エクリプス図鑑外典 二巻 P8

 

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●ウルフヒルトエクリプス

・モチーフ 戦士(ウルフヒルトは狼の女戦士の意)
・分類 イレギュラー

とある敵との戦いで、天使の力を封じられたマリエルが力を渇望し、大上京郎の影魔であるヴェアヴォルフエクリプスがそれに応え合体し、誕生したエクリプス。
乳房もヒップも秘所も僅かしか隠さないレザーのボンデージ風レオタードとガーターストッキングという実に刺激的な格好で、金髪のロングヘアーはポニーテールにされ、大きな銀色の狼耳の髪飾りをつけている。腰には大型ナイフ二振りを装備。両腕には装甲が施されたレザーのロンググローブをつけ、鋭角のハイヒールを履き、首と二の腕、そして豊乳を挟み込む形で胸の上下に、装飾品として狼の毛皮ベルトを巻きつけ、それぞれ狼のデザインが施されたシルバーのバックルで留められている。胸元のバックルは特に大型で正面を向いた狼の顔の形をしている。

戦闘方法としては本来のウルフヘジンエクリプスと同じく大型ナイフを使用した接近戦がメインだが、無数の刃が連なり牙状の錘を先端につけた皮鞭『連刃牙』による中距離戦闘、無数の爆発物をつけた革縄『爆導帯』や不可視に近い極細の糸となって敵を切り裂く毛糸『細刃糸』などを用いたトラップ戦法も可能(これらの武器が大上京郎にも使えるのかは不明。ただ彼の場合、ストームブリンガーがある為、基本的にこれらを使用する必要がない)
レオタードや毛皮ベルトから魔力を喰らう四十九匹の魔犬『夜をいく猟犬の群れ』を召喚する事ができるが、ウルフヘジンエクリプスと違って身にまとう事はできない為、肉薄接近から放たれた遠距離攻撃は弱体化こそできても無効化する事はできず、またあくまでもヴェアヴォルフエクリプスが彼女に協力してできた影魔である為、ストームブリンガーを持たず、そして何よりウルフヘジンエクリプス最大の能力である『大神憑き』を使う事もできないという三つの弱点を持つ。
それ以外にも肌を露出させた格好のせいか、光翼天使の時よりも僅かに防御力が低く、応用力である程度は補う事ができるとはいえ、単純な攻撃力で考えた場合、かなり下がったといってもいいだろう。

京郎達三人の感想

鈴「(顔を赤めながら)なんか……真理さん……凄い格好」
時告「やっぱり、この格好ってアルフレートの趣味なの?」
京郎「中の人間の趣味だろ。全くどこの女王様だ」

 


●ヴォルフラムエクリプス

・モチーフ 戦士(ヴォルフラムは狼とワタリガラスの意)
・分類 イレギュラー

大上京郎が影魔の能力を調べている際、ヴェアヴォルフエクリプスに他の影魔と合体する能力がある事を見つけ、ものの試しとしてラーベエクリプスこと時告が合体を試し変化した姿。それがヴォルフラムエクリプスである。
漆黒の髪は一本の三つ編みにまとめられ、ワタリガラスの羽がついた兜を被り、狼の顔を模した肩当と鴉を模した胸当てを装備し、その柳腰には円盾を携帯できるようフックのついたベルトを巻きつけ、深いスリットが刻まれた黒いロングスカート、装甲が施されたロングブーツを履いている。その下は薄いアンダーウェアと下着、そしてガーターベルトとサイハイソックスで、全て黒と紫を基調にしている。背中の翼はマント状にする事が可能。
武器は三十種類の異なる波動を放つ魔槍『ゲイボルグ』とブーメランにもなる狼と鴉が描かれた金属と皮革製の小さな円盾『アクリシオス』

ヴェアヴォルフエクリプスと合体したおかげで従来の能力だけでなく、苦手だった接近戦が解消され、更に専用の技として、狼と鴉が描かれた円盾から魔力がなくならない限り幾らでも召喚可能な影の戦士『ファイティング・シャドウ』、因果関係を超越して絶対に命中する円盾の投擲『デウスエクスマキーナ』などが使えるようになった。
ただし、大上京郎と欲望の本質の違いからヴェアヴォルフエクリプスの最大能力『大神憑き』が使えず、また魔力を喰らう魔犬『夜をいく猟犬の群れ』も使えない。無論、ストームブリンガーも持たない。
しかし、それでも従来のラーベエクリプスと比べた場合、全体の能力が上がっている為、必ずしも欠点とはいえないだろう。

京郎達三人の感想

京郎「……なんで、英雄クーフリンの武器をお前が持ってんだ?」
時告「クーフリンの前に影の国の女戦士スカサハが持っていたから。女戦士繋がりよ」
鈴「……少し……ズボラな気がする……」

 


●ベナンダンテエクリプス


・モチーフ 田畑の稔りを狙う魔術師や魔女から、田畑の豊穣を守る人狼伝説から。
・分類 イレギュラー

羽張鈴を拾い力を教えている際、京郎がものの試しとして、自身の影魔であるヴェアヴォルフと合体させてみた。それがベナンダンテエクリプスである。
ゴブラン柄のジャンパースカートとケープ、ヘッドドレスといったクラシカル系のロリータファッションで、月下美人の花を模したブローチや狼をデザインにしたインディアンジュエリーのバングル、左足首のアンクレットなどの装身具を身につけている。最大の特徴は頭とお尻に狼耳と尻尾が生えている事。
武器は殴った相手の魔力を強制的に暴発させる出縁型柄頭のメイス『メイヘム』

あくまでも試してみただけの影魔故にこれといった専用の技を使った事はない(ただし、『夜をいく猟犬の群れ』を召喚する事には成功している)のでどういう技があるのかは不明。恐らくはヴェアヴォルフエクリプスの『大神憑き』は使えない。ストームブリンガーも当然持たない。
だが、バンシーエクリプスの能力は従来通り使用できるし、専用武器『メイヘム』は殴った相手の魔力を強制的に消耗させ、更に相手の魔力が大きければ大きいほど、暴発の威力を高める武器なので、充分に戦力に数えられる強さである。また魔力を使わせてみた時、周囲の植物に実りをもたらしていた事から癒しと回復の能力を持つと思われる。

京郎達三人の感想

時告「あら〜♪ かわいいじゃない♪」
京郎「お前のエクリプス時の格好もある意味ゴスロリだよな」
時告「う〜ん……それはちょっと違うわよ。私の場合は、少女的なものを意識してないから、ロリータはつかないで、そのままゴシック・ファッションに分類されると思うわ」
京郎「ま、何にしろ可愛いこった」
鈴「…………(京郎に褒められたのが嬉恥かしいのか、顔を赤くして黙り込む)」

 

※以上、無責任様の生み出されたエクリプスです。投稿ありがとうございました!







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