エクリプス図鑑外典 影蝕の偽書編 2
●影翼天使ミオエル
・分類:エンジェルエクリプス
・モチーフ:猫・騎士
・人間時:鈴鳴美央
バーストエクリプスがアリエルの力を受け継いだ新たな天使。
ネコミミと尻尾はそのままに、黒い翼と漆黒の軽装鎧、下半身はスパッツといった格好をしている。
武器も鉤爪からアリエルの武器だった『クルタナ』へと変わったが、空間を引き裂く能力は失われるどころかむしろ更に強化されて、空間を歪ませてバリアにしたり、入れ替えて有利なポジション取りをしたり、また離れた空間同士を自在にくっつけたりと空間使いとして覚醒した。ただし、その反面力の消費も大きく五分と持たずに変身が解けてしまう。
騎士団との戦いを経て戦士として大きく成長した美央は貴重な悠美たちの戦力となる……はずだったが学業の遅れを取り戻すのと美央の将来の夢が獣医であるために、現在は学業専念状態である。
たまに悠美たちのところに顔出す以外は普通の中○生として生活を始めているが、彼女達に危機が迫ったときはきっと駆けつけてくれるはずである。
●銀翼天使アーシェル
・分類:光翼天使
・モチーフ:射手
・人間時:アナスタシア=キリチェンコ
小柄で細身の身体に銀色に輝く六枚の翼と同じく銀色に輝くポニーテール、そして白地に青を配色しフリルとリボンを多用したアニメの魔法少女のようなワンピースを着た光翼天使。
その美しき白銀の姿から『銀翼天使』の異称を持つ。
正体であるアナスタシアはロシア出身で悠美と同い年ながらロシアと中央アジア、そして東欧一帯を守護していた凄腕として知られている。
今回日本に来たのは、バチカンから『影蝕の偽書』の奪還と悠美の過去の調査、そしてオメガエクリプスとキラーエクリプスの抹殺という命を受けたからである。
幼い頃からバチカンで育てられ英才教育を受けてきた彼女は若くして真理をも上回るほどの実力を持ち、エクリプスたちに対して一切の情け容赦をしない。
またエリート意識が強くまた完璧主義者であるため、オメガエクリプス復活という失態をやらかした真理や、そもそもがエクリプスである悠美につらく当たる。
特に悠美とは考えが合わない上に、その存在がバチカンの手に余るようならば殺すように命じられているために距離を置く。
また貧乳であることを気にしているため、真理のこともあまり好きではないようだ。
そのクールで理知的な風貌から想像も出来ないが大の可愛い物好きで子犬や子猫を見れば卒倒してしまうほど。自宅には大量のぬいぐるみが溢れその一つ一つに名前がついている。
今回の日本出張も可愛いキャラクターグッズの本場ということでかなり喜んでいたそうだ。
そんなわけでバーストエクリプスを一目見た瞬間、鼻血を出して卒倒。エクリプスであるにもかかわらず例外として観察処分(実態はプチストーカー)にとどめている。
いざ戦闘となれば弓矢を使った遠距離線を得意とし、ホーミング性能を持つ光の矢で次々とエクリプスを倒していく。
数百万本の光の矢を一斉に放つ『セラフィックミーティア』
あらゆる防御壁を貫通する一撃必殺の技『ヘヴンズストライク』
などを持つ。
また対オメガエクリプス用として『アーマゲドンモード』なる形態も存在する。
ピッタリとフィットした白のボディスーツにSF的な装甲と破壊兵器を搭載し、翼もまた無機質で金属的なフォルムになっている。
バチカンによって脳に刷り込まれた霊的プログラム『ドグマ』か起動することによって発動するこの形態はオメガエクリプスの抹殺を第一義とし、その際に想定される一切の被害を考慮しない正しく破壊兵器と化す。
特に必殺技である『セヴンビューグル』は半径数キロ以内にある全ての物質をエネルギーに変換して打ち出すという、人道に反したもの。
このモードが存在すること自体アーシェは知らされておらず、場合によってはオメガエクリプスが直接手を下さずとも御座市が消滅してしまうかもしれない。
今まで敗北を経験したこともなくもちろん性体験もない。しかし、自覚してはいないが露出趣味の気があり高い羞恥心と合わさって見られる系のプレイに弱い。
それは視姦だけで達してしまうほどで、責められている実況されるなどされれば狂ったようにイキまくるだろう。
「エクリプスを救う? 何を馬鹿なことを。わたし達天使は奴らの抹殺こそが使命。それを放棄だなんて……」
「ん? アーシェと悠美が喧嘩してる」
「はうっ! み、美央!?」
「……顔赤い。アーシェ、風邪?」
「ひゃわっ! お、おでこがくっついて………………はきゅぅ〜ん」
「あっ、鼻血」
●光翼天使ライエル
・分類:光翼天使
・モチーフ:剣闘士
・人間時:ライコ=セスラー
2メートルを超える屈強な体躯に剣闘士の装備を身に付け、背には四枚の翼を持つ男性型光翼天使。
両の眼球は抉られ洞となり、全身に無数の鉄杭が打ち込まれている。この杭はエクリプスの心の痛みを表し彼らを倒すたびに増えていく。
欲望に堕ちてしまったものを断罪する代わりに、その罪の痛みを自らも受けるという彼の意思の現れである。
正体であるライコはスロバキア出身の神父で、幼き頃エクリプスに襲われて両目を失う。その時天使によって一命を取り留め、それが彼を天使へと導いた。
温厚篤実な人物でその人柄と実力を買われ、バチカンのエージェントとして働くこととなる。
今回アーシェのお目付け役として来日したが、たとえ悠美が危険な存在だとしても彼女を殺すことについては難色を示している。
戦士としては一流で、巨大な戦斧と怪力、そして豊富な実戦経験を武器とする。また回復・防御系の技も充実しており、前衛としても後衛としても問題なく戦える。
目はまったく見えないが気配を察することに敏感で、予想以上に精密な攻撃を繰り出す。
雷を帯びた斧で叩き切る必殺技『ライトニングエクゾキュージョン』の前に葬り去られた影魔は数多い。
アーシェとともに調査を進めるうち、幼かった悠美があまりに強力なエクリプスに変化したことに着目。彼女の両親のいずれかがエクリプスではないのか、という仮説に至る。
「大いなる慈悲と怒りによって、その痛み、消してやろう」
●光翼天使セリエル
・分類:光翼天使
・モチーフ:巫女・侍
・人間時:村雨芹奈
長い黒髪を三つ編みお下げにして、純白の千早に緋色のプリーツスカート、同じく緋色のロングブーツという巫女服を模した装束を着た光翼天使。
正体である芹奈は真理の退魔師時代のパートナーだった巫女の娘で悠美の一つ上。
母から真理の武勇伝(大幅な脚色有り)を聞いて育ったため、巫女の癖に天使に憧れるようになる。
あまりに純粋な憧れだったためか天使の力が覚醒し、これを機に真理の手伝いをするために転校することになった。
母をも上回る強烈な天然で一年中お花畑が咲いているのかと思うほど。かといって人の気持ちに鈍感なわけではなく、常に細やかな気遣いを忘れない。
天使の綺麗な側面しか教えてもらわなかったために、その現実(エクリプスの正体や敗北の代償など)に直面して大きなショックを受ける。
真理や悠美から天使を辞めたほうがいいと勧められるが、むしろそんな現実でも戦っている姿に感動して少女の想いは一層強くなってしまうのだった。
そんな彼女だが、一度刀を手にすると別人のように好戦的になる。村雨家に代々伝わる霊刀『蜘蛛切』を得物とし、近接戦で実力を発揮する。
攻撃の見切りや間合いの取り方、そして一瞬の隙を突いての斬撃など、剣士として完璧なまでの動きを見せる。
また、呪符を使うことによって様々な戦局に対応でき、退魔師としての経験に裏打ちされたその力は侮りがたい。
ちなみにEカップはあろうかという巨乳で、中学生ぐらいからそのことをからかわれてきたためにコンプレックスになっている(自分は太っているのではないかと怯えている)。
ときおりそのことで不満を漏らしては貧乳派から恨みがましい目で見られているが、やっぱり人間そう簡単に割り切ることはできないようだ。
当然、陵辱される際は胸が弱点となる。
「ほえ〜、真理さんやっぱり子持ちだったんですねぇ〜」
オメガ様のお言葉
へぇ〜、また色々と新しい天使たちが出てきたものねぇ〜。
ねこみみちゃんに巫女さんに 、自意識過剰のエリートちゃんねぇ。
どのコも遊び甲斐がありそうだけど……ふふ。
こんな程度の戦力でわたしを倒せるとでも思ってるのかしら、本当にバカばっかり。
あぁ、もう一人いるけど男の天使はどうでもいいや!
※以上、水雲風様の生み出されたエクリプスです。投稿ありがとうございました!