“吐き気の王”ドルゲ・ゲドル 

     

「こ、この世界じゃ俺様が一番なんだよ、ぶげぇへへへへへ!」

          

●名前……ドルゲ・ゲドル
●種族……ミュータント。最下層の劣悪な環境が生み出した分類不能の醜い怪物。
●性別……男性
●年齢……85
●一人称…俺、俺様
●二人称…お前
●活動……最下層「グランド・ゼロ」スラム街を牛耳るギャング組織「ノジーア(「吐き気」の意)」のボス)
●性格……物欲と権力欲と食欲と性欲の塊。卑劣下劣悪劣、残虐で狡猾。弱者には尊大、強者には卑屈。まさに下衆と呼ぶ他ない。
●好き……毎朝の入浴(綺麗な女を傅かせて、自分の体を舌で舐めさせて綺麗にさせることをこう呼ぶ)。圧倒的有利な立場で相手を嬲り続けること。美しいものをぐちゃぐちゃに汚すこと。
●嫌い……動くこと。自分に意見するヤツ。


ダークネスエデン最下層「グランド・ゼロ」に君臨するギャング組織「ノジーア」のボス。最下層の実質上の支配者である。

劣悪な環境で生まれ育ったミュータントで、その外見はすさまじく醜い。極度の肥満体質であり、ぶよぶよと肥大化した肉塊から短い手足が生えている。太った胴体からそのまま繋がった顔は両生類じみて醜悪。あまりの肥満ゆえに自ら動くことが困難であり、駆動機関の組み込まれた椅子に座ったまま移動する。歩くことをやめた結果、足は半ば退化してしまっており、自身の体重を支えることは出来ない。全身からは吐き気を催す悪臭が放たれ、そのおぞましい姿を前にすれば誰しもが嫌悪感を抱かずにいられない。
外見同様、性格もこれ以上ないほど醜い。その本質は、一言で表せばまさしく下衆。自分に甘く他人に厳しく、弱者は面白半分に蹂躙し強者には媚びへつらう。欲望を抑えるような克己心や、他者への気遣いといった美徳はほんの僅かにも持ち合わせていない。我侭三昧の傍若無人で、思い通りにならない事態にぶつかれば見苦しいほどに癇癪を起こす。

このようにどうしようもない男だが、 弱肉強食の世界でトップのし上がっただけのことはあり、ある種の高い能力を持つ。
目的のためには手段を選ばない冷徹さ、ヘビのような狡猾さ、そしてもって生まれた悪運。
それらを自らの欲望を満たすために総動員し、結果欲しい者は全て手に入れてきた。
現在はスラム街中央に聳える巨大なビルに居を構え、日夜酒池肉林の宴を繰り広げている。

組織の本拠でもあるこのビルはグランドゼロの天井にまで繋がっており、最下層から上の階層へ上る唯一の階段でもある。
この階段を通じ、ドルゲは上層部との繋がりを持っている(もっとも、相手からすればただ利用しているだけだが)。企業との取引で得た財と力によって、彼は巨大な組織を作り上げグランドゼロを支配しているのだ。
その主たる商売は人身売買。スラムの美女や幼女をさらい、それを愛玩人形や実験用動物として売り払っている (上層部でそういった「商品」の需要があるのは、最下層の変異体に対する興味や、「ゲテモノ好き」な支配階級の変態的趣向によるもの)。
そのため、組織の力を用いスラム街で悪虐の限りを尽くし、奴隷狩りを行っている。その仁義なきやり方は『吐き気』を意味する組織の名に相応しいものであり、何の美徳も存在しないグランドゼロにおいてさえ忌み嫌われている。

意にそぐわないものはすべて排斥してきたドルゲだが、ただ一人だけその支配に抗うものがいる。
“ナイトファング”の異名を持つ美しき獣人は、 「誇り」などというまったく意味不明で無価値なものを守るために、彼の組織に対して牙をむいているのだ。 彼女の存在を苦々しく思いながらも、あまりの強さの前に何の手も打てずにいたドルゲだったが、暗黒の王の悪運は尽きていなかった。

グランドゼロ上層部大企業「ジェネシス」から派遣されたエージェントが、困窮する彼に秘策を授けてくれたのだ(ジェネシスほどの大企業から声をかけられるのは、最下層において奇跡にも等しい)。
それはドルゲにとって、まさに神の声。
溜まりに溜まった鬱憤と欲望を、あの小生意気な牝狼に叩きつけてやれる日は、もうすぐ……!

 

「ほれほれぇ、ど、どんな気分だぁナイトファングぅ……お、俺様は最高だぜぇ、ぶべぁははは!」
 

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●ドルゲとレイナ
ドルゲはグランドゼロの支配者で、 レイナにとって当面の敵です。
下衆としか呼びようのないこの肉塊の所業、人間の尊厳と誇りを無視した奴隷売買はレイナがもっとも嫌うものの一つ。
レイナは日々、彼の組織を相手取って戦っています。

本来ならまったく勝ち目のないドルゲですが、ザーディアからの協力を受け、ついにレイナを無力化する方法を授かります。
本当なら相手にもならないような雑魚、こんなどうしようもない下衆になすすべなく嬲られてしまうなんて……誇り高いレイナにとってはどれほどの恥辱でしょうか。
萌え燃えですね(笑)。