を弄ばれる、その甘い痛みと被虐的快感でユミエルは更にイキ狂ってゆく。その快楽がどれほどのものかは、突き上げられる腰が少年と同じように動いているのを見れば疑いようがなかった。 「らめぇぇぇっ! イってる、イってるのぉぉっ! みんなのが、気持ちよくて――あむぅっ! んちゅ…ぺちゃっむぅぅぅちゅぅぅぅ! ぱぁぁぁぁっっ……はぁっ…はぁっ…あむぅぅっ! ぺろっ、ぺちゃっ…ひ、ひくっ…イクっっちゅっっ……っ!」 更なる官能による絶頂に屈してゆく宣言を、親友達の唇が再び蓋を閉める。不意を付いて、抱きしめるかようにねっとり舌を這わせてくるように瞳が。そして互いに求め合うように優しく包あってくるように恵理子が。その性格を象徴するかのように、二人の美少女が天使の口膣を舌で責め慰めてゆく。 だが舌で口膣を舐られる快感でさえも、今の天使には絶頂を引き出すほどの甘美な責めであった。唇という蓋を通り越して、少女天使の絶頂宣言は鳴り止まず教会内に響き渡る。 その口膣責めを堪能した親友達は、様々な蜜に溢れたその舌で再び耳を…今度はその奥底にまで舌を這わせてゆく。 「はぁ…はぁ…っあ、あぁぁぁぁんっ! み、耳っ! みみ、いいのぉぉぉっ! …ひっっ! っイ、イっちゃうっ! 耳、犯されてっっイっちゃうのぉぉぉっ! …もっと、もっとぉぉぉぉぉぉっ!」 最も弱く、すでに快楽器官になっていた箇所を更に奥底まで舐られ、絶頂に追い詰められる牝犬天使。絶頂に追い詰められている間にも、敏感になり過ぎている別の官能器官を刺激され更なる絶頂に迎えてゆく。その途切れることのない絶頂快楽に、磔天使はなす術なく悶え狂った。 「んん……うん…もっほ、もっとしてあげるね――あひっ!? …んぁぁあぁん…っ!」 「……ぺちゅ、恵理子――ひゃぁうぅっ!? …あぁあぁぁ…っ!」 幸せそうに快楽の波に堕ちてゆく親友を見つめ至福の微笑みを浮かべる恵理子は、不意に太股から来る痺れに素っ頓狂な声を上げる。その異変に気付いた瞳もまた、不意に太股からきた快感に同じように悶えた。 それは磔天使を貫く快楽に流されている巻幸が回していた両手を離し、左右にいる義姉達の股部分に侵入させたものだった。他の二人も悦んで貰いたくて、恵理子へはスカートの中へ、瞳へはボロボロになってきているドレスの破れ目へと手を伸ばし、既に愛密に濡れそぼって気いるショーツの中へと指を入れ…偶然にも双方の秘部にあるクリトリスを擦り上げる。 その肉の感触を手に感じた巻幸は、腰と同調させるかのような動きで指を動かし始めてゆく。既に淫気に飲まれ身体が火照り始めた二人は、愛蜜に塗れている神経の塊を刺激され、否応無く甘い声で喘がされる。 「あぁっぷあぁぁっ! おっお姉ちゃんたちも、気持ちよくなってっ! んぅっっ! ひんなっ、ひもひよくなっへぇぇぇぇっ!」 快楽に呑まれながらも、巻幸もまた皆が幸せになってもらおうと必死に意識を震わせ、その指と腰を動かして美少女達の秘部を刺激してゆく。そして甘い嬌声が響くたび、天使の膣中にある彼の魔根も幸せそうに激しく蠢いてゆく。 「あぁあん…っ! もう、この子ったら…! ほんとはっ、だめっなんだから…っ! …あはぁぁっっんぅぅぅぅっ! …ぺちゅ…っ!」 「……困った子っ…ぺちゅっ、んぅぅうぅぅ…っ!」 場の淫気に飲まれ、既に充血している陰核を補足しなやかな手で刺激される激しい官能の痺れに、恵理子も瞳も頬を紅潮させながら甘い快感の声を上げて悶えてしまう。弄ばれる二つの秘裂は聖天使のものと同じようにいやらしい愛蜜を流して、陰毛やショーツを濡らし、太ももにまで流れ落ちてゆく。 だが今の二人にそれを咎める意思はない。むしろその指に弄ばれるのを楽しむように…親友天使と同じようにいやらしく腰をくねらせた。と同時に、その気持ちよさを天使に伝えるかのように、あらゆる秘肉を可愛がるその手や口の動きを激しくさせてゆく。 そして――あらゆる官能器官を弄くられ、貫かれてゆく磔天使は浅ましいイキ顔を晒しならがら悶え乱れまくる。女体の全てを快楽で満たされ、幸せそうな嬌声で泣き喘ぐ。 「ひぁっ、あぁああぁぁんっっ! もっと…もっとひてぇぇぇっ! きもひよくしてぇぇぇぇっ! …いっっ、イクっ! わたひ、またイクのぉぉぉっ! みんなにしてもらって…またっっ、イッちゃうのぉぉぉぉぉっ! ……ひあわせなのぉぉぉぉっ! みんなに、ひあわせにひてもらって――はぁぁあううぅぅぅっ! ひあわせなのぉぉぉっ! みんな、だいすきぃっ! ひあわせくれるみんな、すきっ、ほんとにっっだいすきなのぉぉぉぉぉぉっっ!」 イク。どこを弄られてもイク。何をされてもイク。身体の全てを最愛の者達に嬲られ可愛がられ、愛されながら絶頂天国に酔いしれる磔天使の心にあるもの――それは愛してくれる者達への愛。絶頂に意識が淀んだユミエルは、快楽と愛の叫びを教会内に響かせる。 「あぅっんんぅぅぅっ! …うんっ…私もっ、だいすきっぃぃ…っ! 悠美も…皆も……あぁぁあんっ! っちゅ…っ!」 「……私、も…んぅぅぅぅんぅっ! …恵理子も……踏み躙られる…悠美もっあくっ……巻幸、君も……はぁぁぁぁんっ! …んうぅぅぅっ…!」 幼い手に淫核を責められる肉悦に身体の芯を蕩けさせながら、三人の親友もまた互いへの想いを叫びながら必死になって聖少女を天国へと送ろうとする。嘗て瞳がこの十字架にはりつけた生贄に告げたように。嘗ての、そして先程の磔陵辱の終焉を迎えようとした時と同じ少女達の立ち位置――この陵辱の再現をもって。 そして……快楽によって堕ち、しかし互いの愛に満たされた生贄少女の表情は本当に幸せなものであった。 だが――それは同時に聖なる天使が邪悪な影魔達に屈することを意味する。 影魔達に陵辱され、快楽に蕩けきっていた天使にもはや抵抗する意思は残っていない…背中にある翼の光が弱まり、その姿が薄れているのが何よりの証であった。再び戻れないところにまで堕ちてしまった雌犬天使は、磔陵辱の終焉…影魔達に屈する準備を既に迎えていた。そして…… 「僕も…はいすきっ! お姉ちゃん達、皆……だいすきっっあぁぁぁあっ! だっ、だめだっ! …ぼくっ、またでちゃうっ! また、ぼくっっぼくぅぅぅっ!」 義姉たちと一緒に愛を叫ぶ小さな影魔もまた男根を再び脈動させ、吸盤達が天使の膣内への吸引を強くする。その男根の限界を感じ取った巻幸は最後の力を振り渋るかのように、痙攣する子宮を思いっきり突き上げてゆき、唇に咥えている乳果実を必死に吸い上げてゆく。その官能をもって自らの欲望を解放するために。 その肉棒が震えが大きくなるたびに刻一刻と迎えようとしている終焉の時……身体の全てを弄ばれてゆくユミエルが、魔姫によって『昇天』させられる時はもう…すぐそこまで来ていた―― * * * あぁ…良かった…皆、幸せになってる……っ! 満たされてる…っ! 絶頂の中で意識を朦朧とさせてゆく中…私は伝わってくる皆の意識を感じながら、これまでにない幸せに満たされていた。 おっぱいも…あそこも…お尻も…髪も…そして、耳も……私の全てを皆が求め、もてる全てをぶつけるように苛め、愛してくれる。 恵理子は包み込むようにして癒すように可愛がってくれる。新野さんは踏みつける様に苛める……これは…私も望んだ、ことだけど……でも、今はそれ以上の優しさをもって苛めてくれる。 巻幸君も私が喜んでくれると感じて、でも赤ちゃんのように必死に私を求めてきてくれる。中にある影の心達も私を嬲ることで、幸せを感じてくれる。 そして、ここにはいないけど……ママの想いもまた、ロザリオの形になってお尻を可愛がってくれる。 こんな死にそうな位に恥ずかしい格好の私を…救いようのない淫乱な私をこんなにも想って、求めてくれる。…あぁ…幸せ…… こんな幸せにがくるなんて思わなかった。絶望の始まりから、自分に幸せを捨てて戦って…新野さんに屈して…その新野さんを殺して…………その新野さんと、そしてママや恵理子達と一緒に幸せになれる時がくるなんて夢にも思わなかった。 だから…屈辱と、絶望に貶められるはずのこんな陵辱も…うぅん、こんなエッチな悪戯も、今は互いに幸せを満たす…甘い抱擁… ありがとう……こんなにも幸せにしてくれて…私でこんなに幸せになってくれて…… 『ありがとう、みんなぁ……わたひ…いまほんとうに、ひあわせだよぉぉぉ……っ!』 『いい気なものねぇ……ただ浸ってるだけの行灯女が』 声がした。もう恵理子達の声も満足に聞こえないくらいに朦朧としている私にハッキリと伝わった、不機嫌な声。 『……えっ…?』 それに気が付いた時……私の目の前は、真っ暗な闇に包まれていた。一切の光のない、漆黒の闇へと。恵理子も、新野さんも巻幸君もいつの間にか消え、ただ私一人だけがその場で動けないままになっている。 『…こ、ここ……』 そこは見覚えがあった…いや、忘れるはずもない。それは嘗て私が囚われた絶望の証…だった影の世界。私の絶望と欲望を閉じ込めていた場所。 忌まわしかった「自分」を閉じ込め、そして私の心もまた閉じ込められ、絶望に堕ちてゆく自分を粘液の形で虐め苦しめてきた…影の意思が集う世界。 でも…今はその悪意の意志が私を責めようとする節は無い。それどころか周りの影が放つものは悪意や絶望ではなく…穏やかで、私を安らかに包んでくれる…そんな暖かさ。 そう、ここは今の私の心の影の象徴。私の奥底にある欲望を現す世界。そして……「あの子」が今もなおその身を置いている場所……私を縛る十字架はなかったけど…磔られている時と同じ体勢で、私は無窮の闇に拘束されていた。 『ここ…どうひてぇ……』 どうしてここにいるのか…呂律も今だ回らない中、自らの影の世界を見渡している私に、突き刺すような視線を目の前に感じた。ドキッとしてそ思わずのほうを向くと――「彼女」がいた。 ……際どいところまでに肌を露出させ、きつく肌を締め上げるように纏う漆黒のビスチェにスカート。犬に首にするような巨大な銀の首飾りと、それに垂れる長い鎖。剣のように鋭い羽根に覆われた黒い翼… 「彼女」の左手には…ママを…殺した…今は短剣のように短いけれど、あまりに鋭い五指の鍵爪が獲物を狙うかのように…この暗い影の中でも淡い光を放ってる…。 そしてそして濡れたように輝く金色の髪には……その禍々しい姿には場違いと思えるような…漆黒の闇すらも照らすかのような青いリボンが飾られてる…。 漆黒のボンテージと猟奇的な拘束具を身に纏った、堕天使の姿をしたその子の顔は……私と同じ。睨むように見つめていた、私の顔をした堕天使の女の子が目の前に現れていた…。 でも…私は別段驚かない。だって、その子は「私」なんだもん……私の絶望から生まれてきた、自分の欲望を表したもう一人の私、だから…… 『………真悠美……』 目の前に現れた、もう一人の自分に向かって…無意識に私はその子を現す名前を口にしていた…… * * * エンジェルエクリプス――真悠美。私の心に存在する影魔であり、私の欲望…醜い部分を現した子。 影魔に襲われてゆくママを見つめさせられ、絶望に心を堕とされた時に生まれ出でた…自身のの心をしっかりと持った、けれど「私自身」である子。 自分には幸せになる資格がないと決め付けて…皆の幸せを壊す悪魔だと思い込んで…その醜い自分を見せられるのが否で……ママを殺す要因になったことも相まって、今まで私が怒りと嫌悪で、ずっと心の奥底に閉じ込めていた…可哀相な子。 そんな、本当に馬鹿で、傲慢な間違いを…再びママと巡り合えたあの戦いの後……別の戦いで『彼女』に屈して身体を支配され、心の奥でも彼女に屈したとき――ようやく気付かされたの。 彼女は私。彼女の受ける絶望は、私の絶望。私に齎される幸せは、彼女にも齎されるべき幸せ。……でも、彼女には幸せが齎されなかった――私が心の底から望まなかったから。影の欲望を憎み、恐れたから―― 彼女だって幸せになりたい。ママや恵理子達と一緒に幸せになりたい。それは私だって同じ。私だって皆と幸せになりたい。皆ともっと幸せになりたい。――それに気付いたとき…彼女も…『私』も幸せにしたい……そう思ったの。 そして…互いの想いが通した『私達』は一つになった―― …でも、完全な一つには戻れなかった。 長い間心の奥に閉じ込められ、その意思を形成していたもう一人の私は、もう十分に一人の『女の子』。だから一つになった後も、彼女の心が消えることはなかった。だから今も、こうやって語り合ったり、触れ合ったりできる。そして私がまた、本当の欲望を否定した時は………その…エッチな、事……… …で、でも。私…決めたの。彼女も幸せにするって。私の幸せを全部あげるんだって。例えこの身体を渡して、私が彼女の影に飲まれても…今はもう構わない。そして…許されるなら、彼女と一緒にこれからを歩んで生きたい。 そうして…私たちは今こうして、共に生きている……完全に一つになるときまで…うぅん、なった後も…きっと…… 「真悠美」というのはその一件の後、彼女に付けてあげた名前。いくら私であっても…やっぱり名前がないのは可哀相だもん。…最初、彼女は所詮は影に過ぎないから「魔悠美」でいいというけれど…こっちのほうがずっと可愛いの。だからこっち。 頭についてるリボンも、私がいつもつけているもの。私達が一つでありたいという願いと、私の幸せをあげたいという願いが込められたもの。 初めて向き合ったときは破り捨てられ、その後に差し出したときは『こんな清純ぶったものっ!』って地面に叩きつけられたけど…今は蝙蝠のような銀飾りのかわりに付けてくれてる。『似合わないわね』って愚痴ったりするけど、そんなことない……とっても似合ってる。 光翼天使に変身した時にはリボンはないから…これは『悠美』という少女だけのもの。そう思うと…なんか、嬉しい…… そうして、私達は少しずつ歩み寄って…互いに幸せになるために歩み寄ってゆくの……本当の意味で、幸せになるために…… * * * そんな彼女が目の前にいる。それは彼女に意識を呼び込まれたということ…そして彼女の睨むような視線。 まさか……私が皆と戯れているのを怒ってるの? また一人だけ、置いてけぼりにされたから……私がまた幸せにしてあげられなかったから…怒って…? そうだよね…さっきまで、一人で気持ちよくしてもらって、幸せにしてもらって…またあなたのことを忘れてたものね。でも、それももう終わり……今度は真悠美が皆に幸せにしてもらう番… 『ごっめん、なさいぃぃっ…! わたひ…また、あなたのこと……わすれ』 『誰も私のことでどうこう言うために連れてきた、なんて言ってないわよ…』 え…、どういうことなの…? 呂律の回らない私がしゃべり終わるよりも早く…まるで私の心を読んだかのように彼女は言葉を挟んでくる。 『らって…わたひ、またじぶんだへ…えりこやしんのさん……まきさひくんと………エッチ……』 『ハァ……………あなた、やっぱり何もわかっていないのね…っ!』 溜息をつきながら首を振る真悠美は、そう言うと…鍵爪の付いた左手で…私の頬を叩いてきたっ! 『っっひゃあっ!』 痛っ! 彼女の鉤爪の付いた左手に打たれた頬が紅くなって、私の心に痛みが………や、やぁ……私…気持ちよくも、なっちゃってる… そんな苦痛と気持ちよさに混乱する間もなく…彼女の次の一撃が、今度は私の乳房に叩きつけられる! 『っっあぁぁぁんっ!』 痛いっ。鍵爪に叩かれ切られる痛みが叩かれた場所を通して全身を伝わる。…でもそれ以上に、乳首ごとおっぱいを叩かれたことの心地よさが身体に迸ってくる。だ、駄目…気持ちっっいぃ…っ! けれど、そんな私の状態など御構いなしに彼女の左手が私を叩いてくる――その怒りの言葉と共に。 『何自分だけ「幸せ幸せ」って叫ぶだけでで終わらせるのか、って言ってるのよ! この口先だけの性悪牝犬がっ!』 ッバシバシバシバシバシッ! 『っやぁっ、あはぁっっ、かぁぁぁぁっ! ぁぁああぁっ!』 体中をはたくようにしてくる鉤爪からの痛みは、次第にマゾヒスティックな快感を呼び起こして私を悦ばしてゆき…あそこの奥が切なくさせてゆく。そして、最後に―― ――ッバシィィッ! 『――あひぃっ!? っっひぃあああぁぁぁぁぁっ!』 彼女の手が私の…あそこを…下から叩いてきた瞬間……目の前が真っ白になって、身体を痙攣させて絶頂蜜を噴出する……! ……私…また、イっちゃった…… 『――ッはぁあぁぁ…っ! ……はぁ…はぁ……はぁ…』 またも得られた法悦の余韻に、私はガックリとうな垂れながら浸った。きっと私、身体中切られた跡が残ってるんだろうな……あれだけ叩かれたんだから。…でも身体に刻まれたそんな痛みもまたどうしようもなく気持ちいい。…あぁ…こんなことされても…私…… 『どう、こうやって叩かれ、身体を弄られた感想は…?』 うな垂れながら快感に浸る私を、真悠美の…右手が掴み上げ…その眼を合わせてきた。その眼は…私の魂を射抜いてきそうなほどに鋭く見える。 『…えっ? …あ…やぁ………その………き、きもちよかった………ひあわせ、れすぅ……』 そんな眼に見つめられて…先程まで快楽に淀んでいた羞恥心が沸いて、言葉がどもってしまったけど……背中で今だ光る翼を僅かに震わせ、私は素直な気持ちを彼女に伝えた。 『そう……貴女がこんなものでも幸せになってくれるのは良く分かったわ。………で? 恵理子達にはそれを伝えないわけ? 昔の私と同じようにするつもり?』 それはまたも大切なことを忘れようとする警告。その言葉にハッとなった私は、それを伝えた真悠美と眼を合わせる……私は再び、自分自身と向き合って――そして…… ……あっ…………あぁ…あぁぁぁぁああああ……ッ! ――そして、私は彼女の伝えたいことが…自分のしなければならないことを悟った。そうだ…私…わたし…っ! 『…ようやく気付いたようね。本当に馬鹿なんだから…』 私が自分の愚かしさに気付くのを待っていたかのように、真悠美の表情がはにかみ、睨むかのような目が優しくなってゆく。そして顎を掴んでいた手でそっと私の頬を撫でてくれた…。 『…ご、ごめん、なはい……まゆみぃぃ……わたひ……また、ばがなことぉ……ばかなことぉ……っ!』 自分の眼に温かい溢れてくるのが分かる。それは悔恨の証……心の世界の中においてさえも流れるそれは――何もしなかった愚かな自分を本当に責める、痛みの証…心の痛みを現す雫…… 私、馬鹿だ……今まででも、何度も同じ過ちを繰り返したというのに………また、何せずに…ただ幸せに浸ってるだけ……こんなに幸せにしてもらってるのに……口ばっかりで、それを本当に…伝えようとしてなかった…っ! 『……気付いたのなら、早く彼女達の元へ戻りなさい。もうすぐ身体の方が意識を繋ぎとめられなくなるわ』 そういって手を離した彼女の声色には、もう先程の不機嫌さはなかった。…もしかして、そのことを伝えるために私をここに連れ込んできてくれたの…? いつもならもっと私を虐めてくるはずの彼女が…こんなにも穏やかに…真剣に…… もしそうなら………彼女もまた私の想いを理解しようとしてくれている。「欲望」が、「理性」やその心を理解しようと歩み寄ってくれている…っ! 『あ…ありがとう…っ! ありがとう…まゆみぃ…っ!』 『礼を言われることをした覚えはないわ……早く行きなさいっ!』 心が打ち震える私を見届けた真悠美は、そのままそっぽを向いてしまった。クズクズしている私を急かすように…こんな、こんな私のために…っ! 『まっへっ! …いっしょに…いっしょに、いこう…っ? あなたも…ひっしょに、ね…?』 そんな真悠美を引き止めるかのように、私は彼女に呼びかけた。だって、彼女にも恵理子達に幸せにしてもらう権利があるもの。今来た巻幸君と違って、恵理子も新野さんも真悠美のことは紹介してる。 新野さんはまだ少し彼女に怯えてはいるけど…今の彼女達は真悠美のこともちゃんと受け入れてくれている。だから―― 『……その必要はないわ。今も、とっても幸せにしてもらってるもの…ホラ――』 そういってこちらを振り向く真悠美はそっと自分のスカートを捲る……そこには、暗い影の中でも分かるくらいにショーツがびっしょりと濡れている…うぅん、あそこから流れたその愛蜜はショーツから太股をびっしょりと濡らし、足元にまで流れてる…… 『ホント、あなたに負けず劣らずのお人好しよね。恵理子も、今の新野さんも…あなたと一緒に私をも可愛がってくれたわ。幸せになれ、幸せになれって、何度もね……』 その言葉を聞いたとき…私は心が更に打ち震えてくると同時に、二人が本当に凄いと思えた。だって…彼女達は私だけじゃなく、真悠美のことも愛して…何度も苛めてイかせてあげていたんだもの。 ただ目の前にいる者だけじゃなくて…その奥にいる者までも幸せにしてくれる……私は、この親友の二人を誇りに思う…っ! 『ホラ…わかったらさっさといきなさい。私の気が変わるまえに…』 『うん……ありがとう…っ!』 もうそれ以上の言葉は必要なかった。私は親友達の元へ戻るために、快楽に淀んだ意識を振り絞った。例えまたすぐに意識を吹き飛ばされることが分かっていても…少しでもその幸せを感じていたいから。 だから戻るの、彼女達の元へ。背徳と…幸せの集うあの場所へ……………あの場所へ……あの場所………場所……………… 『…………どうしたの?』 何時までたっても変化のない私に、真悠美はそっと尋ねてきて…落胆する私の顔を確認する。……どうしよう…私…… 『らめ……わたひ、もう…もどれない………ひからが…でない…』 どんなに意識を振り絞っても、身体に力が入らず言うことを聞いてくれない。それどころか身体が変な風に感じてしまって…気持ちよくなってしまう。…だめ……私…もう、彼女達に伝えられない…私の想い……自分の幸せを…もう…… ……でも、そんな情けない私に救いの手が…うぅんそんな状況でも諦めない『自分』がいた…っ! 『仕方ないわね…………残ってる私の力、あげる……』 呆れるように溜息をついた真悠美はそう言って、彼女の左手が…そっと置かれるように私の胸の谷間に突き刺してきた。プスッ…という音がするのと同時に、冷たい金属が中ほどにまで侵入してきた。 『ひゃっ!? な、何……あ…あぁ……こ、これ…っ! っあぁぁぁん…っ!』 普通なら、きっと大怪我ですまないその行為にびっくりしちゃった…次の瞬間、彼女の鉤爪から黒い力…影の力が流れ込んでくる。 …あぁっ…気持ちいい…っ! それだけでイっちゃそうになるくらい気持ちよく、とても暖かくて…昏い感情は沸いてこない。昔はあれほど忌み嫌っていたこの力が…今はとてもいとおしい。 その力を受けて、背中の翼に力が戻ってゆくのを感じるっ。……うんっ! これなら……っ! 目の前に光が戻り、意識が朦朧とし始めた…再び自分の意識が身体に戻ろうとしている……その…何をされても、イっちゃう…エッチな私の身体だけど……そんな自分を愛してくれる、皆の下へ……っ! 『あぁぁぁぁぁ……っ! …ありがっっ、んんっ!? …んぅぅぅぅぅ……っ!』 再びこの場を離れようとしている私は…再び飛び立つ力をくれたもう一人の自分にお礼を言う前に……唇を重ねられ、それ以上のことは言えなかった。でも、もうそれも必要ないことなのかもしれない。彼女も私なんだから…… 『あなたの……私達の想い、しっかり伝えなさいよ…悠美…』 ここでの意識が途切れる前、唇を重ねる彼女の声が届いた。彼女のエール…私の今望むことへの意思がハッキリと… ありがとう…真悠美…っ! 私、伝えるから…皆にも、幸せを伝えるから……絶対に伝えるから…っ! * * * 力なく悶え、光を失い消えつつあった白き翼がブワァッと羽ばたき、再び光が宿ってゆく。それは輝く浄化の光だけではない――眼を焼きそうなほどに眩く、しかし全てを飲み込み包むような闇を内包した光。 少女の中に残る天使の光と影魔の影…混ざり合った二つの想いが、暁のような煌きとなって翼に力を与えてゆく。 この「戦い」が始まる前よりも優しく、そして力強く煌く一対の翼は…磔天使の脇を通って、そっと抱きしめるように親友達を包み込んでゆく。 「きゃっ!? ゆ…悠美っ…あっ、あぁぁぁんっ!」 「…はぁぁぁ…っ! あぁぁ…こ、これ…暖かい…っ! んぅぅっ…んぅぅぅぅっ!」 「はぁっ、はぁっ、はぁっっ! な、なんかっ、とっても暖かくて…すごひ、きもちいぃよぉっ! あぁぁぁっ!」 煌く翼に抱かれ、抱き合うように身体を重ねあっていた三人は翼から放たれる清らかな暖かさと背徳的な気持ちよさ、そして沸き上がる嬉しさに心を震わせていた。 それはユミエルがここで感じた幸せの全て。自分の心を支え優しく包んでくれる親友達の暖かさ、自分の身体を弄んで可愛がってくれる親友達の陵辱の気持ちよさ、そして抱き合うことで伝わる親友達の愛……その伝えられる全てが彼女の幸せ。 例えそれが自分を嬲り辱め尽くされるものであろうとも。その結果影魔の姫に屈し、ここで果てることになろうとも。今のユミエルにとってはそうしてもらえることも、親友達が齎してくれる幸せ。 その幸せに満たされた想いを、今度は自分が伝える…自身のこの翼で。十字架という処刑台に磔られ、親友達に抱かれ、何も動かすことが出来ないと思っていたはずの自分に残された、唯一のものを使って。 「やぁぁんっ、ひぃぃぁぁうぅぅぅっっっ! わ、わたひっ、ひあわへっっひあわへなのぉぉぉぉっ! っらから、ふたえるのぉぉぉっ! っイキながらっ、ひあわへっっふたえるのぉぉぉっ!」 止まらない絶頂に全身を震わせ、膣内と腸内が貫くものを締め付け、そして煌く翼で強く抱きしめて…自分に齎された幸せを皆に伝えてゆく。既に表情は人間の尊厳すらも残っていない程に浅ましく惨めに蕩け、今にも気を失いそうになっているのに…その言葉も、抱き上げる翼も、何もかも力強い想いが込められている。 健気さと欲望、そして幸せな想いを伝えてゆく聖天使の姿は、何よりも暖かく、そして美しかった。 「…あぁぁぁっっ、んぅぅぁあぁぁぁっ! …うれしいっわ、悠美…っ! こんなにも、幸せになってくれて…私も、幸せよ…っ! ……ああぁっ! …もっもう、駄目…っ! …イクっ…! …幸せにっなるぅぅっ…!」 「あぁぁっ! はぁぁぁっ! 僕も、ひあわせだよぉぉぉっ! お姉ちゃんが、ひあわせだだからっ! ――ぼくもっ、ほんとにっっひあわせだよぉぉぉぉぉっっ!」 その幸せな気持ちが込められた抱擁に、瞳と巻幸も……否。瞳も――その影である「ウジャドエクリプス」も。巻幸も――彼を蝕んでいた「スクィドエクリプス」の意思の欠片も、彼の影も。その場にある全ての意思が幸せに満たされてゆく。 また瞳は弄るだけでなく、巻幸が忍ばせてきた小さな手に愛撫される官能の幸せにも満たされてゆく。既に膣にまで埋まっている指の動きに翻弄されるように腰をくねらせながら、天使が溺れている悦楽の彼方を自らも迎えようとしている。 巻幸もまた煌翼の齎す幸せに満たされ、それが同時に天使の秘部を貫く陰茎がいよいよ限界の昂ぶりへと追い詰めてゆく。子宮を突き上げる亀頭が悦びで激しく震え、溶けゆく吸盤たちも抱きつくように膣壁を吸い上げ擦る。 同じように肉悦に表情を蕩けさせ、法悦の極地を迎えようとしている二人。その幸せをくれる親友をもっと幸せにするために、そしてその幸せをもっと貪るために、抱き合っているユミエルの身体を弄る行為に最後のスパートをかけてゆく。 そして同じように自身も、そして自身の影も抱擁され、伝えられる幸せに満たされながら…小さな手に膣を弄られて絶頂を迎えようとしていた恵理子も本当に幸せであった。 「あぁっ…悠美ぃっ…! 私ぃ…本当にっしあわせだよぉ…っ! あなたとっ、巡り合えて…っ! 皆と、友達になれてぇっ……本当にっよかったっっあぁぁぁぁぁっ! …こっ、こんなに幸せにしてくれてっ…、幸せになってくれてぇぇっ…! 私達っ…わたしたちっ、本当にっっしあわへぇぇぇぇっ! 」 ユミエルが、そして皆が齎す幸せが今の恵理子の全てであり、宝物だった。もう天使を辱めていることなんて関係ない。こうして一緒に抱き合って、互いの想いを重ねあう事が本当に嬉しくて、気持ちよくて、そして幸せだった。 こんな幸せを齎す始まりとなった悠美との出会い……辛く悲しいこともたくさん合ったけど、その出会いから生まれた出来事を、恵理子は今心から感謝する。 そして残る二人と一緒に、互いにもっと幸せになるために、官能に腰を震わせながら、そのしなやかな手で磔少女の身体を必死に弄ってゆく――想いの結晶をその眼に流し、最大の賛辞と感謝を込めて。 「あはぁあぁぁっ! うれひいぃっ! ひんなっ、ひあわへっっひあわへなのぉぉぉっ! ひんな、ひあわへになっへ、ひあわへなのぉぉぉっっあひゃぅぅうぅぅっ! みみも、おっぱひも、あほこも、おひりもっ…ひもひもぉぉ、へんぶっっへんぶぅぅぅぅぅっっ! っもっほ、もっほひあわへにひてぇぇぇっっ! ひあわへになってぇぇぇっ! っっわ、っわたひぃっ、もうぅっ! もうぅぅぅぅっっ――ひゃぁあぁっ、あはぁあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!」 『ぷしゃぁぁぁぁぁっ! ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!』『ぷしゃぁぁっ! ぷしゃぁぁぁぁぁっ!』『ぷしゃぁぁぁっ! ぷしゃぁぁぁぁっ!』 『どぴゅるううぅぅぅっ! どぴゅるうううぅぅぅぅぅぅぅっ!』 呂律の回らない嬌声が響き渡る中――前後の穴から今までにないほどの大量の絶頂蜜を潮噴かせ、ユミエルは嬌声を上げ悶え狂う。同時に、親友達の秘部が全て決壊した。 左右にいた美少女達も同じように弄られていた秘部から絶頂蜜を溢れさせ、ショーツから下のもの全てを濡らしてゆく。そして天使の全てを祝福するかのように…震える身体をギュッと押し付け、突き出す舌で耳奥まで犯しながら悦楽の幸せを直に伝える。 また同時に、一段と激しい勢いで子宮を貫いた魔根から大量の汚濁が発射される。既に少年の精液で満たされ、零距離で叩き込まれた天使の膣にそれらが入りきることなく、噴き続ける潮と一緒に溢れ続け、または吸盤がそれを吸い上げては子宮に叩きつけられる。 その凄まじい快感美に巻幸は全身を震わせて悦びを伝えながら、子犬のように舌を出し息を荒げ、甘い声で鳴き狂う。両手と腰を夢中で動かし、目の前で勃起する乳果実を必死に舐め尽してゆく。 そして齎される幸せに溺れる間にも、耳を舐られ両乳肉を可愛がられ、ママと親友達の想いに尻穴と腸内を奥底まで可愛がられ、小雄親友に子宮と膣内を突き上げられ愛濁を注がれてゆく。 絶頂天国の中に更なる甘い快感美を注ぎ込まれ、既に堕ちきっている愛奴天使は金髪を振り乱し、皆を抱きしめている翼を震わせながらイキまくり…心も身体も幸せに満たされ、そしてその幸せを伝えてゆく。 ……皆から貰った幸せを皆に伝える――皆の幸せが、皆をもっと幸せにする――今ユミエルの想いが全ての垣根を越えて、幸せにしてゆく―― 「「「「ああああぁぁぁぁぁっっ! っぁああああああああああああああああああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!!」」」」 四人の幸せを示す嬌声が、一つのハーモニーとなって、教会内全てに響き渡る。 そして親友を影から救ったことも、影魔の手によって快楽に完全に屈したことも……ここでの全ての幸せが一つとなって、天使の翼に煌きの光となって溢れてゆく。 教会を覆いつくす煌きと、親友達とママの愛に包まれて――ユミエルは果て続けながら、幸せという天国へと飛び立っていった―― * * * 天使は堕ちた。影魔の姫の手によって完全に屈し、その終焉を迎えた。 もうその影魔に挑むために羽ばたく翼は…どこにもない。 しかし、その先に、もう絶望はない。 あるのは、完全に断ち切られた過去の因縁と、深く…深く刻まれた絆―― 翼を失った天使が倒れゆく場所は――平たく冷たい地面ではなく、暖かく包みこむ、愛するものたちの腕の中―― 「…っっん…くぅぁっ………ゆ、み……?」 煌翼の眩しさと、絶頂後の気だるさからようやく立ち直った恵理子は、その腕の中でぐったりしている親友を確認すると、その耳に口を当てて呼びかける… あの煌きの光と嬌声の合唱の中、天使を束縛していた触手の全ては解けるようにして消えてゆき、十字架から解放されたユミエルは倒れこんできたのだ。すでに腕の中に天使を抱き上げていた恵理子達は、落ちてくる天使をしっかりと支え、あらゆる恥蜜が溢れる池にそっと膝を下ろさせた。 ……いや、もう彼女は天使ではないのかもしれない――背中の翼が失われていたのだから。背中から生えていた光る翼はそこからぽっかりと消失していたのである。纏う純白の聖衣も姿もそのままだったが、もはや彼女が天使でなくなっていたのは明らかだった。 そして翼を失ってぐったりする少女は今だ身体をピクッピクッと痙攣させ、秘部から今だに白い恥蜜を流しながら、浅ましいアヘ顔を晒したまま意識を失っていた。…しかし皆に包まれたその表情は、とても幸せそうに微笑んでも見えた。 「悠美…良かった………本当に…お疲れ様…」 その頭を胸に抱いて、そっと撫でて最後までこの陵辱と戦った最愛の親友を労った恵理子。その手には、彼女の宝物でありその尻穴で穢れ抜いた筈のロザリオが、七色の光を浴びて穏やかに光り輝いていた。 「……本当に……お疲れ、様……」 「うん……え? ………瞳、それ……!」 「うぅ……うん…あぁ……………あ…え? …瞳、お姉ちゃん…?」 恵理子と、そして射精の快感で意識が一時を失っていた巻幸がその声にハッと気付いて顔を上げ…同じように抱き上げている瞳の姿に驚いた。 ……そこにいたのは影魔に身を窶した魔の姫ではなかった。まるでガラスのように儚げな容姿。先程のグラマラスな肢体とはうって変わった、悠美よりもか弱く華奢でスレンダーな肢体。悪魔の陵辱のを行ったとは思えないほどに小さな手。 その豊満だった肉体に合わすために、恵理子と真理から借りていた制服や下着をぷかぷかにしている少女の姿――それはまさしく、恵理子が一番良く知っている瞳の姿であった。 「あ、あぁ…瞳…っ! 貴女…戻れて……良かった…! 本当に良かった…っ!」 「これが…瞳、お姉ちゃん…? 元に戻れたの……うん。良かったね、お姉ちゃん……!」 蝕んでいた影の力から解放され、人としての姿を取り戻した瞳をみて、恵理子も巻幸も喜びの声を上げて、その腕の中へと抱きしめた。 「……うん…ありがとう…皆…っ! …それに、巻幸君も…元に…戻れてるよ……」 悠美と共に抱かれながらも、瞳も巻幸の姿を見て優しく微笑みながら伝える。 巻幸もまた人としての姿に戻っていた。尖った耳も混ざるように変色した髪の色も、筋肉までついていた体付きも子供のものに戻っていた。 何より影魔蝕まれていた証であった、多数の吸盤が生み出されていた陰茎は年相応の大きさへと戻り、欲望を解き放ったことで力を失ったそれはピクピクと可愛らく震えていた。 元々可愛らしい幼顔は更に可愛らしくなった、母性本能を擽る魅力をもつ男の子こそ、巻幸の人としての姿であった。 「えぇ? ……あ、ほんとだ………あぁぁ…ありがとう…! ユミエルお姉ちゃん……本当に、ありがとう…っ!」 先程まで義姉たちのためにと必死になっていたことあって忘れていたけれど、自分の姿が元に戻って、内側から苦しませる悪い力が取れたことを理解する…巻幸はユミエルが自分を助けてくれたことを悟った。 大好きなお姉ちゃんが助けてくれた……それがたまらなく嬉しくて、その双丘に顔を埋めながら感謝の言葉を何度も伝えた。鼻孔を擽る甘い匂いに包まれ、幸せそうな笑顔で何度も…… 「……全く、本当に…何処までもお人好し、なんだから……」 翼を失った最愛の親友をギュッと抱きしめ合う二人を見つめながら、瞳は苦笑交じりで微笑んでみながら呟いた――その額にある、ひび割れたサークレットにそっと手を触れて。 それはこの戦いで聖天使を嬲り倒したことの唯一の証。そしてあの煌きの光の中で起こった情事を全て見通していた唯一のもの。自分に最後まで残っていた、勝ち負けに拘る下らない欲望を最後まで忘れずに叶えてくれた……その証。 でもそれもそっと手で擦った瞬間、サァァァァ…という音と共に、あっという間に灰となって霧散していった。まるで力を失ったそれが、その結末を見届けたかのように… それを見届け、自身の影が完全に浄化されたことを悟った瞳は、嘗て憎み…今は恵理子と同じくらいに大好きな少女の方を向き、撫でられている頭の方へとそっと手を向けた。 「……このっ……っ」 だた一言――そう告げながら、今日起こった想いの全てを告げるかのように、差し指で頭をピン撥ねする――次の瞬間。 「――――――…………んっ………………うぅ………っ」 抱かれたままに気を失っていた少女天使の幼唇から小さな声が漏れでる……そして次第に身体の痙攣が激しくなったかと思うと、天使の幼顔が上向きに上がり、その眼に再び意識が宿った。 「……あ…悠美……」「…え? …あ…っ! 悠美……悠美…っ!」「あ……ユミエルお姉ちゃん…っ!」 再び意識を取り戻した天使…翼を失い堕天使へと堕ちたともいえる少女が目覚めたことに、三人の親友達がいっせいに声を掛ける。 「…あぁ……へり、ほ……ひんな………………もほに、もほれはんら……………よかっら………ほんほうに…よかっら……」 再び意識を覚醒した堕天使の少女は三人を見回して…皆が元に戻れたことに、思わず眼に涙を溢れさせながら、まだ呂律の回らぬままに喜びの声を上げた。支えられた両腕をゆっくりと回し、手が回るもの全てを抱きしめてゆく。 「……うん…悠美のおかげで……皆、元に戻れたよ……ありがとう……っ!」 「お姉ちゃんも……悪い力、全部取れて…本当に良かった……! 良かったね…お姉ちゃん……っ」 その喜びの言葉に、瞳も巻幸も感謝と喜びの言葉を上げる。巻幸は何が悪い力かが今ひとつ分かってはいなかったけど、それでもユミエルが救われたことを理解したようで、その美乳に顔を蹲りながら安堵の声を上げ続けた。 「…えり、こ……」 二人が元に戻ったのを見届けた少女天使は、蕩けたままの幼顔を最も愛する親友へと向け――その唇が、少女の唇と重なり合った。 それが恵理子の言葉。心が繋がっている彼女達に、自分の想いを伝えるのに言葉は要らない。ただ少女のしたことの全てを喜び、受け入れるように唇と舌を重ね合わせる。 そして想いが伝わったユミエルにも言葉は要らない。互いが互いの幸せを噛み締めるように、想いを絡ませるように、二人は舌を絡ませながら、抱き合うように唇を絡ませてゆく。 「んぅ…んんぅぅんぅぅぅ……んぁ――っひゃあっ!? あっ、やぁぁん……まきはち、くぅん……」 その甘い行為に溺れて言っていた聖少女は、巻幸が不意に自分の片耳を舐めたことに反応しきれず、思わず重なった唇を離して喘いだ。恵理子とも瞳とも違う、甘えてくるその吸い方に引き寄せられるようにユミエルは巻幸の顔へと向かされる。 そして自分のほうに顔を向かせた巻幸は耳から口を離し、次にもじもじした表情をしながら義姉におねだりした。 「あ…あの……ぼ、僕も…その……キス………」 幼さゆえに足りない背丈のせいで身体を重ねあっているときには出来なかったこと、二人の義姉がしていることを今度は自分もしたいという子供本来の欲求をたどたどしく伝える巻幸。それを見たユミエルもまた、自分も望んでいるかのようにそっと唇を重ね合わせてゆく。 「ん…っちゅ……あぁんっ……はぁ…」 「はむ……あむ…はぁ…はぁむぅ…ちゅぅぅ……」 陵辱に交わってから、ついにしてもらえた天使との口付け。大好きな義姉との初めてのキスは余りに濃厚で、舌を交え合わせる音がなんともいやらしく…けれど確実に子供の心に、肌と肌を交え合わせている確かな証を残してくれる。 抱き合っている二人の義姉が見守る中でのディープキスは、巻幸にとっては先程の肉悦と同じくらい…いやそれ以上に幸せな気持ちよさに満たさせてくれる。その幸せに浸るかのように何度も下を這わせ、唇を強く重ねてゆく。 (あぁ……幸せ……こんな風に抱き合えて…皆、幸せになって……私も、こんなに幸せになれて……皆…本当に、ありがとう……っ) 幸せそうに微笑む三人の笑顔、そして光に照らされるママの想いの証…それを見て、口付けに快楽に浸るユミエルは今本当に幸せに満たされていた。親友達に可愛がられるように陵辱されたことも、それで数えられないくらいの絶頂――実際には百回を越える程の絶頂――を迎えたこともこの上なく幸せだ。 けれど、やっぱりこうやって身体と心で抱き合うのが一番の幸せ。先程の煌きの中の情事…そして今ここにある「全て」と抱き合っていることで、少女天使は更なる幸せに満たされてゆく。 (…本当に、幸せ………私、今…本当に…幸せだよぅ……) ずっとこうしていたい……教会のステンドガラスが放つ七色の光がそんな誘惑を誘うように少女達を照らす。その光の中で、四人は…ユミエルは心の結晶を眼から流しながら、溢れんばかりの幸せに身を委ねていった……『ガチャッ』 だが、その時だった―― その幸せが続くのを遮るかのように。この密閉された空間をつなげるかのように。閉じられていた正門扉のノブの回る音が、教会全体に響き渡った―― * * * 『――ドキッッ!』 その音に、抱き合っていた四人の心臓が飛び出そうになる。余りの事に皆の身体が驚愕に震え、幸せに満たされていた意識が一気に現実に引き戻される。 「………なッ…何……!?」 先程まで夢見心地に浸っていた四人が、急な異変にすぐさま反応できるわけがない――当然だ。先程までこの教会内は瞳の力で一種の別空間となっていたのだから。 常人ならそこで何が起こっているのかさえも気付かないほどに気配が隠されている場所への異変…恵理子が何とか言葉を紡ぐのが、その時の精一杯の対応だった。 『ガンッ! ガンッ、ガンッ!』 だが彼女達の動揺を無視するかのように、扉を開けようとする行為は止まる気配はない。四錠されているにも拘らず強引に開けようとするその行為は、明らかに興味本位で覗くような輩がすることではない。 「…………ひんのっ、さん……っ! ……へり、こ…っ!」 「…わっ? …で、でも……きゃっ!?」 その異変に確かな嫌な予感を感じたユミエルは、抱き合っている左右の二人に必死に目配せして「巻幸を安全な場所へ」と伝え、身体を揺らして抱きかかえていた子を親友に託す。 彼女のその言葉ですぐ察知した親友達…しかし恵理子は少女堕天使の事が心配そうに語ろうとするも、不安に駆られ始める間に、瞳の手で巻幸ごと十字架台の後ろへと抱えられてゆく。 「……ここは…悠美に、任せよ…っ!」 「…で、でも、瞳…っ! ………悠美…っ!」 瞳に抱え連れられたままでしかなかったが、恵理子はユミエルのことが気が気でなかった。先程までの磔陵辱で彼女の身体はもう限界なのだ。もし扉の向こうにいるのが自分達の考えている者なら……っ! 「おっ、おねえっちゃん…っ!」 恵理子と瞳に抱えられたまま、巻幸もただ義姉天使のことを辛い思いで見つめることしか出来なかった。膝座りのまま震えながら必死に身体を支えているユミエルの後姿が辛そうで、でも今の自分もまた何も出来ない無力な者なのだから…。 『ガシャッ、バキャァンッ!』 だが彼女達が十字架台に辿り着くよりも早く、玄関の鍵部分は押し出されるように破壊され、そのままの勢いでドアが強引に開けられた。バキバキに破壊された木の部分から見える、そのドアノブに掛かっている手は…明らかに人のものではなかった。 ――くっ! やっぱり…… 想像していた最悪の状況に、ユミエルは唇を歯噛みしてしまう。扉の奥にいるのは明らかに影魔だ。その影魔相手に…瞳に嬲り倒された今の身体では、親友達はおろか自身を守ることすら難しい。 実際今は地に両手を付いて身体を支えているのでさえやっと、しかもそれも痙攣して何時崩れてもおかしくない…つまり、もう戦えるだけの力が残ってない。おそらく、下級相手にすら勝つことすら難しいだろう。 でも、それでも。 ――うぅんっ、諦めては駄目っ! 私が…皆を守るのっ! 例え死んだとしても…ッ! 例え最悪の状況であっても、ユミエルは決して諦めなかった。今だ肉悦に蕩けた浅ましい表情であっても、その眼に宿る決意の意思は先程よりもずっと強くなっている。既に何度も「死んだ」身、ここで皆を守るためならその命も惜しくない…悦楽に蕩けたはずの戦士の意思が少しずつ蘇る。 分かるものにしか分からない、浅ましくも健気なその姿を保ちながら、ユミエルは目の前にいる影魔の手を必死に見据えてゆく。自身の想いの為に、守るものの為に――! ……だが次の瞬間、彼女達は思い知らされる。今のこの状況が、想像していたものよりさらに深刻な事態であることに。 「……んくぶぅぅっ! ぶむぅぅぅ…っ! あむっあむぅぅ…っ!」 それは明らかに女性の声。肉悦に溺れさせられているものが発する喘ぎという悲鳴。…しかも、少女堕天使はすぐに気が付いた――その声が、自分の最もよく知っている人物のものであることに。 そして漏れ出た声と同時に、影の手が侵入してくる。そして姿を現してきた影魔、それと同時に現れたのは―― 「――……ママっ!」 少女の悲鳴と同時に曝け出されたのは、その影の手の内に捕らえられた、愛しき母の惨めな姿だった。 ―――――――――――――――――――――――― 「っぅんっっぶぁぁっ! あぁ、あぁうぅぅぅっ! おっ、おねがいっれすぅぅっ! 許してっ、ゆるしてくらさいぃぃっ! こんなわたくひ…悠美には、悠美にはぁぁっっあはぁあぁぁぁっ!」 その影魔の指で塞がれていた口を解放された瞬間、囚われの聖母は全身を震わせながらも、必死になって影魔に懇願する。既に表情は悦楽に屈したように蕩け、呂律も回らなくなり始めているマリエルは、恥知らずにも憎き敵に許しを請うている。 「だ、だめだっ! こうでもしないと…アンタ、梃子でも動か――っああぁぁぁっ!」 だがそれを、捕縛している影魔…犬が二足歩行で動いているような半獣半人の影魔は許そうとしない。捕らえた美女の巨肉峰の片割れを揉み下す影魔もまた、必死に耐えるように喘ぎながら、身体を揺らつつ教会へと足を踏み入れてきた。 影魔に捕らえられている聖母の姿は惨めであった。犬影魔に後ろから羽交い絞めにされたその肉体は大の字の体制にされ、まるでその影魔に磔にされているかのように密着しているのだ。 密着するように拘束された女体に纏われる紅き聖衣は白濁で穢され、胸部分のコスチュームは下ろされFカップの豊満な胸鞠は露のままにされたままたぷんたぷんと揺れている。母乳を噴出した痕跡を残した先端果実と共に重々しく揺れる美巨乳がなんともいやらしかった。 そして広げられている股部分の中心を隠すショーツは失われており…代わりに蚤のような生物が存在していた。白金陰毛の上に取り付くように存在していたその蚤は前腕とその口を…愛蜜と白濁溢れる膣口、その先端にある勃起したクリトリスを責め立てていたのだ。その快楽の程は、痙攣し続ける聖母の姿を見れば疑いようもない。 だが何より彼女を淫らかつ惨めな姿に貶めているのは、天使としての象徴である翼にあった。背中にある四枚の翼のどれもが白濁、愛蜜、唾液、小水…そういったあらゆる恥蜜で穢されていたのだ。 そして彼女が身体を揺らすたびに翼もまたぱたつき、その度に恥蜜の飛沫を撒き散らす…あらゆる汚濁に汚された光の翼は、まるで汚濁に遮られているかのように光を弱め、しかし肉悦に乱れる彼女と共に惨めに打ち震えていたのだ。 そして密着している彼女の尻肉…先程まで自らの獲物で貫いていた不浄の穴を、今度はその犬影魔の男根によって貫かれ、背徳の悦楽を味あわされていた。影魔にしては大きな特徴のないものであったが、捕まる前から淫気に狂っていた淫母を悶えさせるには十分すぎる太さと硬さを誇っていた。 もはや後ろにいる犬の影魔に屈服している…既に雌豚と化してしまっていた哀れな姿を愛する娘とその親友達に晒され、マリエルは自悦の時に眠らせてしまった羞恥心で頬を真っ赤にしながら、金髪をヴェールごと振り乱しながら泣き喘いだ。 だがそんな淫乱聖母の悲しみなどに構うことなく、その肛内を穿ってゆく犬の影魔は肉悦に荒い息を上げながらも、自らの中で乱れまくる天使を抱えるよう突き上げるようにしてゆっくりと少女達の方へと近づいてゆく。 教会に中心にある紅い絨毯をあらゆる恥蜜で濡らしながらゆっくりと、天使の女体を貪りながらゆっくりと進んでゆき……やっとのことで少女の目の前へと辿り着いた―― 「…ママ…っ! …ママ……ママぁっ!」 先程までの幸せを全て吹き飛ばされてしまいそうな衝撃…その痛ましい磔姿の母を眼前に晒され、ユミエルは悲鳴のままに愛する母に呼びかける。 「やぁっ、だめっ…悠美…っ! こんなわたひを、みない…あはぁぁぁぁぁっ!」 その悲痛の声にマリエルもまた悲痛の声を上げるも、突き上げてくる肛虐の悦楽には逆らえずただ顔を背けることしか出来ない。愛する娘に顔を合わせられなくて、その奥にいる少女達の視線が辛くて、聖母は羞恥で顔を真っ赤にすることしか出来ない。 「――てめえが、羽連悠美…だなっっくぁぁ…っ!」 そんな親娘のやり取りに割って入るかのように、拘束している犬影魔は少女の方に顔を向けた。極上の女体を貪っている中でもその眼は快楽に蕩けてはおらず、むしろジトとした目で少女を睨みつける。 「…っくっ! ママに、ママに何をしたのっ!?」 その影魔の声と、母の窮地にユミエルは悲痛を露に叫ぶ。先程まで回らなかった呂律も一時的な憤怒によって元に戻り、雌犬のようだった目にも少しずつ意思の光が宿る。 「…何って、決まってるだろうぅ…? 愛し方ってやつを教えてるんだよ…くっ! …寂しい寂しいって、一人で泣いてたんだからっよぉぉ…っ!」 「…ふざけるなっ! ママを、ママを…離せぇぇ…っ!」 その遠まわしな言い方に、少女堕天使は怒りを露にする。今だ悦楽のせいで身体がまともに動かないが、それでも今にも飛び掛らんとする勢いで影魔に食って掛かろうとした。だが―― 「――じゃあ…ホラ」 その言葉と同時に、犬影魔は拘束していた腕を外し、聖母を磔状態から解放する。支えを失ったマリエルの身体は、倒れこむように前方の愛娘へと向かってゆく。 「えっ――っきゃぁ!?」 「っっはぁぁああぁぁっっ! あぁぁぁ…」 その予想外の行動に反応しきれず、天使親娘は互いにぶつかり合ってしまう。その衝撃で思わず後ろに倒れこみそうになって親友達をハラハラさせるも、何とか抱き合う形で身体を支えあうことが出来た。 「ママ…ママ…」 「ゆ、悠美……わたひ…――ひゃ!? …あはぁぁぁ……っ!」 縋り付いてくる娘に対しマリエルは申し訳なさそうにするも、すぐ横に『犬』の顔がよってきたことに驚いて言葉を詰まらせてしまう。その反応にユミエルもまた一瞬硬直して……その『犬』の表情が怒りに歪んでいることに困惑してしまう。 「さっき、ママを離せといったよなぁ…? ならお前なら、この人を『愛せる』ってうのか、あっ? ………笑わせるなっ! 勝手に放って、そこにいるお友達の方とといちゃイチャしていた性悪悪魔の分際でぇっ!」 その怒りの言葉に、ユミエルは思わず困惑してしまう。母親を犯されていることへの怒りをも忘れ、ただ呆然としながら『犬』に問いかける。 「…どういう、こと…?」 「や、やめてぇぇぇっ! ……は…話します……わ、わたくしがぁ…はなしますからぁぁぁっ、っあはぅぅぅっ! …どうかっむすめを、せめなひでぇぇぇぇぇっ!」 怒る『犬』と、娘の困惑し苦しむ姿に耐え切れず、マリエルは悲痛の叫びを上げながら代わりに話すことを宣言する。と同時に腰をいやらしくくねらせ、肛内に埋もれている男根を刺激してゆく。まるで怒りを静めてもらうよう願い出るかのように……あるいは快楽を更に求めようとする雌としての本章がそうさせるのか… 「あくぅぅぅっ! …ま、真理さん……くぅっ! わ、分かったよぉ…っくぁっくぅぅ…っ!」 その刺激に耐え切れずにか、それとも聖母の叫びが響いたのか…『犬』は子供のように大人しくなり、横に置いていた顔を後ろに引かせた。ただ逃がさないといわんばかりに腰を捕らえ、後ろから突き上げる体勢は維持したままではあったが。 「ま、ママ…?」 「…ごめん、なさい…悠美……わたし…まけてしまった……じぶんのおもいに…………たえなければ、いけないときに……でも…たえられなかった………」 暴かれることの恥ずかしさからか、自分への悔しさからか…あるいは想いからなのかか……雌豚に堕ちた天使の目から悲しみの結晶が溢れ出す。その結晶によって娘と、後ろにいるその親友達の姿を濁らせながら…紅き聖母は語り始めた。 先程までの出来事を……耐え切れなかった自身の欲望(愚かさ)のことを…… ―――――――――――――――――――――――― ・・・・・・・・・・・・・・・・・ ―――――――――――――――――――――――― 「…そんな、ことが……っ」 悲しき母の告白が終わったとき、教会の中は一種の静寂に満ち溢れていた。ユミエルも…その独白をちゃんと聞こうと思わず横に来ていた恵理子や瞳、そして巻幸もただ呆然とするしかなかった。 「ちなみに、言っておくが…この人のあそこを責めてる、蚤はなぁっっくぅぅぅ…っ! …獲りついてる奴の、弱った本心を吐き出させるっ、効果がある…っ! この人は、嘘を言ってない…っぁぁぁっ! …はぁ…はぁ……つまり、これが…この人の心の弱さ、ってわけだ……あぁ…あぁ…」 そこに補足を入れるかのように、『犬』が必死に解説を入れる。肛内で埋もれる陰茎から来る快感に、舌を出し顔を紅らめて悶えながらも、必死になって言葉を続けてゆく。 「つまり、お前らは…この人が一人で泣いていることも知らずに、皆でよろしくやっていたわけだ…っ! こうやってっレイプしている俺なんかを…優しく包んでくれた、いい人を――はうぅっっ! …あうぅぅぅっ…!」 再び口調に怒りが混ざり始めてきた影魔が、再び肛内でペニスを締め上げられる快感で身悶えてしまった…それが聖母からの哀願であることを悟った『犬』はしゅんとなって、再び黙り込んでしまう。 「…ママ……」 ユミエルはただ呆然と母の姿を見ていた。いつもは凛として気高く、時には厳しく、でも常に優しく、自分や皆を愛情で包み込んでくれる、いつも尊敬してやまなかった母。けれど今こうやって抱きしめている母の姿は…小さくて、儚く、そして自分よりも弱々しい。 ここにいる母は間違いなく、魔の力によって聖母の内から引き出された「か弱い一人の人間」…羽連真理の一つの本質であった。 「…ごめんなさい……悠美………許して、なんていえないけど……ごめんなさい……こんな、愚かな……あなたたちの仲を…乱そうとした……愚かな…母を……」 告白を終え…マリエルはただ娘の胸の中で、ただ小さく嗚咽を漏らすだけだった。娘に抱かれる母…いつもとは逆の展開のままに、聖母はただ泣き崩れるしかなかった。 それは自らの、見せてはいけない部分を見せてしまった自分の愚かさに対する悔しさ。彼女たちの支えでありたかったのに、その彼女達に甘え求めていることへの恥ずかしさ。そして…最も愛する娘が離れてゆくことへの絶望と、それを許しきれなかった自分への情けなさ……様々な思いがその目から溢れ、紅く染まった頬を悲しみで濡らしてゆく。 でも、もうそれらは届かない。分かっている……自らの手でこんな情けない姿を晒しては悠美も、そのお友達も、もう自分を受け入れはしない。心の奥で失望し…悲しみにうちひしがれ……もう…… ――――――――――――――――…嬉しい……「…え?」 それは聞き間違いなのか。耳に届いたその言葉…それが一瞬理解できなくて、マリエルは顔を上げる……そこには自分と同じように想いの結晶で頬を濡らしていた、愛娘の喜びの顔が合った。 「……嬉しい……初めて…ママが…私に、甘えてくれた…頼ってきてくれた……本当に……嬉しい…っ!」 その想いの言葉と共に、少女堕天使は胸の内にあった母を更に強く抱きしめる。痛いくらいに、強く。 「…こんな、わたしを……許してくれるの…? わたし……あなたの幸せを……」 「許すも許さないもないよ…。ママは…私をいつも幸せにしてくれた……泣いてた私を包んでくれた。……でも、私に頼ろうとはしてくれなかった……私が弱かったから、ママは自分の苦しみを分けてはくれなかった……そんなママの…心の奥底を聞けて…すごく嬉しいの……っ!」 それが愛娘の答え。彼女が恵理子達の中を割って入りたいとか、自分を失いたくないとか…そういった欲望を曝け出された程度など、母への想いにかすり傷一つ与えない。むしろ己が悲しみをぶつけてくれたこと…自分の醜さを自分にぶつけてくれたことが嬉しかった。真に信頼しているからこそ伝えられる苦悩をぶつけてくれて本当に嬉しかった。例えそれがかの力で引き出されたものだとしても… 「私のほうこそごめんなさい……ママが寂しがってること、気付いてあげられなくて…本当に…ごめんなさい…っ!」 愛しき母を抱き上げる少女の目には、大量の涙が溢れていた。それは喜びだけではない…悲しみも、苦しみも混じった様々な涙。その想いを流しながらユミエルは今謝罪する。今まで恵理子達と一緒にいる楽しさに溺れて、そのせいで母の弱さを抉り出しながらもそれを省みなかったことを。そして、母の内にある欲望も受け入れることを。 「あぁ……悠美…っ!」 娘からの強い抱擁…嘗てない逆の展開に、けれどマリエルは喜びの涙を流しながら、同じくらいに強く抱きしめる。今こうして影魔に屈し、愚かにも自分の欲望を曝け出した自分の全てを、愛娘は今受け入れてくれている。非がないのに謝りながら、自分の心を満たしてくれる。 自分が育てた少女は今や、人々や影魔にだけでなく…今まで支えにしてきた者達の新たな支えになるほどに成長を遂げたのだ。紅き天使は改めて理解する…自分の娘は、これほどまでに優しくて強い、本当に誇りある天使に成長したのだと。 影魔の立会いとはいえ…否、だからこそ互いを更に理解し合い受け入れている親娘の絆は尊く美しかった――いや…その親娘愛に更なる手を差し伸べるかのように、娘を抱くマリエルの手に新たなる手がそっと置かれる。 「…え? ………あ…新野、さん…?」 それは瞳の手であった。抱きかかえている巻幸と一緒に二人の傍に来て、不意に置いていたその手に思わず呆然としてしまう聖母を前に、瞳はそっと語りかける。 「……悠美を散々…踏み躙っておいて、なんだけど……私も…真理さんを……二人をもっと…受け入れたい………この場合……『娘になる』…かな? ……とにかく…そうしてあげたい……」 思わず顔を赤らめながら、瞳はらしくない言葉を少しずつ語りだす。でもそれは自分を受け入れいてくれたこと者達への応え。過ちに気付かせてくれたもの達に対する、彼女なりの言葉の抱擁。 無論娘になるというのは、二人が実の親娘でないということ…けれど実の親娘以上に繋がっているのを分かっているからこそ言えること。 そしてその言葉に連動するかのように、義姉たちに抱えられていた巻幸も同じように聖母の手にその手を置く。 「ぼ、僕もっ! …あ、えっと……僕には、本当のパパもママもいるけど……でも…っ! 僕も、お姉ちゃんの子供になってあげたいっ!」 おそらくは幼さゆえに自分の言っていることの意味がわかってはいないだろう…けれどその人を愛し受け入れたいという気持ちは、今の巻幸には十分にあった。真剣な眼差しで語りかけるそれは、先程まで初めての悦楽に振り回された子のものとは思えない凛としたものだった。 「…えっと……」 その光景を目の当たりにしながらただ一人、恵理子はその中に入っていいのかどうか迷っていた。無論自分の想いもまた決まっている…けれどこの人を苦しませるよう悠美を動かしてしまったのは自分だ――いうなれば、彼女から悠美を奪った張本人がその輪の中に入ってもいいのか…それが自身の手を止めてしまっているのだ。 「恵理子……」 そんな決断を鈍らせていた恵理子に手が差し伸べられる。それは最愛の親友の手。純白のグローブしてからでも暖かく感じられるその手が、いつの間にか苦しみから救い出すかのように差し伸べられていたのだ。 ……それを見たとき、恵理子の決意も固まった。少女達の重なり合った手がゆっくりと、紅き天使の手へと…置かれる。 「…私も、真理さんの『娘』になりたい……悠美を勝手に取っておいて、こういうのも卑怯だけど………うぅん…っ! だからこそ…私も真理さんを本当の意味で受け入れたいっ!」 それ以上の言葉は必要なかった。それが恵理子の謝罪であり、彼女を受け入れたいという想いの形。後ろめたさや悲しみが強いだけ、その想いもまた強い…悠美と同じくらいに強いものになっている。 そしていつの間にか目から流している想いの結晶が、もう片方の腕でその身体を抱きしめたことで、その想いを聖母の心に直に伝えてゆく。 「………あらあら…まあまあ……どうしましょう………こんなにも『子供』が、出来てしまうなんて……」 口調こそ困ったような言い方をするも、マリエルは本当に嬉しそうにしながら、愛娘を抱いていたその腕を更に広げ、新たなる子供達を抱きしめてゆく。 強く抱きしめる彼女の表情にはもう悲しみはなく、喜びと幸せ…今だに肉悦に蕩けたところはあったが、いつもの優しい母としてのものに戻っている…先程愛娘がしていたのと同じように幸せなものになっていた。 ……自分は馬鹿だった。こんなにも手を差し伸べてくれる子達がいるのに、悠美だけを求めてしまう余りにそれらが見えなくなっていた。またしても自らの本当に欲望に向き合わなかったから、こんな形で自分の心を曝け出すことになってしまった。 母として見守るだけでなく、もっと早く彼女達と溶け込もうとしていれば、きっと…… 「…皆…ありがとう……本当に、あり―――がっ!? あひっ、あひぃぃぃぃっ!」 娘達の抱擁に心を溶かす紅き天使。だがそれを紡ごうとした瞬間、彼女は尻穴からの衝撃に身悶えさせられてしまう。 「ぐぁぁぁっ! はぁっ…はぁっ…どうだぁ? 自分の欲望に従った気分はどうだよ、真理さんっっあっあぁぁぁっ!」 それは犬影魔の男根によるものだった。聖母の懺悔の時には止めていたアナルピストン…教会に入ったときから肛内を埋めつくしていた魔の陰茎が再び蹂躙し始めてきたのだ。再び腸内ごと不浄の穴を責め立てられ、聖母天使はあっというまに悶え狂った。 まるで焦らされたかのように身体が震え、抱きついている娘達に行為の激しさを伝えてゆく。 「…ママ! な、何を――何をするの!?」 その行為にユミエルは食って掛かろうとするも、その前に『犬』は抱きつく母と娘達を引き剥がし、再び自身の身体に磔にするように羽交い絞めの体勢を取った。まるで人質に取るというよりも、彼女達に見せ付けるような体勢を取った影魔は肛虐の突き上げを激しくする。 「何って…仲直りした記念にっ、イかせてやろうとして…くぅぅっ! それとも…このまま、生殺しでもいいって…はぁぁっ!」 肛内に魔根が締め付けられる快感に舌を出して身悶えしながらも、『犬』は必死に答えた。答えている間にも意識を振り絞って密着状態にあった聖母の女体に剛棒を深奥まで擦りあげ、彼女を破滅へを押し上げる。 「あぁっあくぅぅっ! そ、それはっ言わないで…はぁあぅぅぅっ! あぁぁ、だめっ、もうっ…イっ…イ…っ!」 肛虐ピストンと蚤による秘豆責め、そして愛する娘達の前での醜態を晒すことの羞恥の快感に耐え切れず、あっという間に子宮がヒクヒクと痙攣する。湧き上がる倒錯した肉悦に意識があっけなく飛翔しようとして―― 「――あはぁぁっ! ら、らめぇぇ…また、またっイけないっ、イけないぃぃぃっ! はひぃぃぃぃぃっ!」 絶頂を迎えようとする寸前、まるで翼を掴まれたかのように飛翔する意識が止められてしまう。皮一枚の差で飛翔感を止められ、狂おしいまでの官能と絶頂への飢餓感が頭の中で暴れ始める。 マリエルの秘部に取り付いていた蚤…彼の力の具現であるそれが、女性の最も敏感な部分を介して意識を支配しているのだ。不覚にも最も弱い部分に取り付かれた聖母は、自身にある悦楽の権限さえも影魔に握られてしまっていたのだ。 しかしそれは『犬』の方にもいえることで、彼のペニスの下にある睾丸にもそれは付いていた。マリエルについているの物と同じそれは、必死になって取り付いては『犬』の射精すらも引き止めていたのだ。 ――また、またこれぇ……っ! いやぁぁ…イ、イきたい…っ! …ゆ、悠美達の見てる前だけどっ……また焦らされるの、いやぁぁぁ…っ! 肛内で魔の剛棒が暴れるたびに、恥知らずにもヴェールを振り回して乱れる淫乱聖母。既に凄まじいまでの絶頂感への焦燥が子宮や全身を駆け巡り、娘達の見ている前で痴態を曝け出してゆく。影魔に意識を乗っ取られ、心の弱くなってしまった彼女には、娘達の前ですら…もう快楽を抑える意識は残されていなかった。 絶望と羞恥、そして焦燥感に…マリエルは濡れた四枚の光翼を振り回して、汚濁と恥蜜を撒き散らしながらただただ悶え狂って行く。 「ママ…ママ、ママッ!」 その光景に耐え切れず、ユミエルは愛する母に縋り付いてゆく。そこから感じる母の震えが、少女の心をきつく締め付けてきた――これが、先程まで母と共にいると思い込んで、自分達だけで肌を重ねあったことへの代償なのか… そんな少女天使を、しかし影魔は別に咎めることもなく、むしろ近づいた少女の耳に喘ぎを含んだ声で囁いてきた。 「はぁ…ああ…っ! おら…早くしねえと、真理さん…気が狂っちまうかもよっっくぅぅっ…! ママと、仲直りした…てとこ見せれたら…イかせてっやるよ…くぁぁぁぁっ!」 それは天使としての、そして戦士としての誇りを地の底へと穢すように仕向ける悪魔の誘惑……影魔である自身に屈服することを選ばせるような、卑劣な策略。 けれど……今のユミエル達にはそれこそが望み、それを影魔に言われるまでもないっ――! 「…っ! ……ママ……っ」 「あっ、悠美…んむぅぅっ! んちゅっ…ちゅぅぅぅぅっ! …ちゅあっ、はぁっ、あぁっ、あぁぁっ!」 そのことを先んじて示すかのように、抱きついていた愛娘が母の唇と自分の唇を重ねてきた。既に舌を突き出す程に開いていた口内は娘の下の侵入をあっけなく許し、そのまま舌を絡ませてゆく。 再び唾液と汚濁の混ざり合った淫猥な音が教会内で響き渡る……聖なる場所で行われる、堕ちた天使達の口付けの絡み合いは背徳的で…それでいて美しかった。 ――あぁ…いぃ、悠美と…こんなことしてるのに…イけないのに…すごくっいぃぃ…っ! 愛する娘との口付けを晒すことに恥ずかしさを感じながらも、マリエルはその幸せに流されていった。まるでイクことが出来ない焦燥感から逃げるように、必死になって娘の舌と絡み合ってゆく。 「はぁぁぁっ、悠美、悠美ぃ…っ! わたくひっ――あはっ!? っっはぁぁぁんっ、あぁっんはぁぁぁぁ!」 まるで立場が逆転したかのように最愛の娘に甘えてゆく…そんな最中、マリエルは更なる被虐の快楽に激しく身悶えた。先程から一緒に重なりあっていた豊満な乳房が、娘の手によって握りあげられたのだ。 既に何度も母乳を噴出し敏感になりきっている母の象徴、それを揉み上げられるだけでも、絶頂を寸前で止められ続ける聖母の身体にたまらない電流が駆け巡る。 「ママっ…必ず、イかへてっ…うぅんっ! …いっひょに、きもひよくなろ…っ? んちゅぅっ……あぁっ、あぁぁぁんっ!」 最愛の母を焦燥から救うため、包むかのように舌を絡ませながら巨乳を揉み下してゆくユミエル。先端の肉果実共々、自身の乳峰を擦り合わせて悦楽を貪りながら、愛する母との官能の愛を晒してゆく。 「んひぃっ、すっすごいっっあぁぁぁっ! おっぱい…もまれてる、らけなのにぃぃっ! いひぃ、いぃいぃぃぃぃっ!」 最も弱い部分の一つを責められ、卑猥な悲鳴を上げてしまうマリエル。絶頂を直前で止められている身体にとってはあらゆる快感が焦燥をに取って代わるというのに、娘にしてもらっていると思うだけで幸せな想いに変換される。 だがこれはまだ序の口だった……ユミエルは乳肉を揉み上げる際にその先端にある肉果実を離していた。無論偶然ではない、わざと離したのだ――同じ最愛の親友達にも、母と交わってもらうために。 「――ひゃぁぁっ!? いひ、ひぃぃぃぃぃっ! ――お、おっぱい…すわれっっひぁぁああぁ、はぁああぁぁぁっ!」 娘と交わせていた巨乳峰…その先端を急に襲った吸引官能に絡み合っていた舌を思わず引き離して叫び狂う淫乱聖母。ユミエルの手で手の外へと晒された肉果実…既にビンビンに勃起していた母乳の扉を、横で見ていた美少女二人が吸い付いてきたのである。 まるでユミエルと打ち合わせたかのように、新たな義娘がその淫靡な乳への口辱をしてきたのである。 「んちゅぅぅ…まひはん、きもひいいへふか? んぅ、んぅ…っ!」 「……すごふ、みらてへる……よっぽぼひんかんなのへ…んちゅぅぅぅっ…! ……おいひぃ…んちゅぅぅっ…!」 包むように優しく吸い込んでくる恵理子。赤ちゃんのように吸い付いて離れない瞳。二人の性格を現すかのような乳首吸引の蕩悦が、双方の肉果実とも奥底の乳腺にまで迸る凄まじいまでの快感美が、四股を振るわせるマリエルを更によがり狂わせる。 ただでさえ最愛の娘との口付けと乳絞りに十分すぎる程の甘美と幸せにを感じるのに、新たなる義娘達の吸引責めが加わるともう気持ちよくてたまらなくて、もうどうなっているのかさえもわからなりそうになる。気が狂いそうなのに、先程とは比べ物にならない幸せが全身を蝕んでゆく。 今こうしている間にも『犬』の剛棒に肛壁を捲られそうなほどに突き上げられ、蚤によって超絶なまでに焦らされ、弱心聖母はあられもない嬌声を叫び続けてゆく。 「すごひっ、すごひのぉぉぉっっ、んむぅちゅぅぅ…っ! っちゅぅぅっっふうぅっ!、…っひぁ、お…おっぱひっ! すごくへっ…たまら――っあひぃ!? …っあひぃぃっ! っあひぃあひぁぁぁぁっ!?」 心の奥底から快楽の叫びをあげ始めた堕落聖母の叫びに、新たなる嬌声が加わる。それは残された少年による介入…白百合の場に必死に身体を潜り込ませた巻幸が、ふと目に入った聖母の丹田に吸い付いてきたのである。同時に、股から下の汚濁を流してしまいそうなほどの愛蜜を流す膣口に右中指を挿入させた。 「…んむぅぅぅっ、っぷはぁ…! んちゅぅぅ…っ! んん、んぅぅっ! …っはぁ、はぁっっんぅっ!」 聖衣から除く腹穴に舌を入れて吸い付き、膣に埋めた中指を掻き回してゆく巻幸。そのお腹に口付けしたのは全くの偶然だったが、必死になっている義息には思考を巡らす余裕すらなかった。先頃義姉達に教えられた性の知識だけを頼りに、聖母を悦ばせようと必死になって震える天使の女体を責めたててゆく。 その性戯は他の皆に比べると茶稚なものではあったが、絶頂を止められ悶えているマリエルにとってはそれすらも甘美すぎるものであった。余りに小さな指のピストン責めにすら凄まじい快感電撃と焦燥を覚え、あっという間にその小さな手を愛蜜で溢れさせてゆく。 ――あはぁぅぅぅっ! 凄ぃ…みんなっ、凄いのぉぉ…っ! すごすぎてっ、たまらないぃぃぃっ……! イイのぉ…もぅ、幸せ…幸せなのぉぉっ! 義息も加わった…その場にいるもの全てからの愛ある陵辱。絶頂と紙一重の焦燥と飢餓感、そしてそれと同じ位の抱擁と快楽美、その全てがマリエルの全てを蝕み、満たしてゆく。 影魔の魔根による肛辱も、その力による焦らしも、今の彼女にとっては愛すべきものと化していた。それらの全てが暖かくて、キツくて、痛くて…そしてたまらなく気持ち良くて、幸せであった。 もう全身が焦らされて焦らされてたまらないというのに、同時に余りに甘美で…否、もう焦らされることさえも本当に幸せを感じている――もしかしたら、十字架に磔られて嬲り倒されるべきだったのはユミエルではなく彼女だったのかもしれない……そう思わせるほどに浅ましく、そして激しく乱れ続けてゆく雌豚聖母。 涎と涙を溢れさせた蕩けきったその表情は、もはや聖母としての気高さを欠片も感じさせないほどに浅ましい……けれどそれこそが、今の彼女の幸せの証であった。 もう絶頂を味わえなくてもいい、ずっと皆と触れ合っていたい…堕ちきった彼女の心にそんな思いさえも過ぎり始めて―― 「はぁっ! はぁっ! へっ…見てるこっちが恥ずかしいくらいの仲良しぶりだなぁっ! …い、いいぜっ! お望みどおりイかせてやるよ…くああぁぁぁっ!」 その雌豚天使達の浅ましい痴態を堪能した影魔…舌を思いっきり出して、同じように悶えて震える『犬』が必死になって叫んだ。激しい速度でスパートをかけながら、よがり泣く雌豚天使への止めを宣言する。 ――…イ、イクのっ!? 私…イかせてもらえるの…っ!? あぁ…怖いけど…嬉しい…うれしいぃぃぃっ! 影魔のその宣言に、磔聖母の心が更なる幸せと期待に膨れ上がってゆく。回数からして何十回もの絶頂を寸止めされ、生殺しになっていた子宮の痙攣が最大になる。目の前が本当に真っ白になってゆき、脳が快楽一色で蕩けてゆく。 「っくぅぁあっ! …ママ、よかっらね、ママァ…っ! わたひも…もう、らめっらから…いっひょに…んくぅぅぅっ! …いっひょにぃ…っ!」 そしてその宣言に、ユミエルの官能も急激に高ぶってゆく。母の胸に重ねあった乳首からの刺激で、同じように目の前が火花で染まりつつあった。重ね合わせる唇と舌、そして乳首の動きを最後のスパートを駆けながら、先程まで味わっていた法悦の極地を母と一緒に迎えようとする。 「よかったなぁっ、真理さん、一緒にイってくれるってよぉぉぉっ! それじゃ…せいぜい派手にイキやがれぇぇぇぇぇっ!」 舌を出した口を七色のステンドガラスの方に向けて放たれる『犬』の咆哮…それと同時に、聖母と影魔の陰部を苛んでいた蚤が役目を終えたかのように、音をさせぬままにポロッと剥がれた。 それこそがまさに楽園への扉の開放――焦燥という呪縛から解き放たれた互いの肢体は、もうコンマ一秒とて耐えられなかった。 『ぷしゃぁぁぁっ! ぷしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっっ!』 『どぴゅるぅぅぅっ! どぴゅるぅぅぅぅぅぅぅぅっっ! どぴゅるぅぅぅっ!』 秘部から凄まじい絶頂蜜が潮となって噴出され、膣内を苛んでいた少年の手を勢いで弾き出す。それと同時に、腸にまで貫いていた魔根から限界による凄まじいまでの汚濁を噴出す。その凄まじい勢いは天使の尻を持ち上り、締め上げるよりも早く尻穴から肉棒をひねり出してしまう。 ……もう絶頂を宣言する間さえも無かった。影の力に抑え込まれていた二人の男女は瞬時に凄まじい絶頂快感に飲み込まれてしまったのだ。凄まじい解放感と爽快感、そしてあらゆる幸福感がマリエルの全てに襲い来る。 「んっぷあっ、はあああぁぁぁぁぁっ! っイ、イっちゃうぅぅっ! っイっイク、イクイクイクイクイクイクイクううぅぅぅぅっ! ひぃっっひぃぁはぁぁああぁぁぁぁぁぁっ!」 長き時を待たされ、そして再び得られた飛翔感にマリエルは何もかも忘れ酔いしれる。その余りの激しい昇天に、四枚の翼は風を巻き起こすほどに激しくぱたつき、『犬』が押さえ込まれるほどに背中が仰け反り、娘と絡ませていた舌が引き剥がされる。 『ぶぴゅるるるっ、どぴゅううぅぅぅぅぅぅぅぅっっ!』 「んぶくぅっ! んぐっ! んぐっ! んぶぅぅぅぅっ…!」 「……ぶぅぅっぅぅっ! ぶほっ、ぼほっ! …んぅぐっ、んぐ……っ! ぶふ…っ!」 そして弾けとんだ肢体に連動するように、吸い上げられる豊乳の肉果実からも屈服のミルクが放出される。痙攣する乳腺から大量の母乳が滝のように溢れ、吸い上げていた二人の美少女達の口内を満たしてゆく。 まるで口内射精をされたかのように感覚で息が詰まりそうになりながらも、だが恵理子も瞳も口を離そうとしない。甘いミルクを時には堪能し、時には口から垂れ流しながら、蛭のように必死で吸い上げてゆく。そしてその快感が聖母のエクスタシーを高ぶらせ、Fカップの美巨乳を更に激しく震え上がらせてゆく。 「くぅあああぁぁぁぁぁぁぁっっ! あぁぁぁぁぁぁ……っ!」 そして、同じように生殺しから解放された『犬』もまた凄まじい解放感に酔いしれてゆく。最初の射精の時に尻穴から引き出された肉棒はそのまま上の方を向き、磔聖母のプロンドを、背中を、翼を…否、それすらも通り越して更に空の方へと吹き上げられる。 影魔でさえこれほどの量は噴出せない…そう思えるほどの凄まじい量の汚濁が天へと降り注がれ、それは雨と成ってその場にいる少女達へと振り注ぐ。その美しい顔の全てが、雄犬の支配欲の塊に汚されてゆく。 「…ひぃあっ! …っあはぁぁぁぁぁぁぁぁっ! す、すごいのぉぉっ……あぁぁぁぁあぁぁっ…!」 その精液の雨に全身を打たれ…聖母と胸を重ねて感応を高ぶらせていた少女堕天使もまた甘いアクメを迎えた。汚濁の雨に身体を、そして胸肉を打たれるたびに飛翔感が全身を駆け巡り、その反動で巨乳を揉み上げている純白のグローブが更に強く握られ…その痛みもまた快感となって、絶頂聖母を悦ばせる。 「ひぃあぁぁぁぁぁぁっ! いいのっ、ひあわせなのぉぉぉぉっ! すごすひるのぉぉぉぉぉぉぉっ! もうへんぶイって、イって、ひもひいいのぉぉぉぉぉっ! ひあわせぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇっっ!!」 その解き放たれた幸せ…凝縮された絶頂天国を全身全霊で味わってゆく金髪聖母。何時までたっても終わらないその絶頂快楽に、肢体は激しすぎる痙攣が止まらず、ヴェールもプロンドの髪も、突き出されている舌も激しく振り回され、涙と涎を垂れ流しながら獣の如く悶え狂ってゆく。 その狂気ともいえるほどの蕩けた顔には、もう母としての気高さは残っていなかった。まさに痴女さながらに、ただただ浅ましすぎる痴態を娘達の前で晒しながら、身体の心に至る全てが悦びに包まれていた。 …それはただ生殺しからの解放によるものだけではなかった。今自分を包んでくれている最愛の娘天使、そして同じように腕の中に抱きしめ、抱きついてきてくれる娘の親友達。その子達に愛され、その手で絶頂に導かれた…そのことが聖母に、只の絶頂では絶対に味わえない、満たされすぎる幸せに包み込んでくれるのだ。 娘天使の口付けも乳搾りも、義娘たちの搾乳も、義息のお臍吸引も、その小さな手による秘部から溢れる愛蜜の塞き責めも……自分を磔にして責め立てた犬影魔の行為さえも、今はその全てが愛を感じ、そしていとおしい。 絶頂と、愛するものたちの抱擁…その全てに包まれた聖母の姿は何よりも浅ましく、そして先程にあった磔天使の終焉時に負けないくらいに美しかった。 ――し、しあわせぇぇぇ…っ! 悠美ぃぃぃ…みんなぁぁぁ……わたくひ……もう、全部…ひあわせぇぇぇぇ……っ! その場の全てに愛され嬲られ、汚濁の翼を震わしながらマリエルは……羽連真理という女性はただただ、幸せという抱擁の中に果て堕ちていく―― * * *
|