エクリプス図鑑 五巻 P1
●バフォメットエクリプス
・モチーフ 悪魔バフォメット
・分類 特殊エクリプス
・人間時 なし
山羊の頭と下半身、そして女性の胴体を持つエクリプス。
その名の由来はもちろん『サバトの山羊』の異名を持ち、悪魔の代名詞的存在にして最もその姿を知られたバフォメット。
だが、その本家のバフォメットは地獄の紳士録にその名を見つけることは出来ない。
なぜならばバフォメットとは、中世の魔女狩りの頃、拷問に耐えかねた異端者達がマホメットの名前をもじってでっち上げた悪魔だからだ。
煌翼天使ユミエルがオメガエクリプスを倒し御座市は終末より救われた。
だが人々の心の中にはエクリプスの暴力性や淫乱性に対しての恐怖、あるいはその力や存在に対する羨望が消えずに残っていた。
それらが喚起させる人間の想像力から生まれた最もエクリプスらしいエクリプス。それがバフォメットエクリプスなのだ。
バフォメットは活動の際、エクリプスのことを知る全ての者の脳裏に自分の姿を映しす。
この幻影を見たものはこのエクリプスが起こすであろう災厄(つまり破壊であり、陵辱)を想像する。
するとバフォメットはその想像に応えて自らの身体を変化させて、それ以上の災厄をもたらすのである。
無数の人間の想像力を源とするバフォメットはなかなか消滅しない。むしろ男達の欲を受けてより一層強く、淫らに変化していく。
ユミエルが煌翼天使になろうともその幻影を見た男達の妄想や、ユミエル自身の「勝ないかも」「犯されるかも」という僅かな恐怖を吸収し進化していく。
その特性のため男達の願望や陵辱される側の思考や記憶を反映した責めを行う。
またその責めは電流責めや熱責め、四肢切断後の傷口挿入に眼球陵辱など、過激で暴的なものになりがちだが、いくらでも相手を再生できるので、陵辱される側は永遠に責め続けられることになる。
「……オカセ……ケガセ……コロセ……ヒキサケ……」
オメガ様のお言葉
ヒトの集合意識が生み出したエクリプス……だから偶像の悪魔なのね。
欲望も恐怖も際限ないものね。その集合が生み出したこいつはエクリプスとは呼べないかもしれないけど、ある意味ではエクリプスそのもの。
ヒトの悪感情を消さない限り倒せない存在……ふふ、こいつは強敵よね。
誰にも欲望をなくすことなんて出来ないんだからさ……あはははは!
でも、誰も倒せなかったら勝手に世界が滅んじゃうのかな?
自分達の恐怖で自分達に世界を終末にもたらす……人間ってなんて頭悪いんだろ。あは、はははは!
※以上、水雲風様の生み出されたエクリプスです。投稿ありがとうございました!