エクリプス図鑑外典 三巻 P2
●マザービー・エクリプス
・モチーフ 女王蜂
・分類 規格外 超古代エクリプス
・人間時 ミトコンドリア・イブ(人類最古の女性)
・全長 10m
・体重 120t
あるとき地の底より目覚めた巨大エクリプス。
人間を中心にあらゆる生物を狩り取り始める。
マザービーは普段は地の底で動くことはなく、地上に出て生物を狩るのは尾部と胸部にある蜂の巣状の器官より生み出すビー・エクリプスによって行われる。
ビー・エクリプスは二種類存在し、狩りを中心に時には外敵に対してマザービーの身を守る役目を負うアサルトビー・エクリプス。
マザービーの周りにいてマザービーの食事等、身辺管理を行うアブソーブビー・エクリプスが存在する。
アサルトビー・エクリプスは攻撃的な外見で大きさは50pぐらいの大きさ。
尾部にある針には刺された生物を麻痺させる効果があり、あくまで獲物は殺す事なく狩る事に主眼をおいている。そして触覚には人間の細胞内にあるミトコンドリアを感知する機能がありどこに隠れようとも獲物を見逃す事はない。
アブソーブビー・エクリプスはアサルトビーが狩って来た生物から体液や生命エネルギー等、ありとあらゆるエネルギーを吸収可能でそれをマザービーに送る役割がある。そして吸収しつくした獲物の抜け殻は肉団子状にしてアサルトビーの餌にする役目も担っている。
アサルトビーとの大きな違いは顎部が触手状の器官になっている。尾部に針は無く内臓のような触手になってマザービー本体に繋がっている。
触手部を覗いた本体の大きさは30p程度である。
この2種のビー・エクリプスは無数に生み出す事が可能できる。
マザービー・エクリプスは人間時、人類最古の女性と呼ばれる存在であった(現在ミトコンドリア・イブともいわれている)。
その女性は他者を信じる事ができず常に胸の奥に人間に対する恐怖、不安を常に抱えている人間であった。そんな彼女はこの世の人間を全て身内にし、自分が頂点に在り全てを自分の意思で従える事ができる世界ができたならばその不安も恐怖も無くなるだろうと考えていた。
その考えは段々大きくなり生物が持つ種の保存の本能も入り混じり結果、巨大な欲望となりエクリプス化。
全人類、生物を全て自分が生み出す子供たちと入れ替えてしまう事を目的としている。
ちなみにマザービーの胸部からはビー・エクリプス達が集めたエネルギーを貯める袋があるが、これが彼女の新たな子供やビー・エクリプスを生み出す元になっている。
あまりにも古代に生まれたエクリプスであるため誰にもその存在は知られる事は無かったが、実は過去にある者達に封印されていた。
封印されていた間もその本能を絡めた欲望に変わりは無く、数万年ぶりに覚醒した欲望は一切枯渇することはないのだ。
「皆、私に食べられなさい、そして皆私の子供になってちょうだい」
オメガ様のお言葉
超古代のエクリプス……始原の影魔王以前の存在?
全人類の祖ねぇ、大人しく寝てればいいのに今更何の用かしら。
それがこの世界を自分だけのものにしようだなんて……はっ、笑わせるわ。頭ボケちゃってるクソババァが何様のつもりよ!
誰がこの世界の真の支配者なのか、そしてエクリプスの女王なのか……ククク、教えてやる必要があるみたいね!
※以上、章山亜鬼夫様の生み出されたエクリプスです。投稿ありがとうございました!