快楽耳獄(かいらくじごく)


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ーここまでのあらすじー

エクリプスに敗北し肉部屋に囚われたユミエルは、腐肉で構成された十字架に磔にされ陵辱に晒されることになる。
天井や壁から伸び出す無数の肉触手に弄ばれるユミエルだったが、異形の責め手は天使を愛撫するだけで決定的な一撃を加えてくる事はなかった。
数時間にも及ぶ執拗な淫撫と、決して発散させてもらえないもどかしさ。
身じろぐ事さえ許されない十字架磔の姿勢のまま延々と焦らし抜かれ、聖天使は徐々にその理性を蝕まれていく。

永遠に終わる事無いと思われた生殺しは、しかしついに終焉を迎える事となる。
もはや抵抗心を失いかけたユミエルに、いよいよ触手たちが接触しようとしてきたのだ――彼女の、最大の弱点に。

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【ユミエル】
「そ、そんな……いや。やめて……そ、そこは。そこだけは、だめなのぉ……!」

わたしの哀願なんて、少しも聞いてくれるはずが無い。
先端から細い舌をたくさん生やした蛇のような触手が、左右からお顔に近づいてきた――。

ぴちゃっ、にゅるっ……くちゅ、ちゅる……っ。

【ユミエル】
「くひぅう……ひぅ。ひゃう、う、んっ……!」

舌なめずりする音が、鼓膜に響く。
いやらしい粘着音が、どんどん、どんどん近づいてくる。
怯えるたびに揺れる金髪を掻き分け、ゆっくりゆっくりと、でも確実に迫ってくる――
それだけでも感じちゃうぐらい敏感な、わたしの一番の弱点に。

【ユミエル】
(うあ……だ、だめっ。耳は……み、耳だけはだめなのに……!)

ゾクゾクする――。
これまでずっと焦らされっぱなしだったのに、いきなりこんなところを――わたしの身体の中で一番敏感で一番従順な、一番気持ちのいい弱点を責められちゃうなんて。
そう考えただけで、恐怖と、それ以上の甘い期待感が胸を駆け巡ていた。

【ユミエル】
(はあぁっ……き、来てる。右からも、左からも来てる……ひゃあぅっ。触手のヌルヌルが、み、耳にあたっちゃうよぉ……!)

くちゅっ……くちゅっ。にちゅ……ぬちゅっ……にちゅ。
細い肉舌をせわしなく出し入れする、触手たちの舌なめずりが鼓膜を震わせる。
それだけで――さ、触られてさえいないのに。
たったそれだけの事で、わたしは感じてしまって――

【ユミエル】
「ひゃふぅう……や、やはあああぁん。み、みみぃぃ……はふぅ、ん、っくふぅううう!」

ああっ……な、なんて情けないんだろう。
マゾヒスティックな期待感に逆らえず、わたしは十字架をギシギシと軋ませながら、物欲しげに空腰まで使って悶えてしまっていた。

【ユミエル】
「あふぁ……み、みみっ。みみは……や……あぁっ。んふぅ、んふぅう……だめよぉ……み……みみはッ、みみだけはぁッ!」

涙混じりの声で哀願するけれど、その声はひどく濡れていた。
だって……全部うそだもん。
全然、ダメなんかじゃないんだもん。

【ユミエル】
(ああぁ……は、はやくっ。も、もう我慢できないの……じ、焦らされれっぱなしで限界なの。だから、だからぁン……!)

して欲しい。
早くこのヌルヌルで、耳の奥まで届きそうな触手で、たっぷりとよだれに濡れた肉舌で。
敏感な耳を穿って欲しくて。
弱い耳をいじめて欲しくて。
従順な耳を可愛がって欲しくて――

【ユミエル】
「や、やぁ……み、みみぃ……ンあっ! はぁ、はぁ、はぁ……あ、あふぅっ! ふあぁぁん、ん、んふぅううう〜……っ!」

わたしは、悶えていた。
十字架磔にされた身体をギシギシと揺すり、まるでおねだりするかのように、物欲しげな声で泣いて乱れてよがってしまっていた――。

【ユミエル】
(あはあぁぁ……っこ、こんな。わたし、なんて情けないの。あぁ……でも、でも……!)

ゾクゾクと、自虐的な昂揚が止まらない。
肉で出来た十字架に縛り付けられた、完全敗北の屈服ポーズ。
天使として一番惨めな敗北の姿で、一番敏感な弱点を触手たちにねちっこく虐め抜かれる――そんな倒錯したシチュエーションに、わたしはあさましくも、どうしようもない期待感を覚えてしまっているのだ。

【ユミエル】
「あはぁ、はぁ、はぁ、はぁ……っくぅ。んんぅ……ふひぃ、ひぃ、はみゅぅう……っん!」

胸がドキドキする。
心がゾクゾクする。
子宮までもが、トロトロって疼いちゃって……。

くちゅ、ちゅ……。

【ユミエル】
(あ……あ!? そんな……ぱ、ぱんつまで、濡れちゃってる……ぅ)

股下で滴るいやらしい蜜音に、思わず顔が真っ赤になる。
触られてもいないのに、想像しただけで子宮をトロトロに濡らしてしまって、わたしはあさましくも愛液を漏らしてしまっていたのだ。

【ユミエル】
「ふあ……や、いやぁ、ん。こ、こんなぁ……っくふぅう! こ、こんなことって……はひぁぁ、あ、あ……!}

くちゅっ、とろり。
パンティを染み出したおつゆが、太ももを伝わっていくのがわかる。
そのいやらしいとろみと、そんなものを漏らしてしまっている自分のあさましさに、わたしは耳まで真っ赤にして恥じらった。
そして、羞恥心による火照りで余計に敏感になった汗まみれの耳に、ついに――!

【ユミエル】
「はぁ、はぁ、はあぁぁ……っあ!?き、来たぁ……み、みみ、耳ぃっ! ひぁあ、み、耳……ひぅう。耳の中ぁ、は、入ってくる……うぅうう――っ!」

にゅる、ぐちゅっ……ずぶずぶずぶずぶぅ!

こんなわたしに……こんな、十字架に縛り付けられながら淫辱への期待に打ち震え、一人でえっちな蜜まで零しちゃうような恥知らずな淫乱天使に、飢えた触手たちは容赦も遠慮もなく一気に襲いかかってきた。

にゅゅるぅ……くちゅ、にゅる、にゅるるうるんっ!

【ユミエル】
「うあっ……き、来てるっ、入ってるぅ! ひゃう、み……みみのなかぁ、挿入されちゃってるぅうぅうう――!」

にちゅっ! くちゅ、にちゅくちゅにちゅくちゅっ!
大量の唾液を吹き零しながら、舌を伸ばした肉蛇たちが左右の耳に入り込んできた――!

【ユミエル】
「んひゃあああぁぁっ! はうぅう、あひ、あひぃいいん! み、みみぃ……ひゃっはあぁぁ、みみ、みみっみみぃぃぃ――!」

左右から同時に挿入された太い肉蛇。
そこから伸ばされた、しなやかに動く細い舌。
ねっとりと塗りこめられる濃厚な粘液に、ふぅっと鼓膜に吐きかけられる熱い吐息――
本来なら嫌悪しか感じないぐらいにおぞましい魔物の責め。
けれど、焦らされすぎて怖いぐらいえっちになっちゃってるいまのわたしにとって、それらは例えようも無いほど愛しい快楽の使者に他ならなかった。

【ユミエル】
「ンあっ! あふうぅ、あふぅううううッ! 動いてるぅ……ひゃう、らめ、らめっ! そッらめッひゃうゥッ!」

クチュくちゅ、くちゅクチュクチュッ!
肉と肉が擦れあういやらしい音が、両方の耳の中で木霊してる。
舌で舐められてる。
触手でずぶずぶってピストンされてる。
トロトロした唾液を、たっぷりとなすり付けられている――!

【ユミエル】
(くぅうぅう……だ、だめっ、だめぇ! こんなぁ……み、耳はダメッ、耳は、び、敏感すぎるのにぃ……!)

敏感すぎるから、触手たちの蠢きが、触感だけでなく音感としても伝わってしまう。

【ユミエル】
「あひゃあぁ……はう、はみゅぅううっ! み、みみっ……そんなぁ……んくふぅううっ! み、みみ舐められて……ひひゃあぁ、ぬ、ぬるぬるって……ふぁああ、み、みみ……いっひぃぃいいい――!」

響いてる。感じてる。
右からも左からも、エッチな音と快感が、休む間もなく流し込まれてる――!

【ユミエル】
(あ、あああ! すごっ……すごい、すごく動いてる! こんなぁ、み、耳のなかっ、メチャクチャにほじられてるぅ〜!)

長い舌を突っ込まれて、くちゅくちゅってものすごい勢いで穿られてる。
ものすごい早さで舌が抜き差しされ、耳の奥まで何度も何度も犯し抜かれる。
流し込まれたよだれが鼓膜にまで触れ、脳の中にまでゾクゾクする被虐感を染み込まされていく。

【ユミエル】
「あひゃあぁぁ……はひっ。はひぃいいぃいいんっ! そ、そっらめっ……くひゃううっ!? ひぁぁ、そ、そんなとこまで……!?」

かぷっ、かぷぅぅうっ!
蛇みたいな本体はヌルついた口腔を大きく開け、耳たぶを強く噛んでてきた。

【ユミエル】
「ひゃ、はひぃいんっ!? そ、そんなぁ……そんなとこっ、か、噛んじゃ……ひゃむぅうううっ! みみたぶ食べちゃだめぇ、そ、そこも敏感だからぁっ……あ、あっひゃひひぃいいい〜!」

くちゅ、はむ、くちゅ!
わたしの反応を楽しむように、左右の触手が同時に耳たぶを虐めてくる。
ゆっくりと味わうように咀嚼し、ねっとりと唾液を塗りこめながらの咀嚼責め。
はむ、はむっとリズミカルに甘噛みされるたび、ゾクゾクする快感が左右の耳たぶで沸き起こる。

【ユミエル】
「ひゃあうっ、らめ、らめ……んっくううぅうう! はぁ、はぁ、こ、こんなぁ……っくひぃいん! そこッ、そこぉぉッ……ひゃむぅう、ら、らめなの。らめ、らめぇぇ――――ッ!」

【ユミエル】
(うああぁっ……す、すごい。耳虐められるの……や、やっぱり。すごいよぉ。すごく、気持ちいいよぉ……!)

耳の奥まで舌を突っ込まれて、気持ちよすぎるところをメチャクチャに穿り回される。
耳たぶもしつこくしつこく噛まれまくって、たくさんのよだれでベトベトになるまで可愛がられる。
ただでさえ敏感なのに、気が狂いそうなほど焦らされてから、こんなにも気持ちよすぎる責めで虐められるなんて――もう気持ちよすぎて、気持ちよすぎて辛いぐらい。

【ユミエル】
「くひゃあああぁん……ひぅ、ひんっ、ひんっ! み、耳らめぇ……っくふぅうう! も、もう許してぇ……み、みみ敏感すぎるのぉ……イひぃぃいいいん! こんなぁ……も、もう……くっひィィィ――!」

光の翼をバタつかせ、十字架をギシギシと揺らして悶え狂う。
いや、いやって何度も首を振ったけど、触手たちは決して許してはくれななかった。

【ユミエル】
「んひゃあぁ……らめ、らめ……っひゃむぅぅっ! そ、そんなぁ……みみばっか……くひ、ひぅうううん! ゆるして……ひは、はひ、ひぃいん! そ、そんなにかまないれ……くちゅくちゅしないれ、ほじりまわさないれぇ〜!」

金髪を振り乱し、涙を流して哀願するも、感じやすすぎる耳への陵辱は少しも収まらない。
あまりの快感に両手両足はピィンッと引き攣り、グラブの指先一本一本までが痙攣する。
直接触られてもいないのにアソコも疼きまくり、信じられないぐらいたくさんの愛液を太ももどころかブーツの先にまで滴らせてしまっている。

【ユミエル】
「ら、らめ……らめぇぇ! は、はげしいのぉ……みみらめぇ、みみ、みみはげしすぎひぃぃい! んひゃあぁ噛むのも強いの……ふぁあ、し、した……おおぉ、ふ、ふかひ……ひゃはあぁん、耳の中すごいよぉぉお――!」

じゅぶっ、じゅぶっにちゅっずぶっにちゅにちゅにちゅ!
耳たぶをしつこくしゃぶられながら、鼓膜に届くまで深くピストンを繰り返される。
まるで、お豆をコリコリされながらアソコをズブズブされてるみたいな……う、ううん。

【ユミエル】
(い、いいっ……イイっ! 感じちゃう……耳すごく感じちゃう……狂っちゃうぐらい感じちゃうぅぅう――!)

アソコを犯されるより何倍もイイ!
そんなのよりずっと切なくて、ずっと気持ちよくて、ずっと深いこの幸福感。
もう、頭がおかしくなっちゃいそうなぐらい耳が気持ちイイ!

【ユミエル】
「ひああぁ……はひ、イ、イッ! ら、らめっ……んひゃうぅうううう! こ、こんなぁ……あはあぁ、こんなの続けられたらぁ……イ、イッ! わたひぃ、も、も……もぉ……!」

ちゅぶちゅぶ、にちゅにちゅ! くちゅ! くちゅ、にちゅにちゅッ!!
鼓膜を震わせるエッチな音、そして快感に、わたしの意識が呑まれていく。
その代わりに、子宮がドクドクって脈打って――

【ユミエル】
(ああぁっ……だ、だめ! 耐えられない……わたし、もう、もう……!)

ああ、なんて情けないんだろう。
小さな耳を責められたぐらいで、わたしは、もう――

【ユミエル】
「ら、らめっ……らめらろぉ! こ、こんな……ひゃふぅううっ! こんなにされたらぁ、わたひ、もう、もう……!」

【ユミエル】
「イふッ……イふ、イふ! みみれぇ、み、みみだけでイふっ.イッひゃううぅぅううう――!」

ぶしゃ、ぶっしゃああああああ!
ぐしょぐしょだったパンティから、自分でも死にたくなるぐらいたくさんの愛液が潮を噴く。

【ユミエル】
「イクっ……あひゃああぁぁイクッ! みみれいくぅう、み、みみイックゥゥウゥゥウゥーーッ!」

ガクガクと全身が痙攣し、十字架に縛り付けられた四肢がびく、びくっと震える。

【ユミエル】
「ひゃはあぁぁ……は、はひぃいい……ん。く、くひぃい……ん、んっ……!」

一番敏感な耳を責められて――わたしは。

【ユミエル】
「あひゃああぁ……イ、イっひゃったぁ。耳れぇ、耳だけれイカされひゃったあぁぁぁ……ぁ!」

情けないアヘ顔を晒し、だらん舌を伸ばして泣き喘ぐ。
十字架磔のまま触手たちにいいように弄ばれて、わたしは、耳だけであっけなくイカされてしまったのだ――。


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