エクリプス図鑑外典 九巻 P2
エクリプスヒーロー編

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●影明王「サイバーミョウオウ」 

・モチーフ 不動明王 変身ヒーロー
・分類 イレギュラー 
・人間時 虎嶋鷹文

 最上級エクリプスを凌駕する戦闘能力(当初は中級エクリプス並)

エクリプスの異能力を研究して作られた「エクリプスを越える存在」。
一説には、過去の大戦で某国が反攻の切り札として極秘裏に開発したと言われている。通称「影超神機第一号」。

能力は、不動明王の如き無双の膂力を秘めているが、如何せん戦闘マシーンには不適格な程、感情回路が発達しており、感受性が豊か。
姿は、黒色のボディーに赤と銀のメタリックアーマーと鬼神の面を模したヘルメットを装着した鋼の変身ヒーローである。
感情の高まりが頂点に達することにより、「怒る!」と変身する。

性格は、やや偏屈で皮肉屋だが、根は心優しき硬骨漢。戦いにおいて「命まで奪うこともなかろう」という信念の持ち主。拳で叩きのめすに留める。ただし、卑怯極まる相手には、ニ度と戦えなくなる位の恐ろしさを味あわせた上でKOする。
武士道的な性格、現代社会の事情に疎いためか、天然ボケ的な考えや行動をすることもある。

戦闘スタイルは、素手での格闘戦。右腕の「倶利伽羅」、左腕の「黒龍」を振るい、打ち砕く・相手の攻撃を弾き返す・拳のラッシュを繰り出す。
必殺技はフルパワーのパンチラッシュ「倶利伽羅黒龍」(キックのラッシュバージョンもあり)。相手の打撃を絡め取りへし折り砕く間接技「金剛粉砕」。
最強必殺技は右腕に灼熱のエネルギーをチャージして、光の如き一閃で相手を打ちのめす「天魔覆滅光刃一閃」(肉体・精神両方に大打撃を与え、戦意喪失させる)。

当初は、自己防衛の為に拳を振るっており、変身ヒロインに助けられながら自分の命が危くなると見捨てるような人々のことを半ば「惨めなものだ」と失望していた面もあった。
しかし、一度行動不能になりかねないような大ダメージを負った時に、とある教会に暮らすひとりの少女に助けられる。
その子の名は「羽連悠美」。
自分のような見ず知らずの男を親身に介抱してくれた少女の優しさに、今まで知ることのなかった暖かさを知ったのだった。
やがて、少女が「光翼天使」として皆の希望を守っていることを知ったミョウオウは、影ながら力になってゆこうと正しき怒りを胸に悪を挫く「影の不動明王」となる事を誓ったのだった…!

「誇りを失った連中なぞ知ったことではないが、あの子の悲しむ姿は見たくないからな!お前の悪行、俺が止める!」
「天使に代わって、この影明王サイバーミョウオウが相手してやる。掛かって来い!!」

 

●影鬼神「イクサニンケイジ」 

・分類 「影鬼神」 最上級エクリプスに匹敵する戦闘力
・モチーフ マンガ「花の慶次」の主人公「前田慶次」
・人間体時 一夢庵慶次郎

黒鉄色の具足、猩猩緋の陣羽織、朱塗りの大鎧に「大武辺者」と一筆入ったマントを着込んだ屈強の武士の姿をしている。
武器は、天下に二つとない大太刀「一騎当千」と無双の皆朱槍「戦バサラ」。
変身はせず、一見した限りは身の丈2メートル近い大男といった外見。特殊能力は、武装を瞬時に召喚・装着する位で、近接戦闘オンリー・飛び道具一切無しの戦法一本槍である。
だが、その戦闘能力は正に「鬼神」「地獄から来た死神」と呼ぶに相応しく、エクリプスの中においても比肩し得る者がいないパワーを持つ。兎に角、太刀行きの速さと強力で相手を吹き飛ばし、遠距離攻撃を仕掛けられても「撃たれる前に打ちのめす」を地で行くスピード・踏み込みで10の間合いをゼロに詰め、抜き打ち一閃で勝負を決める、倒される前に倒す「獣の剣であり槍」なのである。
なにしろ、死んで当たり前ともいえる剽悍さ・滅茶苦茶ともいえる一騎駆けが身上としている位だ。正しく、「こんなのを相手にする奴は不幸」としか言いようが無い。ちなみに己の戦法を「極葬一刀流」と名付けたり、戦いは「喧嘩」「負け戦・圧倒的不利だからこそ楽しいのさ」という妙なこだわりを持つ。
あまりの強さゆえにエクリプスを超越した「影鬼神」となって現代まで生き続けた戦国時代の傾奇者にして「飯より戦が好き」と自負する戦人。飄々とした根っからの楽天家・豪胆な性格のためか、エクリプスに近い存在になっても欲望に呑まれる事無く自由闊達に生きてきた。
そんな時、人々の希望を懸命に守ろうとする光翼天使や善のエクリプスらの存在と彼らの想いに、再び戦人の魂を燃え上がらせる事になる。
己の欲望を満たすために他人を踏み躙る存在は、信念を貫き自由に生きることを美学とする自分とは「永劫に相容れられん」と考えている。
サイバーミョウオウとは、出会った当初は本気のバトルを繰り広げたり、ミョウオウの心の未熟さを指摘するシビアな関係だったが、やがて無二の戦友として認め合う間柄に
なってゆく。彼はいつでも、
己が欲望の為に人の自由や幸せを壊す者達に喧嘩を挑んでゆく…!

光翼天使マリエルに、かつて自分が惚れた女性の面影を見出しており、時々、教会へさりげなく援助をしたりしている。天使親子の優しく、暖かい雰囲気はこの男にとって心安らげる大切なものである。

「このマントの文字の意味は、大武辺者の他に大ふべん者とも読むのさ…。このケイジの相手になるエクリプスが見つからんので不便で不便でしかたがないってことさ!」
「己の欲望で人の幸せを踏み躙る奴には、言葉でなく喧嘩で語るまでよ!!」


●デビルホースエクリプス「マツカゼ」

・分類 相棒エクリプス
・モチーフ マンガ「花の慶次」 前田慶次の愛馬「松風」
エクリプスヒーロー「影鬼神ケイジ」の愛馬。漆黒の身体に白い鬣の超巨大馬で、ケイジのみに背を許す誇り高き気性を持つ。
手綱をつけずともケイジと人馬一体になって戦場を駆け巡る。
並のエクリプス10〜20体をまとめて弾き飛ばす馬力を持ち、ケイジとマツカゼの戦いぶりは「悪魔が地獄の馬を駆って全てを灰燼に帰すが如し」な凄まじさだ。



オメガ様のお言葉

変身ヒーロぉー?
まぁ、男なんてあんまり興味ないけどぉ……人間も色々変なことやってるのねえ。
でも、人間ごときがエクリプスの力を使いこなせるのかしら?
自分の欲望だって持て余してるくせにさぁ、あはははは!


※以上、タイガーホーク様の生み出されたエクリプスです。投稿ありがとうございました!








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