エクリプス図鑑外典 二巻 P5

 

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●ヴェアヴォルフエクリプス

・モチーフ 人狼
・分類 下級エクリプス

 ウルフヘジンエクリプスを構成するエクリプスの一つ。ウルフヘジンエクリプスは本体である大上京郎を軸に、ヴェアヴォルフエクリプスとストームブリンガーエクリプスが合体した姿である。
 ヴェアヴォルフエクリプスはウルフヘジンエクリプスの防御を司り、『夜をいく猟犬の群れ』で召喚される魔犬達は彼の兄弟であり、分身でもある。また『自己生存する為の力の渇望』である為、追い詰めれば追い詰めるほどその欲望が高まり、強くなるという特徴を持つ。

 幼少期の京郎がなった影魔であり、そして、マリエルによって封印されたエクリプスである。マリエルはヴェアヴォルフエクリプスを家族を殺された怒りや復讐心で生まれた影魔だと勘違いして封印したが、実際は『自己生存する為の力への渇望』がこの影魔の本質であり、この封印がウルフヘジンエクリプスとマリエルの軋轢の原因である。
 その性格は『自己生存する為の力への渇望』である為か、力の糧にできる影魔や天使の他、自分と敵対する相手には容赦ないが、殆ど糧にならない人間や自分の味方など、敵対していない相手には比較的紳士的に接する。
 いつか京郎がより巨大な欲望を持って自分を解放する日がくるだろうと考え、自分から封印を破ろうともせずにじっと待ち続け、そして、恋人殺しの日、ストームブリンガーエクリプスを手にした京郎によって思惑通り解放され、ウルフヘジンエクリプスが誕生する。
 なお、大上京郎からヴェアヴォルフエクリプスとは別に『アルフレート』という名前を与えられており、京郎の許可があれば、現実世界に灰色の毛皮を持つ狼の姿で現れる事ができる。
 
「懐かしい気配を感じたので、やってきただけなのに。刃を向けられるとは、とんだご挨拶だな」

 


●ストームブリンガーエクリプス

・モチーフ マイケル・ムアコック著『エルリック・サーガ』にでてくる黒き魔剣ストームブリンガー
・分類 不明

 ウルフヘジンエクリプスを構成するエクリプスの一つ。ウルフヘジンエクリプスは本体である大上京郎を軸に、ヴェアヴォルフエクリプスとストームブリンガーエクリプスが合体した姿である。
 一見ただの武器にしか見えないが、立派な影魔でストームブリンガーはウルフヘジンエクリプスの攻撃を司る。強化能力はこの魔剣の持つ力の片鱗で、今まで手に入れてきた力の全てが蓄えられている。
 
 京郎が恋人殺しを行なった日に生まれた影魔。『敵を倒す為の力への渇望』によって、この影魔は誕生した。
 モチーフになったエルリック・サーガのストームブリンガーが混沌が混沌を打ち倒す為に作られた混沌の武器であるのと同じように、ストームブリンガーエクリプスもまた異形のものが異形のものを打ち倒すべく作りだされた魔剣である。そのせいか影魔王を持ってしても容易にへし折る事ができないほどの強度を持つ。
 その性格は『敵を倒す為の力への渇望』である為か、肉を切り裂き、血を飲み、魂を喰らう事を好み、天使や影魔・人や動物一切問わずにそれを行なう。事実、ウルフヘジンエクリプスが恋人を殺した際にも恋人の魂を喰らっている。
 ただし、ウルフヘジンによれば、力のないただの動物や人間よりも、強い魂を持つ天使や影魔の方が魔剣にとっては好みらしい。何でも普通の人間は味も歯応えもいまいちで、天使や影魔の方が色んな味があって美味いし、歯応えもあるそうだ。
 現在、生みの親である京郎に従っている。何者にも勝る力を渇望する彼に従う事が自身の欲望を満たすのに最適だと判断しているからだ。その為、彼に厚い忠誠を誓っている。
 


オメガ様のお言葉
二匹で一匹のエクリプス……珍しいエクリプスもいたもんねえ。
それにしてもつまんない欲望ねぇ……あ〜、だから二匹で一匹にしかなれないんだ。
人間に従うなんて情けないエクリプスよねぇ!


※以上、無責任様の生み出されたエクリプスです。投稿ありがとうございました!







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