エクリプス図鑑 5
●No7 スネアエクリプス
・モチーフ 食虫植物
・分類 上級エクリプス
・人間時 永津
・登場 聖天使ユミエル3 ダークリバイバル
様々な植物の特徴を併せ持つ上級エクリプス。
無数の蔦を筋組織のごとく絡みあわせて形作られた、人間の姿をとる。
影魔王の片腕とも言える幹部的地位にあり、アルファエクリプス死後もオメガエクリプス復活のため尽力していた。
人間としての姿は青年医師・永津。
有能な内科医であったが精神は病んでおり、マッドサイエンティスト的な嗜好の持ち主。
治療と偽って様々の人体実験を執り行っていた。そのため医学会を追放された経歴を持つ。
「患者の生死を左右する立場にいる=自分は患者を絶対的に支配している」という考えを持っており、その虚栄心・支配欲ゆえにエクリプスとなった。
尊大な性格とともに、繊細とも言える狡猾さを併せ持っており、絶対的優位な状況でしか行動しない。
病院に見立てた影魔領域に獲物を引き込み、犠牲者を患者に見立て、「治療」と言う名の陵辱を施す。
蜜で虫を引き寄せるように獲物を誘い込み、無数の罠で絡めとって犯す。 その手管は、まさに食虫植物と呼ぶに相応しい。
エクリプスとしては食虫植物をメインとして、様々な蔦植物の特性を持っている。
不可視のフェロモンを広範囲に放ち、人間を無意識的に操り、自分の元へ引き寄せることができる。
無数の蔦触手は自由自在に操ることができ、攻撃はもちろん繊細な「治療」も可能。
組織から放たれる粘液は、麻痺や媚薬など、様々な効果を発揮する。また、薬液を体内で調合し、新たな効果を持った薬を作ることもできる。
また、草を絡ませて人間の姿をとっているが、脳を破壊されなければ死ぬことはない。
頭部さえ残っていれば、植物の生命力と再生力により組成することが出来るのだ。
これらの能力は、エクリプスとしての先天的な異能に加え、彼自身の実験による人体改造の成果でもある。
白衣の内側や影の中には、様々な医療器具を隠し持っている。
エクリプスとなった後も、高い知性と判断力を保っている。
その知力ゆえ、影魔王の片腕としての地位を与えられた。
影魔王に対して絶対の忠誠を誓っており、オメガエクリプスの復活に尽力を尽くす。
御座市に根を張り、エクリプスとしての能力で市民を狩り集め、影魔王復活のための犠牲としていた。
それは同時に、彼にとっても、実験の場として相応しいステージだった。
実験素材には困らず、完全に隔絶された世界で、望みのままに実験を進められたのだから。
結果として彼は死んだが、目的は達成され、オメガエクリプスは復活を果たすことになる。
※蛇足
個人的には大好きなエクリプスです。
医者・科学者の悪役は大好きで、同時に博士系の悪の幹部をイメージしています。
こういうキャラは、武闘派の幹部とは一味違う魅力がありますよね。
まぁ、永津先生は所詮脇役ですが(笑)
直接的なキャラのイメージは、「セーラームーンS」の土萌教授ですね。
あのキャラは美味しすぎます。
外見も、細身・眼鏡・白衣と揃っています。
スネアエクリプスは、連載版と単行本版とで大きく扱いが変わってしまったキャラです。
連載版では最終話まで生き残って、最終ボス的な扱いだったのですが、単行本版では悠美に挿入する間もなく(笑)、すぐ死んでしまいました。
少し可愛そうですが、その分オメガ様の大活躍シーンが長く書けましたので、彼も本望でしょう(笑)。