エクリプス図鑑外典 零巻
黙示録の四騎士、アポカリプス4




オメガ様のお言葉
あははは!
今日は特別よ。みんなに、わたしの忠実な下僕たちを紹介してあげる!
影魔王直属のエリート集団、その名もアポカリプス4よぉ!
「神」に仕え、「神」によって破壊と虐殺を許された四人の騎士…黙示録の四騎士にちなんで名づけてみたの。
どう? わたしの手足として相応しいでしょ? あはははは!



●No apocalipse-T デスエクリプス

・モチーフ 死神。黙示録の四騎士の一人:「死」を司る白き乗り手
・分類 上級エクリプス


影魔王に仕えるエクリプスのエリート集団「アポカリプス4」の一人。
彼らは元々強力なエクリプスであった上に、影魔王の力を分け与えられており、すべてのエクリプスの中でも最高クラスの力を持っている。

デスエクリプスは、四人のリーダー格である。
闇そのものが凝り固まったローブを羽織る、白骨化した骸骨の姿をとる。
蛆が集った死体のように、骨の隙間にはびっしりと肉蟲の群れが詰め込まれている。
対象の生命活動そのものに直接干渉することができ、並みの生物ならそのおぞましい姿を見ただけで生命力を奪われ、衰弱してしまう。
直接手で触れることにより、対象の生命活動に干渉し、心停止させることさえできる。
また影そのものであるローブは自在に変形し、武器や拘束具として使用することもできる。
「死」そのものの力を凝縮した大鎌の一撃は、外傷無く対象の生命のみを刈り取る。

エクリプスになる前は宣教師だった。
「人間はいずれすべて死ぬ。人は死ぬために生きているのだ。ならば、死こそがすべての人間が目指す到達点であり、死という状態こそが人間の最高の状態である。即ち、死こそ最高の幸福であり最後の救済なのだ」という妄信に取り付かれ、大量虐殺を繰り返した。
死してなおその狂った妄念は晴れず、あらゆる生命に死をもたらすべくエクリプスとして転生する。

最も素晴らしい状態である「死」の状態に貶めた相手を陵辱し、愛する事を好む。
つまり、彼の陵辱嗜好は死姦である。
また、死に至る瞬間こそを最も好み、挿入しながら相手の首を絞め生命を蝕み、たっぷりと相手に死の幸福を直感させる。そして、死後硬直で締まる膣内に射精する事を最大の愉悦とする。
こうした異常な陵辱行為を、彼は「幸福への救済」と呼ぶ。

デスエクリプスの最大の特徴は、その存在状態にある。
本体の人間は、死んだままの状態であり、影のみが独立して行動していると言う特異なエクリプスなのだ。
本体がないので人間態を持たず、また様々な物理的制約を無視して活動することができる。
さらには、すでに死んでいるがゆえに、これ以上殺すことができない―事実上、不死身と呼べる怪物である。

「素晴らしい……ああ、死にゆく君よ! あなたは今、人生の中で最も美しく光り輝いているのですよ!」


●No apocalipse-U ウォーエクリプス

・モチーフ 猛獣。黙示録の四騎士の一人:「戦争」を司る赤き乗り手
・分類 上級エクリプス


影魔王に仕えるエクリプスのエリート集団「アポカリプス4」の一人。
彼らは元々強力なエクリプスであった上に、影魔王の力を分け与えられており、すべてのエクリプスの中でも最高クラスの力を持っている。

ライオン、虎、野牛、ゴリラ、ティラノザウルスやトリケラトプスなどなど、様々な巨獣の特徴を持った怪人の姿をとる。
巨体どおり圧倒的なパワーを持ち、単純な筋力は影魔の中でも最高に位置する。
強固な筋肉の鎧は、物理的な打撃で貫くことは不可能に近い。また脅威的な生命力ですぐさま傷口は修復される。
性格は獰猛にして凶暴で、獣の如く獲物に襲い掛かり、肉塊になるまで叩き潰す。
巨大な鉄槌を振り回し、圧倒的なパワーで破壊を撒き散らす。
上級エクリプスとしての特殊な能力はないが、身体能力そのものが恐るべき脅威である。

エクリプスになる前は、非合法の地下闘技場のチャンピオンだった。
血と戦いに明け暮れた彼は、永遠に終わらない修羅の道を求め、そして更なる力をえるべくエクリプスと化した。

彼にとっては、暴力こそがすべてである。
暴力を上回る悦びは無く、暴力こそがコミュニケーションであり言葉である。彼にとって、暴力こそが唯一の価値観なのだ。
相手との戦いを心から愉しみ、その闘争心は性欲と結合している。
を力づくでねじふせ叩き潰しながら、愉悦のあまり射精する異常性を持つ。
知能が低いわけではないが、戦いの邪魔になるので、無駄な思考は自ら放棄している。

陵辱行為も極めて暴力的であり、「戦い」の続きと考えている。
彼にとって性行為は、戦いの勝利を意味する儀式である。
巨体どおりに超ド級の極太ペニスで、無理矢理に獲物を引き裂きながら交合する。
そして、相手が拒絶の言葉を吐けば、彼は嬉々として性交を中断し、「戦い」を続けようとする。
拒否する意志があるということは、まだ歯向かう意志があるということだと認識しているからだ。
そして再び暴力で相手を屈服させ、暴虐の性交を続ける。
相手が意志を失えば顔面を殴りつけ、気絶しようものなら骨を砕いて覚醒させる。
最後まで―怒涛の射精で腹が破れて死ぬまで、拒絶する相手との「戦い」を楽しむのだ。


「マダ抗ウ意志ガアルカ……イイゾ! サァ戦エ! 最後マデ俺ト戦エ! 戦ッテ、俺ヲ満足サセロ!」

 

●No apocalipse-V フェミンエクリプス

・モチーフ イナゴ、タコ。黙示録の四騎士の一人:「飢餓」を司る黒き乗り手
・分類 上級エクリプス


影魔王に仕えるエクリプスのエリート集団「アポカリプス4」の一人。
彼らは元々強力なエクリプスであった上に、影魔王の力を分け与えられており、すべてのエクリプスの中でも最高クラスの力を持っている。

イナゴとタコと人間が合成した、異様な姿を持つ。
頭部はイナゴそのものだが、大顎が異常に発達しており、ダイアモンドすら噛み砕く顎の力を持っている。
また腹部にはタコの触手、そして貪欲な嘴がついており、大きく開けば人間一人を丸呑みにしてしまうこともできる。
また身体や四肢、触手やペニスなど、全身のいたるところに任意で唇を生成することができる。

エクリプスとなる前は、上流階級の大富豪だった。
贅を尽くした生活を送り、金に任せた美食を追及。飽くなき貪欲と探究心が、人間と言う最高の食材にたどり着くのはそう遅くは無かった。
牢獄に繋がれるまでに喰らった人間は、老若男女あわせ1000人以上。獄中では自らの身体を喰らっていたという異常極まりない狂人。
エクリプスと化し、獄囚全てを食い殺して脱獄した。

貪欲の化身で、食欲と性欲の区別がない。
常に飢えており、眼鏡に叶う「食材」を発見すれば、すぐさま料理にかかる。

陵辱と言う名の料理で食材の身も心も蕩かせ、完全に出来上がってから喰らいつくす。
無数の吸盤や唇による吸引責めは、獲物の精神を破壊し肉を蕩かせるほどの快感を与える。
また胸部のタコ口から獲物を丸呑みし、肉牢状の体内で弄ぶ事も可能。徐々に分泌される消化液で服や肉を溶かし、快楽で心も溶かして喰らう。

無数の口は、戦闘時には恐るべき武器となる。
噛み付けば決して離さないだけではなく、その貪欲は、まるでブラックホールのようにあらゆる攻撃を吸収し、無効化するのである。
そして吐き出される消化液は、鋼鉄をも一瞬で溶かしてしまう溶解力を持っている。
戦いの最中でも、隙あれば相手に噛み付き、そのまま肉を引き千切って貪り喰らう。



「美味ぇ、美味ぇ美味ぇ美味すぎるうぅぅぅ!」



●No apocalipse-W プレーグエクリプス

・モチーフ ウィルス、マクロファージ。黙示録の四騎士:「疫病」を司る蒼白き乗り手
・分類 上級エクリプス


影魔王に仕えるエクリプスのエリート集団「アポカリプス4」の一人。
彼らは元々強力なエクリプスであった上に、影魔王の力を分け与えられており、すべてのエクリプスの中でも最高クラスの力を持っている。

病魔に冒された、あまりにおぞましい女性の姿を持つ。
皮膚は爛れ内臓は腐り、ゾンビと呼んでもおかしくない姿である。
だがその姿は、仮の肉体に過ぎない。
彼女の正体は、ミクロ単位の大きさしかない、ウィルス生命体なのである。

一体一体は小さいが、その数は数千、いや数万にものぼる。
そのどれもが同一の意思を持ち、別存在であると同時に同一存在である。
陵辱をもって性病のように感染し、宿主を鼠算式に増やしていく。
もはや誰が大本の本体だったのか、誰も知らない。
感染者の全てがプレーグエクリプス本人であり、 同時にプレーグエクリプスの手足なのだ。

感染した犠牲者は、まずは病的なまでの性欲に苛まされることになる。
欲情に支配され、いつ如何なるときであろうとも、無意識のうちに自慰に耽るようになってしまう。
そしてどれほど絶頂しようとも決して満足することはなく、次第にオナニー中毒の様相を呈してくる。
次段階で肉体に変化がおき、体系が変化(巨乳や母乳体質、または逆に幼女化。さらにはふたなり化や性転換など)する。
性への飢えはいっそう強まり、全身が性器のように敏感になる。そして夢遊病のように街へ繰り出し、手当たり次第に性交を求めるようになる。
最終段階までくると本人の意思は消失し、新たなエクリプスとなってしまう。
皮膚は爛れ内臓は腐り、おぞましい姿となる。
新たなプレーグエクリプスの誕生である。

その特異性により、およそ戦闘力と呼べるものは持っていない。
だが彼女には、戦う必要がないのだ。 このエクリプスを倒すには、無数に存在するウィルスを一つ残らず根絶せねばならない。
それは、限りなく不可能に近いだろう―この怪物は、性欲という、人間の最も単純な欲望によって容易に増殖するのだから。


「ねぇ、わたしとしない? ふふ……たっぷり、愉しませてあげるわよ?」



※蛇足
弘騎のオリジナルエクリプスです。
弘騎が自分で外典にエクリプス書くのもどうかと思いましたが(汗) 、突然思いついたので書いてみました。
オメガ様を「神」として定義つけて、その部下としてデザインした、ヨハネ黙示録に登場する「黙示録の四騎士」をイメージしたエクリプスたちです。
黙示録では、それぞれ「死」「戦争」「飢饉」「疫病」で、世界の終末に人類を殺す天の御使いということになっています。
天使のようなものだと思うのですが、神から破壊と殺戮を許された、特別な存在なのです。
エクリプスの「神」たるオメガ様の部下としてイメージ的にはカッコイイと思うのですが、どいつもこいつも異常すぎて本編には出せませんね(笑)。
ですので、外典に掲載しました。


 

 

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