エクリプス図鑑外典 四巻 P2

 

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●キメラエクリプス

・モチーフ キマイラ
・分類 上級エクリプス
:人間時 劣等感の強い少女

キマイラ型の上級エクリプス(架空の生物「キマイラ」+生物学用語「キメラ」)
他のエクリプスを捕食し、その能力を自らのものにすることが出来る。
捕食するのは血肉だけとは限らず、残留思念や記憶、精神体や魂までもがその対象になる。
弱点は全形態共通で人間型の部分(特におっぱい。性的な意味でも)。
素体となったのは、常に中途半端で二番、三番に甘んじていた少女。
その鬱屈や「完全になりたい」という欲望がエクリプス化を招いた。
そのためか性欲は他のエクリプスに比べるとさほど強くない(もちろんエクリプス基準で、であって人間基準では相当淫乱)。
自分の願いが、他のエクリプスを喰らうことでで満たされると思い込んでいる。
性格は用心深く、慎重。少しでも不利になると撤退して体勢を立て直そうとする。
割と暗い性格だったが、エクリプス化するとそれが反転する。


●第一形態
・全長2.1m
・体重158kg

四足歩行の初期形態。背中から人間の女性の上半身(というか太股から上)が生えたような姿。……つまり弱点モロ出し。
エクリプスとしての強さは中程度。廃倉庫を徘徊していたところをマリエルに発見され、尻尾を切り落とされて逃走する。
主な攻撃手段はライオンの頭による噛み砕きとヤギの頭による突進、蛇の尾から吐く毒ブレス、それに龍の頭から吐く高温・高電圧・高周波のプラズマブレス。
弱点である裸身を露骨に見せているのは、自分に注目してほしい、という願望の現われでもある。
なお射精に見える行動では、精液ではなく直径4ミリほどの卵子が大量に入った粘液を注入している。
卵子の表面は非常に弾力性に富んだタンパク質で覆われ、なかなか割れない。卵でいっぱいの膣に触手を突っ込むと相当気持ちいいらしい。

●第二形態
・全長2.3m
・体重185kg

ライノエクリプス、トードエクリプス、スパイダーエクリプスを捕食した姿。
毒ブレスはパワーアップして腐食性が強化されている。
右肩にライノエクリプスの頭、左肩にトードエクリプスの頭、腹にスパイダーエクリプスの噴糸孔を持つが、四足歩行ゆえ糸で相手を捕縛するときには無防備に
も腹を晒すことになる。
下水処理場で光翼ユミエルと対決し、一度は凌辱するものの影翼ユミエルの反撃によって腹部を抉られ敗走。
しかし、これが彼女の捕食リストにエンジェルエクリプスを加えることにつながってしまう。

●第三形態
・身長3.6m
・体重218kg
バットエクリプス、ヴジャドエクリプスを捕食した形態。
人型のパーツが頭部に移動したことで二足歩行が可能になって、機動性が格段に上昇している。
バットエクリプスの翼によって短時間ではあるが飛行可能になった他、ヴジャドエクリプスの邪眼による精神操作などもできる。
吸血能力で影翼ユミエルの血を吸い最終形態へと変形するが、体を喰いちぎろうとしたところを駆けつけたマリエルに妨害され逃走する。
主な武器は鉤爪と腐食ブレス。

●最終形態
・身長3.7m(翼は除く)
・体重238kg
エンジェルエクリプスの血を吸うことでほぼ完成したキメラエクリプスの最強形態。
巨大な黒翼でマッハ4のスピードで空を舞い、影翼ユミエルの必殺技でもあるギルティックサーキュラー、ヘイルストームスラッシャー、スパイラルレクイエムまで使いこなす。
また全身に纏ったチェーンのために防御力が格段に上昇している。
なぜかこの形態でのみ大型の日本刀を武器として使う(実は居合いの経験がある。全国大会でやっぱり2位)。
必殺技は、相手の精神に干渉し魂と肉体を乖離させる「アストラル・リバレート」。
エンジェルエクリプスの力を完全に取り込むべく、大規模イベント中の国際展示場でユミエルとの空中戦を演じる。
圧倒的な攻撃力と機動力で凌辱するが、人々の声援を受けて超光臨した煌翼ユミエルによって救済される。
改心した後は正義のエクリプスとして生きることを選択する。

●キメラエクリプス・ジャスティス
・全長2.4m
・体重187kg

煌翼ユミエルに救済され、正義のエクリプスとして生まれ変わったキメラエクリプス。
捕食したエクリプス(エンジェルエクリプス以外)を吐き出したため攻撃手段こそ減っているが、戦闘能力は以前にも増して研ぎ澄まされている。
二足歩行は出来なくなっているものの、飛行可能なためあまり気にはしていない様子。
精神攻撃「アストラル・リバレート」も健在。
なお、人間形態での性格もエクリプス時の性格に引きずられて結構明るくなっている……というか相当はっちゃけてる。
悠美の良き友達でもある。が、エンジェルエクリプスを自分の卵で孕ませようとするあたり(本人曰く、「無精卵だから大丈夫♪」)、やっぱりエクリプスである。


なお、キメラエクリプスと悠美の邂逅はこのシナリオに綴られている


オメガ様のお言葉

ふ〜ん、姿を自在に変えるエクリプスか……ちょっと癪に障るなぁ。
まぁ、他人の真似っこして変身しても本当の力じゃないと思うけどさぁ。
ああ、だから本人もいつも劣等感を抱いてるのね。ふふ、馬鹿な子!
それに結局おねえちゃんの味方になっちゃうなんて、それじゃいつまでたってもNo1にはなれないわよ?
まぁ、どう足掻いてもエクリプスの頂点はわたしなんだけだけどね、アハハハハ!





●アントリオンエクリプス
・モチーフ アリジゴク
・分類 下級エクリプス
・ 全長5.6m (地上部分1.9m)
・体重2.1t

職権濫用の悪徳弁護士が変形したアリジゴク型エクリプス。
性犯罪加害者の弁護を担当しているうちに、自分でもやってみたくなりエクリプス化した。
肉粘膜で出来たすり鉢状の巣穴の底に潜み、甘い香り(媚薬+誘引効果)に釣られてきた獲物を待ち構える。
肉穴の表面は媚薬粘液でぬめっており脱出はほぼ不可能。落ちてきた獲物を凌辱しながら体液を啜る。
見た目に反して俊敏に動くが巣穴から出ることは無い。また空を翔ぶ相手は苦手だが、それを何とかしてしまう程度の知能は残っている。
実際ユミエルと対峙した際には、翼に粘液をべっとりと染み込ませ、その重さで飛翔能力を封じてから凌辱した。
巨大な顎は直径2メートルの鉄筋コンクリート柱を容易にへし折るほどのパワーを秘めている。
弱点は大顎の付け根で、ここに強い衝撃を受けると一時的に体が麻痺してしまう。 ただし自分でもその弱点を理解しているため、狙える機会はまず無い。
また三年間放置しておくとウスバカゲロウになって2〜3週間で死ぬ。


オメガ様のお言葉

肉部屋に相手を引きずり込むのはいいけれど、三年放置で死んじゃうんだって。
なにこれ、何のために生きてるのかわかんないじゃない。
やっぱり羽化したら綺麗なちょうちょにならないと……ふふ、うふふふ……。



●スフィンクスエクリプス
・モチーフ スフィンクス
・分類 上級エクリプス
・ 全長3.4m
・体重197kg

知識を渇望する考古学者が変化したスフィンクス型上級エクリプス。
互いに謎を掛け合い、相手が答えられないとその相手を食い殺してしまう。
相手が答えられた場合には、自分の持たぬ知識を持っているとみなして新たな謎を掛けてくる。
精神攻撃以外は一切通用しないため、倒すためにはスフィンクスエクリプスが答えられない謎を掛けてやる必要がある。
また、答えるのに非常に時間がかかる問い(円周率や平方根等の無理数の値、コラッツの問題等の未証明問題)を掛けてやり過ごすことも可能。


オメガ様のお言葉
知識欲も欲望の一つか……確かにそうだけど、随分珍しいエクリプスね。
知的なエクリプスって少ないからね、でもお勉強なんて楽しいのかなぁ?
ママはともかくおねえちゃんはあんまり頭よくなさそうだから、こいつには勝てないかも。 きゃはははは!


※以上、TNTCL様の生み出されたエクリプスです。投稿ありがとうございました!


 

 

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