エクリプス図鑑外典 影魔騎士団編 ６
●影魔騎士団編 設定６
激化の一途を辿る戦いの最中、意外な人物が舞い降りる。
天使達とともに強大な影魔騎士団に相対するその者の名は……
そしてクロウの目的とは、アリスの運命は……この物語の結末は!?
※注：水雲風様のお考えになられた「聖天使ユミエル４」以降のパラレルストーリーです。
本編の展開は関係ありません。
●ホルスエクリプス
・分類 上級エクリプス
・モチーフ ホルス神
・人間時 新野瞳
影魔騎士団に襲われた恵理子を助けるため、天空より舞い降りたエクリプス。
ところどころに翼をあしらった古代エジプト風の衣装を纏い、背には隼の翼、そして額に第三の目を持った美女の姿を持つ。
その正体はかのヴジャドエクリプス・瞳が新たに進化を遂げたものだ。
エンジェルエクリプスに破れ消滅してもなお、瞳の恵理子を思う気持ちは残っていた。
僅かに残った魂の欠片は御座市中をさ迷いながら欲望と優しさの両方を吸収していった。
そして騎士団の魔の手が恵理子に迫ったとき奇跡は起こった。
騎士団の影魔を退けた瞳は恵理子に過去の罪を謝罪する。
悠美にも謝るように注意されるが、さすがに自分を殺した相手に会うのは嫌な様で未だに接触を避けている。
それでもクロウの計略で悠美たちが御座市中を敵に回したとき、自らの眼の力を使ってクロウの正体を暴いて助けた。
かつての邪眼は真実を光の下に晒す神の眼となり、あらゆる隠匿術はその前で無力と化す。
エンジェルエクリプスに劣らぬ抜群のスピードを誇り、風を操って攻撃することもできる。
衝撃波を身に纏って突撃する『ソニックダイブ』
無数の風の刃で相手を切り刻む『モータルテンペスト』
等の技を持つ。
イレギュラーな存在として騎士団相手に縦横無尽の活躍をするが、彼女に興味を持ったオメガエクリプスに捕まってしまう。
羽と眼を徹底的に愛撫された後、翼はもがれ眼球も触手に犯される。
後はこのまま殺されるだけになった瞳を救ったのは、なんと悠美。
決死の覚悟で助けに来た悠美の優しさにほだされ、顔を見るくらいならオーケーとなった。
「恵理子を助ける……それが私の願いだから」
●プシーエクリプス
・分類 人造エクリプス
・モチーフ 影魔姫オメガエクリプス
・人間時 羽連真美
天宮財閥の秘密研究所でクロウが作らせたオメガエクリプスのクローン体。
完成した暁には傀儡の影魔姫としてオメガエクリプスの代わりに君臨するはずだった。
姉と違って白い髪に白ゴス服、性格も臆病で眼に映るもの全てに恐怖している。
そのため相手が自分を愛してくれるように快楽を与えるのだが、力が暴走して破壊的な陵辱になってしまう。
ちゃんと完成すればオメガエクリプスと同等の力を持つはずだったが、
不完全な培養槽にいる段階でオメガエクリプスに見つかり陵辱されてしまった。
命からがら逃げ果せた彼女は行き場を失い、右も左もわからないまま御座市内をさ迷う。
彼女をオメガエクリプスと間違えた悠美と戦うも、その優しさに触れて彼女の元で暮らすようになる。
自分の名前を姉に「プッシー」とからかわれたことから改名を決意。
家族である悠美と真理から一文字ずつ取り真美と名乗る。
「ぐすん……怖いのいやぁっ！」
●ルシフェルエクリプス
・分類 超級エクリプス
・モチーフ 七大魔王の一柱『傲慢』のルシフェル
・人間時：天宮クロウ
オメガエクリプスを裏切ったレイヴンエクリプスがその力を吸収した結果生まれた、エクリプスを超えたエクリプス。
銀色の髪と紅い瞳、三対六枚の黒翼と同じく三対六枚の皮翼、龍を模した紅の鎧を纏った姿をしている。
万物を己の意のままに支配したいというクロウの欲望の顕現であり、己を知覚する全ての存在の精神に介入できる。
魔王の中の魔王を名乗るだけあってその戦闘能力は絶大。『セイクリッド・ディザスター』を片手で受け止める。
あらゆる物質を塵と化す死の風『スクリーム・オブ・アポカリプス』
相手の知覚・記憶・魂までもを支配する『コンヴィクト・アポクリファ』
光を飲み込み魂すら焼き尽くす黒き焔『ダーク・インフェルノ』
等の能力を持つ。
十二枚の翼は陵辱時に触手へと変化し、相手の魂を侵食していく。
そして魂を堕落させルシフェルに服従する従順なペットへと変えていくのだ。
煌翼天使ユミエルを倒しその魂を穢すことに成功するも、オメガエクリプスの力が暴走して自滅してしまう。
所詮人の分際では神に等しき力を操ることなど不可能なのだ。
それに気付けなかったのは、幼い頃より全てを意のままにしてきたクロウの『傲慢さ』ゆえ。
その名の由来である魔王ルシフェルと同じく、己の『傲慢』で身を滅ぼした哀れな男である。
「我は支配者！ 我は神！ 美しくも淫らな天使よ、堕天の烙印を授けてやろう」
●リリスエクリプス
・分類 エンジェルエクリプス
・モチーフ 最初の女にして魔王ルシフェルの妃リリス
・人間時 天宮アリス
ルシフェルエクリプスによって陵辱されたアリスが堕ちたエクリプス。
かつての高潔な姿とは異なり、黒き闇をペイントするかのように裸体に纏っている。
首には鋼鉄製の首輪と鎖が付いており、ルシフェルエクリプスへの完全なる隷属を表す。
この闇は常にリリスの性感を刺激するため、彼女は情欲に満ちた淫蕩な顔をしている。
その性欲は凄まじく、エクリプスですらものの数分で枯れ果ててしまう。
彼女の相手ができるものなどルシフェルエクリプスしかいないのである。
男を貪り、淫語をしゃべり、己が性欲の充足のみを追及する様に天使の面影はもうない。
「ねえ、お兄様ぁん。わたし、もっと欲しいの。もっとチンポが欲しくてたまらないの」
●大天使ガブリエル
・分類 大天使
・モチーフ 四大天使の一柱ガブリエル
・人間時 なし
悠美たちの前に現れた正真正銘の天使で、清楚で淑やかな女性の姿をしている。
ガブリエルはイエスの受胎を告げた天使として知られ、そのために慈愛溢れる女性的な存在として見なされる。
しかし、同時に神より終末を告げる最初のラッパを鳴らす権利を許されていることはあまり知られていない。
騎士団との戦いで傷ついた悠美たちを癒すも、彼女が来た目的は悠美たちの応援ではなかった。
ガブリエルが言うには、騎士団の暗躍で御座市は欲望に溢れ救いがたいほど穢れた地となってしまった。
このままでは世界そのものに影響が出るため、一週間以内に御座市中の魂が救われなければ町を消滅させる、と。
全ての決着をつけるために悠美たちは敵のアジトであるゴモラエクリプスへと乗り込む。
「信じさせてください。人間とは決して欲望に屈するだけの存在ではないことを」
●救世天使アリエル
・分類：救世主
・モチーフ イエスキリスト
・人間時 天宮アリス
オメガエクリプスに食われたクロウの魂を助けるために、アリスが命と引き換えに変身した姿。
荊の冠を被り、十字架に貼り付けられた美少女で、身体中に聖痕が出来て血を流している。
しかしその表情は穏やかで全てを慈しむ笑顔をしている。
戦闘能力は一切無い。なぜならば彼女は全てを『赦す』存在だからだ。
元凶となった兄を赦し、エクリプスと化した人々を赦し、穢された御座市という地を赦し、その魂を救済する。
多くの魂を引き連れ天に昇るその姿はまさに救世の乙女。
アリエルという光に浄化されて影魔騎士団は消滅した。
しかし、元来赦しなど必要としないオメガエクリプスは未だに残っており、悠美たちの戦いはまだまだ続く。
「赦します。お兄様の罪は全て私が赦します」
●ナイアルエクリプス
・分類：分類不可
・モチーフ：這い寄る混沌ナイアルラトテップ
・人間時：様々
様々な姿を借りて悠美達の前に現れる謎のエクリプスで、クロウをエクリプスへと堕落させた張本人。
その思惑は不明で、打倒光翼天使の作戦を立案したかと思えば、騎士団に不利な情報を悠美たちに与えたりもする。
暴力的に物事を進めることを好まず、相手が自分から窮地に陥るように仕向ける。
その力は底が見えず、どんな攻撃をしても当てることはおろか、全て自分に跳ね返ってきてしまう。
またその存在は地球よりも古いらしく、オメガエクリプスをしてさえ「よくわからない」存在。
エクリプスと名乗っているものの、明らかに別次元の何かでることが窺える。
悠美やクロウ、そしてオメガエクリプス達の動きの全てを掌握し、そして傍から嘲笑う彼は果たして一体？
「敵？ 味方？ そうですね、強いて言うなら観客……でしょうかね」
●ニョグタエクリプス
・分類 従属エクリプス
・モチーフ クトゥルー神話の邪神ニョグタ
・人間時 なし
ナイアルエクリプスが連れてきた、黒いアメーバ状のエクリプス。
深き深遠より構成され、天使の攻撃のほとんどを吸収してしまう。
その粘液状の身体を生かして相手の体内に侵入する。
その際にアルカリ性の分泌液を出し、身体の内側をかぶれさせる。
耐え難い疼痛とその上を這いずり回る粘体の心地よさに犠牲者が堕ちるのは遅くないだろう。
オメガ様のお言葉
ヴジャドエクリプス……ふぅん、こいつがそうか。
エクリプスのクセにこいつも正義の味方なんてやるつもり？
それにわたしのコピーだとか、わたしの力を取り込むつもりだとか、本当にみんな揃いも揃ってバカばっかりなんだから。
仕方ないわね……少しだけ遊んでやるか。
ククク、アハハハハハ！
それにしてもこの影魔騎士団編の結末と展開、色々と想像が膨らむわよねぇ。
アリスちゃん、ステキな正義のヒロインじゃないの。 パラレルワールドの展開って言っても、ほっておくのは少し勿体無かったかなぁ？
わたしも混ざって遊んでみたかったわ、ふふふ！
※以上、水雲風様の生み出されたエクリプスです。投稿ありがとうございました！