ナイトエンジェルVSデスパイア

登場人物・設定紹介

二章

「さぁてと……ひひひひ! これから長い付き合いになるんだ宿主様ぁ……まずはお近づきの印だ。どれだけ素敵な身体になったか、タップリと教えてやるぜぇ?」
 ぐじゅ、じゅるじゅるぅ。何本もの触手が、天使の肢体を締め上げる。デスパイアの目的は、陵虐による希望の魔力の収奪だ。屈服させたエンジェルから魔力を吸い、さらに暴威を増した触手の群れが、憐れな虜囚の身体を責め尽くす。
「くぅう、だ、だめです……いや、やめ……ひあああぅう!」
 これ以上の魔力を奪われるわけにはいかない――咄嗟に意気を振り絞るメイだったが、イった直後の身体は信じられないぐらいに敏感だ。興奮と焦燥で膨らんだ豊乳をみちみちと搾られ、痛み混じりのたまらない虐悦が駆け抜ける。汗と愛液で濡れている太ももを締め上げられ、むっちりと張ったお尻を撫で回されると、絶頂の余韻がぶり返してきた。マゾヒスティックな解放感を反芻し、細腰がクィクィっと震えてしまう。
「だ、だめぇ……っくああ! イ、イったばかりなのにぃ……ひぅっ、感じちゃう……ぅ!」
 屈辱の快楽絶頂を極めさせられ、天使の女体は怖いほど鋭敏になってしまっていた。しかも魔力を貪られたせいで、魔の責めに対する防壁まで失ってしまっているのだ。媚薬がいっそうの強さで効果を現し、魂までもをわし掴んで魔悦の虜に引きずり込む。白磁の美肌はつやっぽく紅潮し、大量の汗にまみれて甘い発情臭を匂わせていた。涎に濡れた唇からは、快楽に溺れかけた悩ましい喘ぎが止まらない。染みだらけの黒ショーツから新たな愛液が零れだし、両太ももをねっとりと濡らしてブーツを汚した。
「うあぁう……はうぁ、ひんっ……!」
 両足が辛そうに震え、力が抜けてしまう。もう、内股で身体を支えることもできなかった。ガクリと体勢が崩れ、長身がその場に倒れ落ちる。立っていることもできなくなったエンジェルは、お尻から地面に崩れ落ちた。重力にしたがって黒髪が逆巻き、剥き身のおっぱいがたぷん、と震える。
「うあ、あうぅうんっ!」
 着地のショックが、臀部から伝わる。無数の触手をねじ込まれ犯され続けれている腸管に、落下衝突のダメージは苛烈すぎた。背筋にまで駆け上がる激感に、背筋をピンと立てて身悶える変身ヒロイン。お尻の中がじんじんと疼き、拡張された菊穴からドロリ、と年季が零れ出る。
「う、くぅうう……! こ、こんな格好なんて……ふぁ、ううう〜!」
 尻餅をついた情けない姿勢から、咄嗟に立ち上がろうとする白衣の天使。だが投げ出された両足にはまるで力が込められず、白いブーツが力なく地面を蹴るばかりだ。お尻同様地面にぺたんとつけている両手には、何本もの触手が絡まって少しも動かせない。
「ひひひ、どうしたナイトエンジェルぅ……足開いてへたり込んで、まるで男漁りの娼婦みたいな格好じゃねえかよ。淫乱天使のお前にはお似合いだぜ、ぐひひひひ!」
「ひぅう……そ、そんなぁ。いやっ、言わないでください……ぃ」
 体内から響く嘲罵に、思わず紅顔する淫辱の美女。言われるまでもなかった――デスパイアのいやらしい台詞どおり、メイは両足を開き腰を下ろした、あまりに無防備な姿勢で着地させられているのだ。
 お尻は地面に密着し、両足はしどけなくM字に開かれている。触手と粘液にまみれたスーツからは乱れるに任せ、蜜濡れのデルタ部分が恥ずかしくも覗いてしまっていた。何本もの触手に集られた恥丘が、ショーツ越しにひく、ひくと蠢いている。上質な黒生地越しに染み出した蜜門の陰影が、見るからに淫猥だ。下着の内側に潜り込んだ触手が蠢くたび、黒いパンティがいやらしく蠕動する。股間に吸い付いた寄生蟲に秘淫を弄られれば、だらぁっと新たな液が漏れ出してし止まらなかった。
「淫乱め、卑しい反応だぜ。ケツは中出しで満足しても、こっちはまだまだ欲求不満って感じだよなぁ、ひひひ! ほらほら、こうやって弄って欲しいんだろ、ええ?」
「いやぁ、ああぅ……っひぅん! や、いやです……そんなの……っくひぃ!」
 くりゅ、くりゅくりゅっ! パンティの内部で、無数の触手が淫らに蠢く。針金のような触手が器用に蠢き、勃起したクリトリスの包皮を剥いて愛撫してきたのだ。
「ひぃ、っくあああああ! そ、そこは……ひぃんっ、くひぃいいいいい〜!」
 快楽神経の塊を直接虐められ、焼け付くような淫悦が駆け巡る。ろくに声さえ上げられず、メイは喉を仰け反らせ悶え泣いた。地面に縫い止められた両手がビクつき、M字開脚の太ももが切なそうに痙攣する。
 ――くあ、うあああ! そんな……くぅう、そこ、び、敏感すぎます……っうぅうう!
 尖った先端でチクチクと淫核を刺激されるたび、あまりの衝撃に目が眩む。魔力を失った天使の肉体は、ただでさえ防御力を減じているのだ。さらに絶頂直後で鋭敏さを増しているというのに、女体の中でもっとも敏感な部分を容赦なく責められては、もはや意識を保つことさえ難しかった。何本もの鋼針に淫豆を刺され、粘液まみれの肉紐できゅきゅっとクリトリスを締め上げられ、下半身が溶けそうなほどに感じてしまう。急所への無慈悲な連続攻撃に、メイはガクガクと腰を振って悶えまくった。揉みくちゃにされた黒ショーツから、恥知らずな愛蜜がぶびゅううっとしぶきだす。
 十を越える寄生蟲が尻穴に潜り込んでいるとは言え、カマキリの体内に棲んでいたパラサイトはまだまだ無数に残っている。股間に群がる線虫の群れは、パンティの内部だけでもニ十以上、太ももを這い上がり下着越しに尻房や恥丘を責めているものまで含めれば、優に五十匹は越えていた。淫らな侵略者は噴き出す愛液に身体を濡らし、ねちゃねちゃと糸を引きながら蠢いている。触手蟲が蠕動するたび、黒いショーツがきつく捻り上げられ股間へと食い込まされた。内側で包皮を剥かれたクリトリスがパンティと擦れ、たまらず「ひぅっ」と泣いてしまうナイトエンジェル。押し付けられた黒生地の表面には、勃起豆の凹凸までもが浮いてしまっている。数多の触手たちが、ぷっくりと膨らんだ肉豆を生地越しに愛撫した。ショーツの内側からも外側からも、最大の弱点を同時に責められる。
「うあ、あっひぃいい! ひきぃいいっ、そこ弱いのに……ひぁあう、おっ、お豆ばっかり虐めないでくださぁ……っひぃいいい〜!」
 鋭敏な弱点をピンポイントに責め立てられ、メイはたまらず悶絶した。寄生蟲を咥え込まされた尻峰が何度も跳ね上がり、下半身だけでなく上半身までもがガクガクと震える。艶やかな長髪が舞い乱れ、Dカップの美巨乳が肉感豊かに揺れ踊った。凛々しく整っていた麗貌は汚辱の涙に濡れそぼり、快楽に追いやられて悩ましく歪んでいる。純白のコスチュームは媚毒粘液に汚され、黒いインナーの内部は無数の肉蟲に集られている。全身くまなく嬲られ犯され、はしたないM字開脚の座位で悶え狂う変身ヒロイン。その姿はあまりに淫らで、痛ましいほどに無惨だった。
「ひひっ、大した悶え様じゃねえか、見てるこっちが恥ずかしくなるくらいだぜ。だがよぉ、お楽しみはまだこれからだぜ……くくくく! 俺様に改造されたその身体、どれぐらい素敵な代物なのか……これからたっぷりと教え込んでやるからなぁ!」
 じゅるり、じゅるり。両手を束縛していた肉針金が、緩やかに腕を這い登っていく。白いロンググラブをみしみしと締め上げ、大きく膨らんだ肩口を押し潰しながら、さらに上へ――汗にまみれた細首を這い上がり、可憐な悶え顔へと触手を伸ばした。粘液を滴らせる長蟲が、天使の右頬をさわさわとなぞりあげる。
「う、あぅ……!? はう、ううぅんっ……!」
 瞬間、湧き上がる異常な淫熱。ほっぺを撫でられただけで、ゾクゾクした昂揚感を覚えてしまったのだ。さらには喉や首筋を撫でられると、こそばゆさと同時に心地よい喜悦が駆け巡る。たまらず、天使はぶるりと顔を奮わせ身悶えていた。
 ――な……そ、そんな!? わたし……ど、どうしてこんなのでぇ……っ!?
 頬や首を触られてのものとは思えない、淫らな反応。まるで熟した性感帯を愛撫されているかのような快感に、メイは当惑を隠せなかった。接触された部分がかぁっと熱くなり、脳にまでグツグツと熱が伝わってくる。潤む瞳が蕩けはじめ、唇からは甘い吐息が止まらない。
 ありえない肉悦を覚えているのは、顔だけではなかった。ぐるぐると巻きつかれ手袋を押し潰されている腕も、徐々に淫らな熱が増してくる。汗に濡れたコスチュームの裏地が擦れるだけで、両手がびくびくと戦慄いてしまうのだ。さらにはスーツに潜り込んだ触手に腹部をなぞられ、おなかまでもが感じてしまう。
「ひぁ、っあううぅう!? こんなぁ……ひんっ、こんなの……ふぁ、お、おかしい……ぃっ!」
 まるで全身を性感帯にされ、快楽神経を剥き晒しにされてしまったかのようだ。触手に絡まれたお手手やブーツの内部でまで感じさせられ、たまらずふるふると美貌を揺らすナイトエンジェル。弄られっぱなしの肉門からは、止まることなく愛液がしぶき続けている。
「どうだぁ、素敵だろう? ちょちょいと触覚神経を改造させてもらったのさ。今のお前は全身が性感帯なのよ……しかも感度はとびきり良好。感謝しろよ、普通じゃ味わえない快楽を全身で味わえるんだからなぁ、ぎひひひひ!」
「なぁ……そ、そんなぁ……ひぅ、ひあああああ!」
 身をもって味わわされる、デスパイアの恐るべき責め――腸内寄生の魔蟲により、天使の身体は淫らに改造されてしまっていたのだ。顔も手もおなかも背中も、身体中すべてが性感帯にされている。その感度ときたら、いまもきつく責められているクリトリスに勝るとも劣らないほどだった。怖いぐらいに鋭敏すぎる触感を、ミミズの群れが可愛がる。
 ――ひ、あ、ああああ! 身体中、すごい……こんなぁ、こんなに敏感なのに……ひぁああ、いっぱい責められてる……身体中、一緒に犯されてるみたいですぅ……ぅう!
 いままで意識したこともない性感帯を、すべて同時に嬲り抜かれる。全身で感じさせられる未曾有の魔悦に、ナイトエンジェルの理性は一気に埋め尽くされた。触手で嬲られている箇所が、どこもかしこも気持ちよくてたまらない――!
「あ、あ! ひああっ、だ、だめえぇぇっ……っくっひいいい! こんな、こんなのって……あっはあああ〜!」
 未曾有の魔悦に、気高き決意も蕩かされる。メイは喉を仰け反らせ、たまらずあさましい嬌声をあげてしまっていた。切なげに腰が跳ね上がり、恥知らずな蜜液を撒き散らす。
「ひひひひ、いやらしいヤツだ。愛液垂らしながら腰振って、お前それでもエンジェルかよ、淫乱が!」
「く、ち、ちが! わたひっ、そ、そん……っくはあああ〜!」
 勝ち誇った責め言葉に、咄嗟に反論するナイトエンジェル。瞬間、四肢に絡んだ触手がざわめき、凄まじい快楽で追い立てられる。小生意気な反論の言葉は、あさましい快楽の言葉にとってかわられていた。もはや、天使の肉体は寄生虫の思うが侭にされていた。ショーツ越しに秘所を抉られるだけで、カクカクと淫らな腰振りを強制される。跳ね上がった細顎を肉紐でなぞられれば、仰け反った細顎が戦慄いて止まらない。
 ――だ、だめです……こんなのだめなのに……ああぁ!? か、からだが敏感すぎてぇ……んあぁぁ、か、勝手に動いちゃいます、も、とめられない……いっ!
 自分の身体が制御できない。悔しくて恥ずかしいのに、そんなことないと反論することさえ許されない。それどころか、戦慄く唇からは媚びたような甘声がひっきり無しに漏れ出てしまっている。自分のものとは思えないほど淫らに改造された敏感ボディを嬲り回され、メイはただひたすらに悶声を搾り取られ続けた。
 改造された天使の身体は、もはや快楽によって操られるマリオネットと化しているのだ。
「ひひひっ、ずいぶん出来上がったきたな。じゃあ、そろそろ本格的に行かせてもらうぜぇ。いまのお前の身体ン中ぁ、たまらなく住み心地が良さそうだからなぁ!」
「え、えひぃ? そ、それって……ひ、いやああああ!?」
 ずる、ずるずるずる。不気味な宣告とともに、寄生蟲たちの動きが速度を増した。ショーツの内側に潜り込んだ数十匹の触手たちが、一斉に進軍を開始する。股間でざわめく妖しい焦燥に、たまらず情けない悲鳴をあげる淫辱の天使。尖った先端が狙うのは、淫撫のたびにひくひくと開閉を続ける女の園だった。
 ――ダ、ダメ! こんなに敏感になっちゃってるのに……い、いま、そこにまで入られちゃったら……も、だめです……ぅ!
 デスパイアの陵虐の前に、後穴だけであっけなく天国にまで飛ばされてしまった。なのに、今の身体はあのときよりもさらに敏感になってしまっているのだ。そんな状態で、女としての最大の弱点を埋められてしまったら、一体どうなってしまうのか――恐怖と焦燥、そして妖しい期待感に、たまらず子宮がキュゥンと疼いてしまう。
「いやぁ、は、入ってこないでぇ……。お願い、そ、そこは許してくださ……っひぃいいい〜!」
 ぐじゅっ、ずぶずぶずぶずぶずぶぅ! 惨めな哀願をむしろ楽しみながら、デスパイアは淫虐の挿入を進めた。二十を超える寄生蟲の先端が、我先にと肉門をこじ開け入り込んでくる。たっぷりと快楽に漬け込まれた淫腔は、はしたなく蜜涎を垂らしながらその全てを受け入れていた。
「ひぃん……んあ、んあああああ! こ、こんなにいっぱい……っくっひぃいいい〜!」
 瞬間、響き渡る悦虐の波動。一匹一匹は細いとは言え、これほどの数を同時に受け入れられるはずもない。だが細蟲たちは愛液のぬめりを潤滑液に、容赦なく侵入を進めてきた。うぞうぞと蠢く寄生蟲に膣襞を擦られ、大量の媚薬体液を塗りたくられながら秘粘膜を抉られる。狭窟をこじ開けられる圧迫感と同時、腹腔にまで響くたまらない虐悦の連続。堪らないおぞましさは、改造された被虐の性感にとっては最高の悦びなのだ。メイは悲痛な絶叫を上げながらも、寄生挿入の魔悦に乱れ狂った。
 ――は、入ってます……い、いっぱい。こんなに一気に入れられちゃうなんて……くひぃい、き、きついです……うぅうう!
 ずるり、ずるりずるり。ビクビクと戦慄く膣穴を、無数の寄生蟲が容赦なく掘り進んでいく。ハリガネムの表皮は硬く、そして異様なまでに長かった。二十を超える鉄線がその身を捩らせながら、鋭敏すぎる肉穴を埋め尽くしていく。尻で味わわされたのと同様、いやそれ以上の痛悦。地面に押し付けられた腰はビクビクと跳ね上がり、M字開脚で投げ出されていた両足が小刻みに痙攣する。
「つ、痛ぁぁ……っくひぃぃ、か、硬いの……奥にぃ! だめですっ、おなかぁ、び、敏感すぎるのに……ひいいい! こんなにいっぱいなんてぇ……んんっ、あっはああああ〜!」
 黒髪を振りたくり、痛ましい悲鳴を上げる淫虐のエンジェル。同時に尻穴に住み着いた触手たちも蠕動を早め、肉膜一枚隔てただけの双穴で狂いそうな痛悦が連続する。内側での激しい蠕動により、漆黒のショーツは蜜まみれの生地を淫らに波打たせてしまっていた。しわくちゃになった表面からは、濃厚に粘った愛液が染み出している。浮き出したクリトリスにも何匹もの魔蟲が集り、鋭い針先で休む間もなく可愛がられていた。
「ひぃい、そ、そこもダメぇ! お豆もっ、乳首も、んあぁぁお尻もアソコもぉおおお! ひいぃ、ぜ、全部感じちゃうんです、も、こんな……きひぃい、ひいいいいい〜!」
 無数の触手に集られ、地面に縫いとめられたまま前後の穴に挿入され、淫らな声で泣き喘ぐ変身ヒロイン。常人なら発狂しかねない地獄の責めだが、しかし改造されたエンジェルの肉体は、その辱めにさえ甘い快楽を覚えてしまっていた。貪婪なお口は大量の涎を吹き零し、被虐の快楽に膣襞を痙攣させて収縮している。
「ひひひっ、クソ穴もよかったが、こっちも予想以上の住み心地だぜ。暖かくて柔らかくて、ねとねとしていやらしい感触だ……ひひ、それにこの締め付けときたらどうだ。まったくたまらねえなぁお前の穴ン中はよぉ!」
 前穴の淫らなざわめきが、侵入者をこれ以上なく悦ばせる。膣奥にまで移住を進めた寄生蟲たちは、悦び勇んで新居の隅々までを蹂躙した。針金のような身体をくねらせ、膣襞の隙間一つ一つまでを快楽で磨きぬく。大量の媚薬粘液が放たれ、ひりつく膣壁に塗り込められた。硬い蛇身をGスポットに絡みつけられ、容赦ない力で締め上げられる。
「うあああ、ひぃいいい! そんなぁっ、う、動き回らないでくださいぃ……っいいぃい!おぉおっ、おなかあぁ、は、激しすぎますぅううう〜!」
 細い寄生蟲だからこそ可能な、体内から性感帯を責め立てる異形の蹂躙。今まで味わったこともない虐悦は、しかし今の天使にとってはこれ以上ないほどの愉悦だった。
「ひひ、可愛いらしくよがりやがって。変態エンジェルが、デスパイアに寄生されるのがそんなに嬉しいのかよ、ああ!?」
「ひぃ、くひぃいっ! ちがうっ、そ、そんなことないですっ。わたし、あ、あなたなんかに……くひぃっ、いっひぃいいいい〜!」
 エンジェルとしての矜持を辱められても、満足に言い返すことさえ出来ない。腸奥にまで寄生を進めている肉蟲に突き上げられれば、奥歯をかみ合わせることもできずに泣かせられてしまう。気持ちよすぎて、言葉を出すより嬌声をあげることを選んでしまうのだ。
「そうかそうか、そんなにいいか。嬉しいぜ、今度の宿主さまとは相性バッチシみたいでよ。さぁて、それじゃあ残りも全部入れさせてもらうかなぁ!?」
 カマキリの死体から溢れ出したパラサイトの数は、ゆうに百を越えている。前後の穴に寄生を進めている者を覗いても、その数はいまだ無数なのだ。両手両足に絡み付いている者、豊満なおっぱいを責めている者、パンティに集って蜜にまみれている者、喉や顔を辱めている者……それらの触手たちが、ざわざわと嬉しそうに蠢いた。
「ひっ……!」
 そのおぞましい光景に、堪らずメイは言葉を詰まらせた。肛門に十匹以上、膣蜜と子宮には二十匹以上も詰め込まれ、もはや天使の牝穴は飽和状態なのだ。これ以上肉詰めにされたら、おなかがパンクしてしまう――!
「そ、そんな……あひっ! だめです、も、もういっぱいなんです……わたしの中っ、は、はいりません! お願いです、も、もう入ってこないで……!」
 すさまじい恐怖に、ナイトエンジェルは情けない懇願の声をあげてしまっていた。ついに泣きをいれた天使に対し、デスパイアの返答は予想以上に優しいものだった。
「ああ、わかってるぜ。俺もお前を殺す気はねえんだ。狭い部屋も好きじゃねえしな、腹裂くなんてもったいねえことはしねえよぉ」
「え、え……?」
「だからよぉ……ひひひひ!」
 予想外の答え。デスパイアが哀願を受け入れるなんて――一瞬呆気に取られたエンジェルに、パラサイトはサディスティックな哄笑をあげた。
 直後、メイは思い知ることになる――絶望をもたらす魔物に、慈悲などと言う高尚な思考はありえないことを。
「残りは他の穴に寄生させてもらうぜ……女は便利だよなァ、いくらでも穴があるんだからよぉ、ぎひゃははははははぁ!」
 ずるずるずるずるぅっ! 両肩に巻き付いてコスチュームを押し潰していた触手が、一斉に伸び上がった。汗まみれの首筋を這い上がり、快楽で小刻みに揺れている美貌を左右から包囲する。鋭い先端が触れたのは、左右の耳たぶだった。
 ――ひ、ぃ!? ま、まさか……そんな……!?
 うなじから耳朶に走る、こそばゆい焦燥感。寄生虫はぬるぬると体液を塗りながら、耳たぶをよじ登って耳穴に先端を向けてきた。魔物が狙う「女の穴」とは――
「まずはここからだ……ぎひひひ、脳味噌ン中まで抉ってやるぜナイトエンジェル!」
「え、えひっ! そんな、み、耳なんっ……っひぃいいいい〜!?」
 ぬるちゅ、ぐちゅぐちゅぐちゅっ! 天使の危惧どおり、左右同時に耳穴が貫かれた。細く長い針金が、小さな耳孔を穿っていく。
「く、ひ、ひっ! あき、っくひぁああぁぁぁあ――――!」
 あまりにも異常な部位への挿入。粘ついた細紐が耳穴を逆流し、内部にまで進入してくるのがわかる。ゾクゾクする掻痒感と嫌悪感に、メイは引き攣った悲鳴を上げた。
 ――はっ、入ってくる……!? ひぁ、こんなところ……み、耳の中なんて……ぇ!
 繊細な部分でざわつく、おぞましい掻痒感。それは、始めて味わう感触だった。身体を傷つけられる痛みとも、性粘を犯される辱感とも違う。本来モノを入れるべきでない、デリケートな器官への陵辱。僅かにも余裕のない穴をこじ開けられ、激しい苦痛が走った。だが同時に、鋭敏な神経を擽られ、妖しいくすぐったさも覚えてしまう。
「い、いや……ひぁ、ああっ! いやです、こ、こんなの……うあぁ、ああぁあぁっ!」
 ぬるり、と耳道を濡らされ、耳管いっぱいに触手を詰め込まれる。狭隘すぎる細穴に、線虫たちは容赦なく入り込んできた。繊細な器官を責められ、さしものエンジェルも恐怖に戦いた。ふるふると小顔を震わせるも、しかしおぞましい侵入は止められない。
「んふぅう……あ、ああぁっ! いや、いやです……うぁ、ひぃいいっ!」
 耳は、聴覚神経の密集したデリケートな箇所だ。壊れやすい器官を無遠慮に蹂躙され、メイは怯えた声を止められなかった。ずちゃっ、ずちゃと粘液の擦れる音が、直接耳穴に響き渡る。鋭く尖った針金の先端が、中耳を突破して鼓膜にまで触れた。
「くぅ、痛ぅうっ! あぁ、当たってます……あぎぃい、痛ああぁぁぁ!」
 ズキン、と鋭い痛みが走る。信じられない部分まで一気に進入され、メイは悲痛な声で泣き叫んだ。自身の悲鳴が木霊する耳管の中で、侵略者が勝ち誇ったように蠕動している。
 先陣を切った一匹に続き、無数のパラサイトが耳穴に進入していった。狭すぎる空間がみっちりと肉詰めされ、苛烈な圧迫感が響く。何本もの触手が、耳部屋すべてを埋め尽くしていく。
「ひ、いや、いやあぁぁ! いやです、こ、こんなところに入るなんてぇ……ひぅう、だめ、だめぇ! 出てってぇ、お願い、やめてくださぁ……ひぎ、痛ぅああぁぁ!」
 内部から圧迫され、キシキシと耳が痛んだ。ヌルヌルした体液を中耳に塗りたくられ、大量の肉紐に耳壁を磨きぬかれる、鋭敏すぎる器官に走る壊されそうな恐怖に、涙を零し絶叫するナイトエンジェル。だが、被虐のヒロインがどれほど哀願しようとも、耳陵辱はいっそう激しさをますばかりだった。ならば侵入者を振り払おうと激しく顔を振り回すも、入り込んでしまった異物はまるで動じない。穴から穿り出そうにも両手は地面に縫いとめられ、せいぜい身体を身悶えさせるしかできなかった。
「ああぁ、だめ……いや、いやですっ! こんな、やめ……うあ、ああああっ!」
 未曾有の陵虐から逃れようと、黒髪を振りたくり悶絶する。触手にまみれ悶え狂う変身ヒロインの姿は、あまりに淫惨で痛ましかった。
 耳に入り込んだ肉蛇たちの動きは、双穴責めとまるで変わらないほど激しかった。粘膜穴と違い異物を受け入れる余裕のない部分に、数匹の寄生虫が潜り込んで前後左右に動きまくる。圧迫された耳壁が、ミシミシと軋みをあげていた。鋭敏すぎる鼓膜を左右同時にピストンされ、たまらない苦痛に両側から苛まれる。
 ――うあ、痛っ、痛いぃい! こんな、こんなの酷すぎます……ひぃ、いぃい!
 いかにエンジェルとて、身体の内側までは鍛えようがない。数多の神経が密集した繊細な器官を虐められるのは、メイにとっても始めての淫虐だった。媚薬体液を塗られても、こんな責めで快楽など感じるはずもない。肉同士が擦れあう粘音が受容器官へ直に叩き込まれ、触覚どころか聴覚までもが苛まされた。
「ひああぁ、あ、ああ! いや、こんなの、も、もぉ……あひぃいいい! こ、こんなの酷すぎますぅ……ああぁだめぇ、み、耳はもう許してくださいいぃい〜!」
 聞くに堪えない、哀れすぎる天使の悲鳴。だが、宿主が感じる痛みも絶望も、魔物にとっては関係ない。痛ましい反応は、むしろデスパイアにとって望むべくもないものなのだ。
「ははは、何言ってやがんだよ。まだまだギブアップには早すぎるぜエンジェルさま、寄生させてもらうっつったろ? まだ中にも入ってねえじゃねえか。本番はこれからだぜぇ?」
 悪魔じみた宣言の後、パラサイトたちはいっそうの勢いで狭穴穿孔を進めていった。最奥まで侵入した線虫が蠢くたび、鋭い先端部にかつんかつんと鼓膜をノックされる。薄い肉膜に伝わる嫌悪感に、ナイトエンジェルは涙を流し悶絶した。信じられない部分まで責められ、ガチガチと奥歯が鳴ってしまう。だが、真に恐るべき責めはこれからだった。
「ひぃいっ、お、奥まで当たってますぅ……も、もうやめてくださいぃ! つぁ、痛いぃい……も、もう虐めないで……ぁ、あっぁああぁあぁ!?」
 ぐちゅっ、ぬるぐちゅぐちゅぐちゅぅ! 鼓膜に直接押し付けられた先端が、壁を穿りまわすように回転を始める。壁にまで突き当たったのに、触手の行進はまるで終わっていないのだ。それどころか、天使の絶望を食らい力を増したデスパイアの責めは、むしろ激しさを増すばかりだった。
 針のように尖った先端は、鼓膜の表面を傷つけるほどだ。強靭な硬さを誇る細槍が、ぐるぐるとドリルのように回転しながら鼓膜を穿ってくる。薄い膜が震え、脳にまで鋭い痛みが走る。両耳から伝わる振動に、びくびくと全身が痙攣してしまう。
「いぎっ!、痛、痛ぅっ! ひぃいっ、も、無理……これ以上はぁ、あ……!」
 破れる――鼓膜が突き破られてしまう。ありえない、いやあってはならない事態に、メイの双眸は恐怖で限界まで見開かれていた。瞬間、先頭の一匹が勢いをつけてピストンし――
「ひ、あ……ああああぁぁあぁっ!」
 ブスッ……ズブズブズブゥゥゥゥ! 
 肉が引き裂ける凄惨な音を最後に、天使の世界は音を失った。
 ――え、ええ!? な、何……何が、起きたんですか……?
 一瞬、何が起きたのかわからなかった。キィィィンと、空気が抜けたような音が両耳で響いている。頭の中が、妙に涼しい。一瞬遅れ、鋭い激痛が両耳から脳にまで突き抜けた。
「い!? 痛……あ、うああぁあぁっ!」
 ビクン! と跳ねるように身体が痙攣した。聴覚を失った耳奥から、だらりと何かが流れ出す感覚。それが自分の血だと気づいたときには、メイの思考にはすでに痛みしかなかった。両耳から突き抜けるような、壮絶すぎる鋭痛――陵虐のヒロインは、なんと鼓膜を完全に貫通されてしまっていたのだ。
「ひぎぃ、ぎいぃいい! うあぁ、みみが、みみがぁ……ああぁ、ひっぎゃああぁあぁ!」
 痛い。痛い痛い痛い痛いイイタイイタイ。信じられない部分に穴を開けられ、今まで考えたこともない惨痛に襲われる。未曾有の激痛に、ぽろぽろと涙が零れて止まらない。
「ぐきぃい……あぎ、んひあああっ! こ、こんなの……ああ、うああああぁっ!」
 ジーン、ジーンと、終わることない痛みが木霊している。凄まじすぎる責めに、メイは涙を零し絶叫した。だが、そんな自分の声もいまや聞こえない。代わりに感じるのは、肉壁に風穴を穿たれた悪夢のような痛みだけだった。
「そんな、そん……あぁぁ、うぁあ、ああぁ、ああァ――!」
 もう、悲鳴が言葉になっていない。苦痛。絶望。苦痛。絶望。ただそれだけ。それを表現する言葉などない。
 天使の高潔な心も、これほどの痛みの前には無力だった。魔力を奪われ防御を弱めた肉体を容赦なく穿たれ、絶望と苦痛に喘ぎ悶える白衣の天使。瘧にかかったように身体が痙攣し、Dカップの巨乳が上下にぶるんぶるんと揺れ踊った。黒髪とリボンが揺れ、汗と涙が宙に舞う。耳から垂れた血が、純白のコスチュームに紅のアクセントを加えていた。
 あまりに信じられない責めだったが、パラサイトの陵虐はこれだけで終わらない。むしろ、鼓膜貫通など始まりにすぎないのだ。
「ひひ、すげえ悲鳴だな。どうだぁ、鼓膜を破られた感想は……と、このままじゃ俺の言ってることも聞こえねえか。しょうがねぇ……少しサービスしてやるか、ぎひひひ!」
 サディスティックに笑い、デスパイアは異能の魔力を解放した。尻内奥に移住しているパラサイトたちが、大量の粘液を腸粘膜へぶちまける。肉体を作り変える魔力が、内側から天使の肉体を蝕んでいった。
 寄生した獲物の肉体を自在に改造する、パラサイトデスパイアの恐るべき能力。だが今度の改造は、魔物の所業としては破格のサービスだった。なにせ失ったものを、もう一度与えてやったのだから。
「くぁ、あ……あ!? ん、あああ……!」
 ツーンと木霊していた雑音が消え、再び聴覚が戻ってくる。突然の変調に、メイは一瞬悲鳴を止めた。
「どうだ、聞こえるかぁ宿主さまぁ? 聴覚は元通りにしてやったぜ、感謝しなよ!」
「く、あ……う、ううっ!」
 そのタイミングで、恩着せがましく語りかけるデスパイア。当然、感謝などできるわけがない。魔物が返してくれたのは聴覚だけ、鼓膜は破れたままで痛みもそのままなのだ。突然聴覚を取り戻した耳中では、触手たちが立てるくちゃくちゃという粘音が木霊していた。その聴音で、自分が耳奥まで犯されているという実感を書き立てられる。
 ――ひ、酷い……。こんな辱め……な、ないです……っ!
 あまりに惨めな境遇に、誇り高き戦士は涙を流し煩悶した。デスパイアの厚意は、決して天使を救うためのものではない。情けない悲鳴や淫らな蜜音を聞かせるための、責めるべき感覚を増やしたに過ぎないのだ。
「くぅうっ、く、う……!」
 歯茎を食いしばり、屈辱の喘ぎをもらすメイ。いやらしく勝ち誇る哄笑を聞かされるぐらいなら、いっそ耳など潰れていたほうがましだった。それに何より、自分の身体を自在に弄ばれ支配されてしまっている事実に、どうしようもない敗北感を覚えてしまう。悔しさと悲しさで、ぽろりと涙が流されてしまっていた。
「へへ、泣いちゃうぐらい嬉しかったかよ、光栄だぜエンジェルさま。さて、それじゃあ移住再開だ……へへへ、自分にも聞こえるよう、たっぷり泣き叫んでくれよ!」
 天使の高潔なプライドは、デスパイアにとって最高のご馳走だ。屈辱の天使に、さらなる責めが施される。耳穴を穿った肉槍が、再び激しく蠢き始めていた。
「うぁ、え、え!? な、なに……これ以上、何をするんですか……ひぁ、ぐああぁっ!?」
 じゅるり、じゅるり。耳穴に入り込んでいた肉蟲たちが、奥へ奥へと行進している。恐ろしい予感に、たまらず情けない悲鳴を上げてしまう被虐のエンジェル。
 鋭く尖った先端部が、こじ開けられた鼓膜をなぞっていた。血に濡れた風穴に、何匹もの細蟲が頭部を押し付けている。まるで、その奥へと入り込むように――!
 ――あ、あ、ああっ!? そんな……まさか、まさか……!
 かつてない恐怖に、メイは声を失っていた。まさか、この怪物がなそうとしているのは――そんな天使の絶望を体現すべく、デスパイアは残虐な挿入を進めていく。
「へへへっ、いくぜ。折角開けた穴なんだ、てめえの耳から脳みそまで、ずぼずぼに突っ込んで犯しまくってやるからよぉ!」
「ひ、あ、ああっ! そんなっ、耳っ、は、入って……くひぃいいいい〜!」
 にゅるるぅ、ずぼずぼずぼずぼぉ! 残酷なまでの鮮明さで、陰惨な挿入音が響き渡る。
「あ! はぁあぁっ! そんなぁ、は、入ってるぅ……耳のなかぁ、い、入れられちゃってますぅうううっ!」
 鼓膜に開けられた傷穴に、何匹もの寄生蟲が突貫する。無理矢理な進入に耐えられず、無残な痕がさらにビリビリと破られた。迸る地獄の苦痛に、メイは涙を流し悶え狂う。信じられない陵辱――おぞましい寄生蟲は鼓膜を破っただけでは飽き足らず、その奥にまで肉根を突き込んできたのだ。
「あ、あ、ああああ! んぎぃいい……あぎいっひぃいいいぃいい――!」
 味わったことのない――いや、考えたことすらない苦痛。戦士としての人生最大の惨苦に、メイはもはやろくに言葉さえ出せなかった。両の耳門を同時に破られ、耳どころか脳に届くほどの勢いで肉紐を突き刺されている。信じられない箇所にまで異物を突きこまれ、凄まじい激感が脳髄までを貫通する。ぬるつく体液が中耳から耳奥にまで流し込まれ、頭の中までが犯されていく。ぐっちゃぐっちゃと音を立てながら耳奥までがピストンされ、破れた鼓膜を何度も何度も虐められる――それは、まさに耳へのレイプだった。
 ――あ、あ、ああああっ! こう、嘘です。こんなの……こ、こんなのって……ぇ!
 常人なら発狂死するほどの責め。惨い。あまりにも惨い仕打ちだった。まさに絶望と呼ぶほかない感情が、天使の心を暗く塗りつぶしていく。そしてそれこそが、デスパイアの目的なのだ。前後の穴に潜り込んだ怪物ともども、耳穴を支配した魔蟲が大きくざわめき、絶望に屈したエンジェルの力を吸引する。
 ずるっ! じゅる、じゅるじゅるじゅるうぅう!
「う、あ……ああぁ、あっああああぁぁ! ひぁああ、力、す、吸われて……ひあぁあ、あっああぁあああぁぁ〜!」
 内側から、何かを吸い取られる感覚。脳から、直接精神を食われている。凄まじい敗北感と虚脱感に、メイは擦れた悲鳴をあげて身悶えた。ここぞとばかりに、両胸に食らいついた肉蟲やパンティの中の虫たちも激しく蠕動し、見えない口で天使の力を呑みこんでいく。
 ――あ、あ、ああっ! ダメ……あぁ、ダメです……。ち、力が抜けて……あぁ、だ、ダメ……ぇ!
 おっぱいからもクリトリスからも、前後の穴からも脳からも――残り少ない魔力を、ありとあらゆるところから根こそぎむしゃぶり尽くされている。心も身体も衰弱し、視界さえもが酩酊した。もう、希望の魔力など僅かにも残っておらず、普通の人間以下の力しか出せない。触手に押さえ込まれた四肢は力なく蠢くだけで、たとえ拘束を解かれても立ち上がることさできないだろう。あらゆる力を貪りつくされ、メイはもうどうしようもないところまで追い詰められてしまっていた。
「おおぉおおお、力が身漲る……はははは、いいぜメイ、真性エンジェルの魔力ぁやっぱり最高だ! これから毎日こんな魔力が食えるかと思うと、感謝してもしたりねえなぁ!」
 敗北のエンジェルとは正反対に、デスパイアはいっそう力を増していた。天使の身体に集っている肉虫たちが、一回り太さを増して膨張する。貪り食らった魔力が満ち溢れ、ぬめつく体液となってだらだらと湧出した。その様子は、まるで精力を持て余して先走りを零す勃起根を思わせた。大量の粘液が白いコスチュームを濡らし、媚薬性の毒汁が肉穴内にぶちまけられていく。
「うあっ……あううっ! んああぁぁ、んひいいぃいいいっ!」
 どぶっ、どばどばどばぁ! 前後の穴に、同時に溢れるほどの粘液が注ぎ込まれる。中に出された被辱感に、たまらず喉を仰け反らせる変身ヒロイン。魔力を奪われいっそう脆くなった女体が、汚辱の魔力で蹂躙される。鋭敏な粘膜に毒液を染み込まされ、焼けるような虐悦が迸った。惨苦に満たされる両耳穴とは正反対に、膣内でも腸管でもマゾヒスティックな快感が増していく。媚薬液を染み込まされ、両の肉穴はぴくぴくと淫らに痙攣してしまっていた。媚薬を吸収させられた弱点を可愛がられると、じゅわあっと官能神経が燃え上がってしまう。
「はあぁ、あう……うううっ! ああぁ、だ、出されてぇ……くふぅう、あ、熱い……いぃっ!」
 痛ましい悲鳴から一転、甘く悶えるような声を搾り取られる玩弄天使。今までの虐痛とは正反対に、辛いほどの快感に翻弄される。下半身から燃え上がっていく欲情の炎が、鼓膜レイプの惨苦に犯されていた思考までもをとろかせた。肉壁をくちゅくちゅと擦られると、異常なほどの心地よさに打たれてしまう。蠢く乳首とクリトリスはびんびんに勃起しきり、針金で締め上げられるたびに痺れるような快感を覚えてしまっていた。新たに溢れ出した濃厚な愛液が、上質な黒のショーツをいやらしく濡らしていく。
 ――う、あ、ああぁ。そんな……あぁ。わたしの身体、どうなってるんですか……!
 耳が痛いのに、苦しくてたまらなかったはずなのに、少し弄くられただけで女としての悦びに耽溺させられてしまうなんて――信じられないほど恥知らずな反応に、清純な美女は懊悩した。はぁはぁと喘ぎを抑えられない変身天使に、陵辱者がいやらしく言付ける。
「へへへ、こいつはささやかだが感謝の印よ。魔力無くして腑抜けた身体に、代わりに素敵なプレゼントを注入してやったのよ。お前の魔力で強化された特性の媚薬だ、身体が燃えてたまらねえだろうが!」
「ひ、あ、ああっ!? そ、そんな……また、わたしの身体を勝手に……あぅう、はひぃいいいっ〜!?」
 言われたとおりだった――締め上げられる性感帯が、なぞられる肉襞が、そして毒液を染み込まされた粘膜全体が疼いて疼いて仕方ない。あまりの鋭敏さに、触手で擦られるだけで蕩け堕ちてしまいそうだ。
 これも、デスパイアの肉体改造の成果だった。発情魔力のこもった粘液をたっぷりと塗り込められ、エンジェルの女体はさらに鋭敏さを増してしまっていたのだ。しかも魔力を奪われ防御力を失った女体に対し、デスパイアのパワーはいっそう増している。だらだらと先走りのように零される体液を染み込まされるたび、性感が無理矢理に開かされていく。
 怖いくらいに鋭敏すぎる箇所を、太さを増した肉蟲の群れが力強く愛撫する。
「くぅう……は、ああぁっ! いやです……あ、あうぅ。そんなぁ、か、感じちゃ……あぅう、ひいいぃい〜!!」
 びちゃっ、ぐちゃぐちゃぐちゃ。粘液まみれの太虫が激しく身じろぎ、いやらしい粘音が響き渡る。ビクビクと震える触手が体液を滲み出す様は、まるで射精寸前のペニスが先走りを零しているかのようだった。そんな気持ちよすぎる感触、淫らきわまる鋭敏ボディにはたまらない。力強く肉豆を扱かれ、両の穴を素早くピストンされ、おっぱいを締め上げられ首筋を舐め上げられ――マソヒスティックな狂悦が、体中で炸裂する。
「うぁああ、あう、あうっ! ひぁあああ、す、すごい……ぃいい!
 おぞましい肉根の蠕動に官能を煽られ、悩ましい声をあげ悶えてしまう淫辱のエンジェル。大人びた美貌はぽっと赤らみ、怯えていた瞳はいまや快楽に潤みきっている。艶を増した表情は、御せない愉悦に翻弄されるマゾ犬そのものだ。
 ――あぁ、だめ、だめです……! す、すごいっ……あぁ、燃えてるみたいですっ! こ、こんなのだめです……ひぅううっ、か、感じちゃいます……ぅ!
 大量の肉蟲を詰め込まれている前穴も、腸内深くまで寄生を進められているお尻も、くりくりと包皮を剥かれ可愛がられているクリトリスも、延々ともまれ続けている豊満な肉峰も――身体中が燃え上がるような悦楽に蝕まれていく。M字開脚されている両足が辛そうに痙攣し、白いブーツが辛そうに地面を掻いた。手袋に包まれた指先は切なそうに震え、噛み締めた唇からは淫らな喘ぎが堪えきれない。収縮を早める両の粘膜穴を激しくピストンしながら、肉蟲の群れはどばどばと毒液を注ぎ込み続けた。
「くひぃ、ひぁ、ああっ! で、出てる……あそこも、お、お尻も……はぁうう、いや、いやあぁぁ! いやらしいぬるぬる……そ、そんなに注がないでください……いぃ〜!」
 どぶっ、ぐちゅぐちゅぐちゅ!射精を思わせる勢いで、多量の粘汁が注がれる。体奥を犯される汚辱感に、黒髪を振り乱す陵虐の美女。媚薬陵辱で鋭敏さを増した粘膜に、激しく蠕動する触手抽送が甘く響いてしまう。
「ああぁっ、あん、いひぃいっ! うあぁ、う、動かないでぇ……ひぁあまた出てるっ! だ、だめですぅ、び、敏感すぎるのにこんなぁ……あひっ、あっひぃいいぃいい〜!」
 まるで、無数の勃起根に次々と中出しされているみたいだった。惨めな牝の性を刺激する粘液陵辱に、頤を仰け反らせ悶絶するナイトエンジェル。腕や足に巻きついている条虫も粘液を噴出し、白き聖衣を淫らに染め上げていく。露になっている乳肌や太ももには、直接的に魔液が染み込まされていった。媚薬を染み込まされ、いっそう過敏さを増す被辱の媚体。クリトリスや乳首を扱かれれば、たまらない切なさで意識が飛びそうになってしまう。
「ふあ、ああ、ああっ! こんなぁ……こんなの……ひぅう、す、すごすぎ……いぃいっ!」
 媚薬愛撫の甘悦に、メイは黒髪を振り乱し悶えまくった。凄まじい苦痛拷問から一転、女としての弱みを虐め抜く快楽責め――淫らな女体に、このスイッチは気持ちよすぎる。子宮は痛いぐらいに疼き、針金を咥え込んだ蜜穴はビクビクと痙攣を早め続けていた。ずぼずぼと力強く蜜穴をピストンされ、肉悦で意識が飛びそうになってしまう。
 ――あ、あ、ああっ! だ、だめです……こんなの、わたし、も、もう……っ!
 耐えられない。子宮奥でマゾヒスティックな昂揚感が募り、思考が甘悦に曇っていく。どびゅどびゅと注がれながら犯されるのが、気持ちよくてたまらない。もう、この気持ちよさに耐えられない。力を失った身体が、快楽の前に屈していく――!!
「あぁ、あひぁ、あっあああぁぁ! だめですっ、も、も、イ……っ!?」
 思考が弾ける――惨めな性に翻弄され、屈服の声を上げようとした刹那――脳髄に響く陵辱の律動。両耳を左右から穿っている肉虫たちが、突然抽送を早めたのだ。
「うあぁ、あっひいぃい!? んあぁぁ、みみぃ、みっみぃいぃぃぃいいぃ〜!」
 ぐちゃ、ぐっちゃぐちゃぐちゃぐちゃああああ! 信じられない箇所を、信じられない激しさでピストンされる。発情粘液を塗り込められ、鋭敏な聴覚神経を脳髄まで犯し抜かれる。限界まで達していた天使にとって、その責めは激しすぎた。
「ああぁ、あっああぁああぁ! らめぇぇ! こんならめ、みみらめぇぇ! んぁあぁ、こ、こんなのいやぁぁ、みみれ、みみれイカされひゃううぅうう〜!」
「ぎゃははははひ、イケよ淫乱天使……おらぁ、耳穴犯されてイっちまいなぁ!」
 どぶっ、どぶっどばどぼどばあぁぁぁぁ! 脳髄にまで達した肉紐が、大量の媚液を脳内奥へぶちまける。灼熱した粘液が、中耳を埋め尽くし脳にまでどばどばとぶっかけられる。女を狂わせる悦楽が、直接脳髄を責め犯していく!
 ――あ、ああっ! だめ、こんな、こんな……もう……!
 脳が溶ける。想像することもできないほどの虐悦。屈服の悦びが、天使のすべてを支配しつくし――ぶっしゃあああああ!
「イ、イ……んあぁぁイクぅ、イっくぅううう! イキまふぅ、みみれぇ、みみれイっひゃいまふぅうううう〜!」
 大量の愛液を噴き零しながら、あさましいイキ声をあげる淫乱天使。上半身を弓形に仰け反らせ、地獄の絶頂にイキ狂う。決壊した肉門からは、絶頂濃蜜がショーツを漏れて床にまで流れていた。投げ出された両足は壊れそうなほど痙攣し、天に向けられた細顎はガクガクと切なげに痙攣していた。涙と涎にまみれたアヘ顔は、被虐の幸福に蕩けきっている。
 ――あぁあぁ、あは……ああぁ。イカされた……イ、イっちゃいました……ぁ。み、耳なんかで……わたし……わたし……ぃっ!
 ゾクゾクする敗北感が、脳裏でいつまでも木霊している。オルガの余韻と惨めな屈辱感に、あさましく酔いしれる変身天使。針金を突きこまれている両耳から、入りきらなかった媚毒がだらだらと零れていた。
「あ、あ……あぁ。あ、あっ……」
 背中を限界まで仰け反らせ、床に座り込んだまま喉を反らせた絶頂ポーズで、メイはいつまでも擦れた喘ぎをもらし続けていた。体中が虚脱感にまみれ、もう一歩も動けない。イった瞬間に、再び魔力を搾取されてしまったのだ。
 ――だ、だめです……ぅ。あ、あ。わたし、もう、だめ……っ!
 戦えない。逆らえない。動くこともできない。気丈だった瞳は、もはや意思の光さえ失いかけている。全身犯しぬかれ魔力を貪りつくされ、耳穴でまで異常すぎる絶頂を極めさせられ――もはやメイは、身も心も絶望に満たされてしまっていた。
「くひ、ひひひひ! 耳でイキやがったぜ、この変態が! これで思い知っただろうが、お前はもうどうしようもねえ身体なんだよ、エンジェルなんざ俺たちの餌にすぎねえってことだよ、ぎゃはははははは!」
「う、うぅう……あうぅ。く、ううう……う〜っ!」
 媚薬に濡らされた耳の中で、勝ち誇った魔物の声が響き渡る。エンジェルの誇りを汚すもっとも許せない卑劣な言葉にさえ、いまのメイは応えることはできなかった。絶頂直後の心地よい虚脱感と、どうしようもない敗北感とに犯された心身は、もう少しも動くことをしてくれない。希望の魔力が空になって、クリスタルから力が引き出せない――。
 ――う、あ、ああっ。わたし……もう、もう……!
 諦観が、エンジェルの高潔を蝕んでいく。抗えない。絶望にも、そして快感にも。
 敗北した天使は、もはや絶望に身も心も委ねるしかない――。


 
   

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